出来杉はプラグローダーという銃を持って茂みに隠れていた。 森の中には隠れられる場所などいくらでもある。 そして、自分の視界に入った者をこの銃で撃てばいい。 ただ、彼には一つ不安なことがあった。 あの広場にいた異形の怪人達のことだ。 タイラント並みの強さを持っているなら銃だけで勝てるのか―― 手持ちのプラグローダーで殺すことができなければ死ぬのは自分だという恐怖心があった。 そして、気になるのは残り二つの支給品だ。 ガンダムXという巨大ロボットを起動させるために必要なコントローラー。 説明書に書いてあることが嘘でなければ大きな戦力になる。 しかし、ガンダムXの在り処が分からなければ使えないアイテムだ。 もう一つの支給品がライダーブレス。仮面ライダーザビーに変身するために必要な物である。 それをじっと見つめるが、近くで音がしたのでプラグローダーを構えた。 (化け物!!) 視界に入ったのは異形の怪人、ボスガン。 しかも偶然か否かは知らないが、ボスガンは真っ先に出来杉が潜んでいる茂みに近づいてくる。 そこまで距離はないのだが近づいてくるボスガンに恐怖を感じて発砲する。 「ぎゃっ!!」 見事に命中してボスガンにダメージを与えた。 「殺してやる!身の程知らずが!!」 ボスガンは何度も放たれる銃弾を回避して出来杉に向かって行く。 「来るな!来るな!来るなって言ってるだろ!!」 出来杉はGコントローラーやライダーブレス、バックをボスガンに投げつけた。 だが、そんな攻撃は通用しない。ボスガンが出来杉の首を掴み、持ち上げる。そして、放り投げた。 倒れ込んだ出来杉の首元では怪魔稲妻剣の刃が月の光に照らされ輝いていた。 「た、助けて…」 命が惜しくなった出来杉は情けなく命乞いし始めた。 しかし、それを呑むほどボスガンは甘くはない。 「黙れ!クライシス帝国の四大隊長である私に楯突いたことをあの世で詫びるがいい!」 剣が出来杉の首を跳ね飛ばし、ボスガンの身体を鮮血が染める。 「所詮、地球人はこんなものか…」 そう言いおえた時、首の横には刃があった。 「貴様は何者だ!?」 短剣を持った黒ずくめの男。 それがボスガンの見た最後の光景であった。 この場には首が無くなった少年と怪人の遺体が放置されている。 そこは地獄絵図と言っても過言ではなかった……。 &color(red){【出来杉英才@のび太のバイオハザード 死亡】} &color(red){【ボスガン@仮面ライダーBLACKRX 死亡】} ※二人の持ち物はD-5に放置されています。 【シャドー@重甲ビーファイター】 【1日目 現時刻:深夜】 【現在地:D-5】 【状態】健康 返り血がかかっている 【装備】ブラックコマンダー@重甲ビーファイター、パルセイバー(緑)@重甲ビーファイター 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~2 【思考・状況】 基本行動方針:殺し合いに乗る。 |002:[[Mの裏切り/狂気のゴステロ]]|投下順|004:[[]]| |002:[[Mの裏切り/狂気のゴステロ]]|時系列順|004:[[]]| |&color(cyan){GAME START}|[[出来杉英才]]|&color(red){GAME OVER}| |&color(cyan){GAME START}|[[ボスガン]]|&color(red){GAME OVER}| |&color(cyan){GAME START}|[[シャドー]]|| ---- #comment(below)