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story13   古(いにしえ)の洞窟 第一階層

「おい、行くぞ?」
レオンがボーっとしていたので、クル-ゼが声をかける。
もうダンジョンの手前まで来ていると言うのに。
「あ・・、あぁ。行くか。」

―古(いにしえ)の洞窟 第一階層
「っはぁ~。ダンジョンってこんな物なのかぁ。」
クル-ゼが呆れた表情を浮かべながら、「初めてなのか?」と訊くので、もちろんウン、と
答えた。
クル-ゼは、おいおい・・・。と片手で顔を抑えた。
「お・・おいっクル-ゼ、ゴブリンだぞ!?」
あまりにもレオンがはしゃぐので、クル-ゼは苦そうな表情をした。
旅行にでも来たつもりか。
しかし、あまりにも五月蝿いので、中からセイロウが憑依した。
「あーっ、うるせぇ。黙ってろ?」
レオンが小声であぁ、と答えた。
クル-ゼは不思議そうな表情を浮かべたが、気にせずズカズカと進んでいくセイロウだった。
体の支配権はセイロウにわたった。
「貴様・・?変わったか?」
「いいや。別に。」
見るからに別人なのだが、普通に考えて、人が変わるなど考えられない事なので、変だと思いながらも、そうか、と返してしまったクル-ゼであった。
しかし、すぐに青い光は体から飛ばされ、体の支配下はまたレオンに戻った。
「よし、いくぞ!」
そういうと「お前、やはりおかしいぞ?」という顔で見てくるクル-ゼ。
「何こっち見てるんだ?ほら、どうでもいいから早く行こうぜ!」
しばらく道なりに進んでいった。
此処本当に迷宮なのか?、と思うほど素直な道だった。
もう少し入り組んだ物を期待していたのだが。
「お?何だ、これ。」
道が看板で塞がれている。
おそらくそこに通る方法が書かれているはず。
「おい、貴様、読んで見ろ。」
「え~と、三つのロウソクに火が灯るとき、道は開かれるであろう、だってさ。かなり分かりやすい文章だな。」
「ロウソク、か。多分あれだな。」
ロウソクだ。
あったは、あったものの、届かない高さだった。
クル-ゼは、クク、と笑い、
「レオン、そこにしゃがめ。」
といって見せた。
最終更新:2008年08月01日 07:57