村井純(慶應義塾大学)

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    氏名        所属        職種        社会人経験年数   
    村井純        慶應義塾大学       情報工学者       29年  

経歴

慶應義塾大学工学部数理学科卒業後、同大学院へ進学、1984年数理工学博士課程を修了。同年にはJUNETと呼ばれる日本の学術団体を結ぶネットワークを構築。東京工業大学総合情報処理センターに勤務し、1987年には工学博士号を取得。その後、東京大学大型計算機センターに勤務する。1988年には広域にわたる大規模な分散コンピューティング環境を構築する技術の確立を狙った研究プロジェクト「WIDEプロジェクト」を設立した。1990年、慶應義塾大学環境情報学部助教授に就任(現在は学部長兼教授)。2013年6月、The Internet Hall of Fame(インターネットの殿堂)にパイオニア部門で殿堂入りを果たす。今日まで一貫して、インターネットを中心とした技術基盤の研究に携わっており、「日本のインターネットの父」とも称されている。

業務内容


やりがい

インターネットを用いた新たな教育基礎を生成することによって、情報共有が実現し、グローバル化を促し、それぞれの自立した個人が力を合わせることで、新しい価値を生み出される基礎を作ること。これを実現していく為には、テクノロジーやサイエンス、デザインなどを専門領域としつつも、単にそれぞれが独立した機能を果たすのではなく、いかに人や社会に対して具体的な貢献が出来ているかということを熟慮していく必要がある。

仕事への姿勢/考え方

ネットワークについての考え方(本人の発言):
Ⅰ「早い時期から一人ひとりが早くから体験し、社会としては長い時間をかけて、新しいルールを共有していくことが必要です。幼児英才教育などといった文脈から ではなく、できるだけ早いうちにできるだけ多くの人が、コンピュータそしてインターネットと出会うことができるように努力しなければならないのではないか と考えています。」
Ⅱ「米国から日本のサーバーにアクセスするのに理想的な速度を出すには、現状では光の速さを超えないと不可能なのです。しかしそれは、発想を変えればできなくもない。ヨーロッパにいる人とIP 電話で話すのに、米国を経由すると300msecかかるが、ロシアを突っ切れば90msecで行くではないかということです。こんなことは、インターネットを作ってきた10 年間考えたことはありませんでしたが、今は「地球にトンネルを掘る」ということも考えないといけないときかもしれません。そこまで考えに入れておかなければ、これからのインターネットに期待されることを満足させられないのです。これは革命的なことです。これまで、「届けばいい」というインターネットのデザイン哲学を変えろというわけですから。しかし、こういったことはおもしろいチャレンジになりますね。遠いところには「穴を掘れ!」なんて。」

転機


私生活


今後の目標

インターネットには6つの課題がある。1.人間の抽象化、2.位置、3.時刻、4.実時間、5.開、6.安全、である。地球上どこにいても一緒であるというのがサイバースペースであるが、情報通信のために行われる光通信の速度の分だけ遅延が発生する。また情報システムというのもA社とB社では用いられているものが違うし、そもそも医療、教育、行政においてもその中のシステムはばらばらである。同一のサイバースペース上に我々が一概に存在するからこそ、この6つの問題を主軸に、安全でかつ開放的なインターネットを作っていくか。それらの目標達成、加えて他の未解決問題には「文」と「理」の多角的視点から、総合的な問題解決能力が必要である。地球科学、生命、人間、社会を理解し、柔軟に創造する「環境と情報の世紀」におけるグローバルリーダーを育成することも、またひとつの目標である。



感想 ①

今回の調査で村井純さんについて初めて調べたが、同氏は現在の日本では普及がかなり進んでいるインターネットのパイオニアとして活躍され、この人なしに今の日本における情報通信ネットワークは無かったと言っても過言とはいえない程顕著な成果を残していることを知ってとても驚愕した。この分野に限らず物事の開拓には多くの苦労を必要する。実際に同氏もかなりの苦労をされている様だった。しかし、結果としてその苦労は実を結び、現在にまでその成果は尾を引いている。無限大に広がるサイバースペースにおいては今なお開拓の余地が大きい。同氏の今なお消えないフロンティアスピリットには感嘆する限りであった。IT分野に限らずあらゆる職種、とりわけ新規開拓事業において、同氏の仕事に対する考え方は大いに役立つと思う。同様に、この先社会に貢献する人間としてどういった思考を持ち、行動を起こさねばならないかということについても同氏の生き方は参考になると思う。

感想②

自分が情報学部を目指し始めたきっかけのひとつが、実は慶應義塾大学のSFCの存在である。彼らの掲げる理念である「文理融合」は、将来像が曖昧であった私に少なからずの道を照らし出してくれたように感じる。結果として静岡大学にいるのはお察し頂きたい所なのだが、国立大学でこの理念に近いものを掲げた国立大学はなかなか見つからなかった中で、「文工融合」を持つ静岡大学に入学できたのは幸運であった。村井氏の掲げるこの理念は、複雑化した21世紀の情報社会を生き抜くためには必須である。大学は違えども、私は彼の信条を胸に、情報学部の一員として、また高度化された情報社会で活躍する為にも、日々の勉学に努めていきたいと思う。

感想③

私は村井さんについて調べた。同氏は私たちが生活面かつ学習面で使う「インターネット」を研究している。海外からのサーバーアクセスのよりよい利用方法を見出しており、アクセス時間の縮小を図っている。同氏の文と理の両方の視点からものごとを見るという考えは、今私たちが所属している情報学部にもつながってくるとおもう。
インターネットの機能向上ではなく、人々にどのように、またどのくらい役に立っているかを主に考慮しているところが参考になった。

感想④

自分は情報学部に進学したものの、インターネットの先導者などについて全くの知識がなかった。しかし、この記事を読み、村井さんがどれほどインターネットに力を注いでいるかを感じ取れた。そして、自分の意識の低さを痛感した。これからは、新しい情報学部の一員として、高い技術、知識を身に付けていきたい。今後の社会では、インターネットが更に進化を遂げ、需要が増していくと思う。その進化に携わっていけるよう、努力したい。

感想⑤

早い時期からコンピュータやインターネットとであることができるように努力しなければならないという考えに大変共感した。また多角的視点から、問題を解決するということの必要性に気づかされた。

感想⑥

「日本のインターネットの父」と呼ばれている方なのに、今回の調査で初めてお名前を知りました。早い時期から各個人がネットワークに触れる必要がある、というのに強く共感しました。昨今、プログラミングを小中学生に学ばせるような風潮が強くなっています。しかし、今の世にあってまず学ぶべきはインターネットとの付き合い方だと思います。プログラミングのような専門性の強い技術や、アルゴリズムの理解よりも先に、誰もが関わらざるを得ないインターネットの使い方を学ぶ重要性は高いはずです。氏のような有識者の声がより教育の現場に反映されればと思います。

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最終更新:2018年02月13日 13:44
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