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やる気を生み出すには「とにかくやってみる」
(2009/09/21 IT mediaより)
リンク元:

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0910/24/news002.html
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0910/24/news002_2.html
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ビジネスマンの不死身力:
やる気を生み出すには「とにかく、やってみる」

大きな目標だけを追っていても仕事のモチベーションは上がらないものだ。やる気を生み出すには「とにかく、手を付けてみる」ことを心掛けるといい。

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竹内義晴,ITmedia]
2009年10月24日 09時45分 更新

2009/10/24 09:45

少し考え方を変えることで、仕事を楽しく充実したものに。「ビジネスマンの不死身力」では、そのノウハウをお伝えします。

 仕事のモチベーションやる気)が上がらない――。誰もが一度は経験があるはずだ。特に納期や締め切りが迫っていても仕事が思うように進んでいない時などは、やる気が著しく低下してしまう。

 モチベーションに関連するテーマとしては、心理学者のマズローが提唱した「自己実現理論」が有名だ。だがこの理論を理解しても、具体的にやる気をどう生み出せばいいかはいまいち分からない。

 また、やる気を生み出すには目標を持つといいという意見もある。確かに的を射ているのだが、実際にはどんな目標を持てばいいか分からなかったり、目標を立ててもやる気に変化が起きなかったりするものだ。

 理論や目標だけでやる気を生み出すのは、思いのほか難しい。そこで今回は、これらにとらわれずにやる気を生み出すためのちょっとした工夫を紹介する。自分のやる気をコントロールできれば、仕事や生活にも生かせるようになる。

とりあえず、やる――小さな成功体験を積み重ねる

 まずは「とりあえず、やる」ことを意識してみよう。例えば面倒くさい部屋の掃除だ。後回しにしがちで、なかなか手が付けられないものだ。「休みの日に隅々まできれいにする」と意気込んでも、なかなか行動に移せない。

 ここで、気が乗ると乗らないとにかかわらず、とりあえず掃除に取り掛かってみるのだ。少しずつ部屋がきれいになっていくのを目にすると、不思議な もので、次第にやる気が出てくることがよくある。これは部屋が片付いていくことや少しだけ目標をやり遂げたという心地よさを感じることで、次のやる気が引 き出されていくからだ。

 これは、普段の仕事や生活でも同じことだ。「目標を達成する」と意気込むのもいいが、それだけではなかなか行動に移せない。大きな目標に目を向けるだけでなく、まずは小さなことに取り組んでみる。すると少しは物事が進む。この小さな成功体験を積み重ねていくと、次第に大きなやる気が生まれてくる。

 わたしも「とりあえず、やる」の実践として、毎日ブログメールマガジンの 記事を書くようにしている。書きたくなかったりネタが思い浮かばなかったりしても、とにかくPCに向かい、自分の考えを文章に落とし込む。これを続けてい ると、「今日もブログを執筆できた」という達成感が得られるようになった。この達成感は、毎日の仕事へのやる気にもつながっている。

ただ、やる――無心になる環境を作る

 やる気が出ないときは、頭で考えて手を動かさなくなってしまうものだ。だが、それではやる気がよりしぼんでしまう。この場合、頭を空っぽにできる環境に身を置いてみるといい。

 この記事を読みながら、あなたはほかのことを一切考えていないはずだ。このように人は、何かをしている時に複数のことを同時に考えることはできない。1つのことを黙々とやることで、それまで抱えていた悩みを頭の中から追い出すことができる。

 わたしにとってその環境は「ウォーキング」である。始まりは健康の ためだったのだが、音楽を聞きながら何も考えずに歩き続けていると、頭がすっきりすることに気付いた。特に、やらなければならない仕事が手に付かずに、 PCの前で悶々とすることがある。この時にウォーキングに出かけると気持ちが落ち着き、「よし、やろう」とはじめの一歩を踏み出すことができる。最近では 「無心になる時間」を作るためにウォーキングをしているといっても過言ではない。

 料理も頭を空っぽにできるいい方法だ。精神科医の香山リカさんは、著書『心の深呼吸ができる本』の中でこう言及している。

なにをしてもうまくいかない。なにを考えてもマイナス思考。そんな“煮詰まった日”もありますよね。「そんなときは餃子を作るのが、いちばんだよ」 と先輩の精神科医が教えてくれました」。野菜を切ったり、餃子の種を皮に入れたりする作業は単調だが、無心になって「ただ、やる」ことで、頭をスッキリす ることができる。

 いろいろと試行錯誤を試みて、あなたなりの「無心になれる環境」を作ってみてはいかがだろうか。

 

やる気スイッチを作る

 スポーツ選手の中には、「げん」をかつぐ人が多い。「げん」には「縁起」という意味があり、良い結果が出たときの服装や行動を繰り返すこととして知られている。ある意味、「やる気の条件付け」である。

 働く上でも、この「やる気の条件付け」を意識している人は少なくない。知人の経営者は、仕事においてスーツとネクタイを欠かさない。ネクタイをきゅっと締めたときに「やる気スイッチが入る」のだと言う。ネクタイを締めたときに心が引き締まる気持ちと、その行動を繰り返すことによって、自分のやる気を生み出すことができたのだ。

 それならば、やる気が出そうなことを繰り返しやってみて、意識的に「やる気スイッチ」を作ってみてはどうだろうか?

 例えば、わたしの「やる気スイッチ」の1つにシステム手帳が ある。手帳には「将来こうなったらいいな」という姿を細部まで具体的にイメージし、そのときの楽しい気分やわくわくした心地よさを臨場感たっぷりに体験し た後、そのイメージを「夢マップ」として手帳に書き込んである。これまで何度もイメージしているので、その手帳に触れただけでその心地よさが一瞬でよみが えってくる。その手帳はスケジュールの部分を入れ替えて、もう何年も使い続けている。

 イメージがどういうものか分かりにくかったら、あなたが今まで小説を読んだときのことを思い出してほしい。多くの人は小説を読みながら、物語の中 の風景を頭でイメージしながら読んでいるはずだ。また登場人物の声や、感じているであろう心の動きを想像しながら読む人もいる。これが「イメージ」であ る。

 イメージは、環境や時間、お金、 スキルにとらわれず自由に思い描いてみよう。自分に制限をかけないことがポイントだ。途中のプロセスは気にせず、「うまくいったとしたら、自分はどうなっ ているだろう?」と、やり遂げた後の結果をイメージしてみてほしい。さらに、その内容を普段から使っている手帳に書いて、手帳に触れながら何度もイメージ を繰り返す。そうすれば、手帳に触れるだけで気分が良くなり、やる気が生まれるようになってくる。これが「やる気の条件付け」だ。

 手帳に限る必要はない。例えば、大きな商談が成立した達成感を感じながら、携帯電話で報告する自分の姿を想像し、実際に携帯電話を触ってみるのもいいだろう。やる気とほかの行為を条件付けて、楽しみながら「やる気スイッチ」を作ってみて欲しい。

モチベーションが常に高い人はいない

 人である限り、気持ちには山や谷がある。

 常に高いモチベーションを保っているように見える人でも、四六時中やる気を出し続けられる人はいない。常にモチベーションが高いと、逆に疲れてしまうかもしれない。

 モチベーションが上がらないことにも、実は意味がある。それは、気持ちを高めるための「充電期間」を心身が求めているのかもしれないし、仕事を一 歩下がって客観的に見直すためのサインなのかもしれない。モチベーションの低下は、自分の本心とじっくりと向き合うチャンスなのである。

 自分自身を上手にコントロールし、やる気を最大限に引き出せるようになれば、仕事や生活において張りが生まれるだろう。

最終更新:2009年10月27日 12:30