story28 久しぶりに俺様参上
「そういえば、お前。なんていうんだ?」
軍服の少年にレオンが尋ねる。
本当に今更だ。
出会ってから何分たつというのだ。
「俺か?おれはカタスライザだ。覚えにくい名前で悪いな」
「本当にその通りだ」
クル-ゼがそう言った。
しかし、カタスライザは軽く右から左へ受け流した。
「まぁいい。カタスライザ、で俺たちはなんで此処へ来たんだ?」
「俺が聞きたいよっ!」
ただ単に引き寄せられるまま此処に来ただけなので来た意味も無ければ、来る意味も無かった。
ギャオオオオッ!!
すぐそばから聞こえるうめき声。
そして、何かが動いてるかのようなゴゴゴゴと言う音。
「カタスライザ、お前何か知らないのか?」
「戦車じゃないのか?」
長い大砲、キャタピラ。
確かに戦車だった。戦車だったのだが・・・、なんとゴブリンが乗っているではないか!?
軍帽をしっかりと被っている。
「行くぜ、レオン」
「ああ!」
二人がともに鎌と剣とで叩き切ろうとした時だった。
銃弾が飛び、ゴブリンをしとめた。
「俺をなめるなよ?魔法は使えなくとも、一応軍人だからな」
「はは・・・はは・・・」
「流石だな。貴様」
しかし、それで倒れるゴブリンではなかった。
再度立ち上がり、今度は大砲をぶっ放し始めた。
流石にこれには歯が立たない。
「やっと、俺の出番か」
レオンに青い閃光が走り、髪が逆立つ。
そして、殺気だった青い瞳になる。
「俺様、参上。こんな奴を倒すのはつまらねェが、ま、仕方ないだろう」
といい、ゴブリンを殴り始める。
次第にゴブリンの数は減っていき、最後には一匹残らず倒してしまった。
「ざっとこんなもんだろう?どうだ、クル-ゼ」
「い・・・いんじゃないか?」
まだ少しなれない表情で応対するクル-ゼ。
するとカタスライザがクル-ゼに質問する。
「なんだ、レオンって多重人格なのか?」
「らしい。戦いの真っ只中になると覚醒するんだよな、いつも」
「ふ~ん」
そんな事を語っているのもつかの間。
ギャオオオオッ!
「うるせぇなぁ。今度は何だッ!」
セイロウ(レオン)がそういうと、その言葉に反応したかのように、草むらから出てきた。
龍だ。
部分的に機械で加工されているが。
しかし、こんな所に何故ドラゴンがいるのだろうか。
ゴブリンがいるだけでも十分不思議なのだが。
「いくぞ!」
クル-ゼは鎌を構え、カタスライザは銃を。
そしてセイロウは大剣を生成する。
「何してんの。だめだろう、物は壊しちゃ」
どこからか聞こえる声。
背面を振り向くと木の上に乗っていた。
紳士的な格好の男。
「俺の芸術を壊してもらっては困るんだ。じゃあ、こうしよう。逆に俺が君たちを壊す事にしよう」
最終更新:2008年08月01日 14:56