<インドネシア>パプア緊張…独立運動指導者の射殺で(2009/12/22)
【ジャカルタ井田純】パプア独立運動組織「自由パプア運動」(OPM)指導者、ケリー・クワリク司令官が同州ティミカ近郊の潜伏先で銃撃され、死亡したのは今月16日。地元警察は「警官に向けて発砲しようとしたため、左足を銃撃した」と説明している。
事件への抗議の声は同州各地に拡大。21日、ティミカではクワリク司令官の葬儀に約600人が集まった。地元テレビなどによると、独立旗に包まれたひつぎを囲む支持者らが「
パプア独立」を叫ぶ中、200人規模の治安部隊が警戒を続けた。
同州では今年7月、ティミカ近郊で、米国系鉱山会社の従業員襲撃が続発、オーストラリア人を含む死者が出た。警察は、クワリク司令官が一連の襲撃を指揮したとしているが、OPM関係者らはこれを否定。襲撃事件は、鉱山会社の治安利権をめぐる警察と国軍の勢力争いが背景にあるとの見方も根強い。
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最終更新:2013年05月28日 14:20