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story21   変真・変職

「まぁ、僕はお前に付き合ってる暇はないから」
 ナイトメアが手を振ってレオンの下に行こうとするとルシアは
「ふぅん、君、逃げるんだ?卑怯だね」
 と挑発して見せた。
 クル-ゼは面白そうに見物していたが、奴の真の姿を知ってるレオンはもうさっきからかなりハラハラしている。
 ルシアはそれを上回るほど強いのだろうか・・?
「アライザ、あれお願いね。」
 ルシアが召喚士にそういうと、素早く召喚をして見せた。トレジャ-グリフォス。
 冒険家の属性を持つ、ルシア専用の特殊召喚獣のようだ。
「僕は準備万端だけども、君は?」
「僕はとっくに出来ているよ。本気で行くからねッ!」
 手に魔槍を召喚し、ルシアに攻め寄る。
 しかし、片手で止められた上に一発殴られると言う始末。
「痛ッ!やったね?」
 自らのオ-ラを固体化し、身に纏った。
 そう、あの姿だ。
 レオンが最も恐れていたあの姿だ。
「悪魔・・・かな?僕はそんなの怖くないよ」
「そうだろうか?ではこの技を打ち破れるかな・・?」
 ナイトメアはカッと眼を見開き、ジッとルシアを見つめた。
 するとルシアは苦しみだした。
 外から見ている分には何とも無い様にに見えるが、恐らく精神攻撃なのだろう。
 いわゆる幻術だ。
「ルシア?君には何が見えているのかな・・?自らの一番苦手な物が映し出されるのだが?」
「へ・・・蛇さん・・・蛇さんがぁぁぁああっ!」
 その『蛇さん』を殴ったつもりなのだろうが、吹っ飛んだのは紛れも無くナイトメアだった。
 その後トレジャ-グリフォスがルシアをその場から移動させた事により幻術は解けたのだった。
「取り見出して悪かったね、ナイトメア」
「あぁまったくだ」
 ルシアは、僕も本気でやるべきだね、と冷たく言い放ち、自分のカ-ドホルダ-に入っている「冒険者」のジョブカ-ドを、「双剣士(ダブルソ-ド)」に差し替えた。
 すると、見る見るうちに、その姿になる。
 そう、ジョブチェンジだ。
職業を登録した時にもらえるジョブカ-ドとカ-ドホルダ-。
 そのカ-ドホルダ-に、ジョブカ-ドを入れる事でジョブを帰ることが出来るのである。もちろん、自分が過去会得したもののみだが。
「双剣士か。おもしろいではないか。来るがいいッ!」
 二人は凄まじい勢いでかけて行く。
 見ている方も思わず息を詰まらせる。
 「おりゃぁッ!」
 「でやあアァッ!」
 倒れるのはどっちだ・・・。
最終更新:2008年08月01日 14:51