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story24   魔剣ラグナ=ブラッド

―アライザ側
 シンの件はさておき、時間は少し前に遡る。
「さて、俺も魔導とやらの排除の援護をすればいいのかな?」
 召喚式を書こうとしている途中で背中から蹴飛ばされ、かなり吹っ飛んだ。
「お前は魔導の相手をする必要はない。俺の獲物だからな。」
 そう言って岩の塊のような、剣であって剣とは非なるものをアライザの顔に突きつける魔剣士ゼノラス。
 しかし、アライザも一歩も引かない。
 それどころか逆にゼノラスの自由がきかなくなっている。
「何だ、これは体が思うように動かん、やめろっ、やめろ」
 よく見ると小人が大量にゼノラスの体に集まり、いいように操っているのが見える。
 見てるほうは愉快で仕方が無い。
「馬鹿め。召喚獣プチポックルだ。そいつ等に捕まったら最後、体の支配下はその子達にある」
 そう言った瞬間、ゼノラスはプチポックルを跳ね除けた。
「まぁ、それは並みの人間だったらの話だろうが、俺は並ではないんでな」
 そして、岩のようにゴツゴツした剣を地面に突き刺し、両手を天に掲げた。
 すると雷が剣にほとばしり、岩だった剣に赤い線が刻印されていき、段々と剣の形になっていく。
 かなり不思議な形をしているが。
「魔剣ラグナ=ブラッドだ。特殊な能力を持ち合わせていて、人の善と悪を二つに分ける事が出来るのだ」
 ゼノラスがそういうと、アライザはとても不思議な答えを返した。
「そうか。前の剣はラグナ=ガンだった気がしたが・・?」
「その通り、って何でお前が知っている・・?初対面のはずだが?」
 アライザは、「そんなことはどうでもいい」と言い放ち、召喚式を唱え、巨大な召喚獣を召喚した。
 全力を使ったのだろうか?
 アライザはかなりよろめいている。
「フン、どうだ?上級のを出してやった。こいつが来れば、流石のお前もきついだろう?迷宮巨兵グラリスだ。」
 スフィンクスに装甲の着いたような風貌。
 見た目は頼りないが、凄まじいのだろう。
「そんなものでこの俺がやられる訳無かろう。でやぁっ!」
 斬りつけようとしたが、もう遅い。
 空から壁が降って来る。
 そう、ゼノラスは迷宮に閉じ込められたのだ。それも『生きた迷宮』に。
「チッ、面倒臭いことになってしまった。抜け出す方法・・・」
 浮かぶのは力ずくで抜け出す方法。
 それを実行してみる事にした。
「落雷魔法スパ-ダ―!!」
 すると巨大な落雷が轟き、スフィンクスの本体もろとも破壊するのであった。
 凄い土煙の中、ゼノラスは出てくる。
「よくもやってくれたなぁ?ん?クロノス」

最終更新:2008年08月01日 14:54