story12 クエストセンター
ランゲッタ。
そこは、大きな城の下に広がる、広く、優雅な街。
沢山の人々が平和に暮らしており、ハデスに侵略されている気配はまったく無い。
本当にふざけたことだ。
どこかで魔導と戦っている兵士がいれば、こうやってのびのびと暮らす者がいる。
そんな理不尽な世の中なのだ。
「おい、レオン。何をぼんやりしている?いくぞ」
彼がうつむいていると、クル-ゼはせっせと引っ張って行った。
「で、クエセンというのはどこなんだ?」
レオンが聞いてくるので、クル-ゼは、上を見てれば標識でもあるのではないのか?と
答えた。
しばらくして・・・。
「あっ!あれか?」
レオンが指した先には、間違いなく「クエスト センタ-」と書いてあった。
標識の指す場所に行こうとしたが、そこは、何キロ先とかではなく、そこだった。
そここそ、クエセンだった。
さ、入るぞ。と言われるがまま、二人は中へと入っていった。
―
案外、中は広く、賑わっていた。
この間のジョブセンよりはまだマシだが。
まぁ、周りは放っておくとして、二人は受付へと足を急がせた。
「どうも、ここはランゲッタクエストセンタ-でございます。ここではLVEL 1~3までのクエストを受ける事が出来ます。どうなされますか?」
すぐさま二人は顔を見合わせ、ゴクン、と唾を飲み込み、大声で
「LEVEL 3で!」
と答えた。
受付の女性はおろか、周囲のパ-ティまでもが驚いていた。
その後すぐにクル-ゼが後悔して顔を赤らめた。
「は・・・はい。3ですね。ここだと、これしか受けられないですね。迷宮の巨人、です。」
内容は、迷路のようなダンジョンを進んでいき、最深部に構えるジャイアントを倒し、宝を勝ち取ってくるという
典型的なものだった。
「やってやろうじゃあないか。」
「それでは、手数料を。」
クル-ゼがレオンに、小声で「持ってるのか?貴様。」と問うので、彼はもちろん首を横に振った。
「仕方ない。俺が出す。」
レオンが、持っているのなら初めから出せ、という顔をして見せたのだった。
最終更新:2008年08月01日 07:56