氏名 |
所属 |
職種 |
後藤 真孝 |
メディアインタラクション研究グループ |
産業技術総合研究所 ・情報技術研究部門 ・首席研究員 |
経歴
1998年3月に早稲田大学大学院理工学研究科村岡洋一研究室において博士後期課程を修了し、博士(工学)の学位を取得。
同年、電子技術総合研究所(2001年に産業技術総合研究所に改組)に入所し、首席研究員 兼 メディアインタラクション研究グループ長となる。
2005年から筑波大学大学院准教授(連携大学院)、2008年から統計数理研究所客員教授(2009年3月まで客員准教授)、 2009年からIPA 未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャーを兼任。
業務内容
音楽・音声の音響信号の自動理解と、 それに基づくユーザインタフェースの研究
やりがい
元々は「音楽とコンピュータ」といった部分を研究するために入った電総研だったが、必要性を感じ、「音声」の研究を始めた。研究をすると非常に興味深く、自身を成長させてくれた。今現在では音声の研究をやめることを考えたくない程に情熱を傾けている。
仕事への姿勢/考え方
研究テーマを考える上では自身の個人的な感情よりも社会にとって有益かどうかを第一に考える。他の人に譲ったほうが効率的と判断すれば迷わずにプロジェクトなどを譲り渡す。10年後に本当に必要とされるような研究を心がける。
転機
小学校6年生の夏に友人宅のパソコンに出会った時。それ以来アセンブラやBASICを使いパソコンで音を鳴らして元々好きだった音楽とパソコンにのめり込んでいった。
今後の目標
今までの研究をつなぎあわせ、ひとつの集大成としてまとめ、後の研究に続くようにしたい。また、未来を見通した研究を続けたい。
感想①
最終的に幼少の頃から好きだった音楽とコンピュータの世界に進んだ後藤氏だが、途中でニューラルネットワークや並列処理などの方向にそれるなどの様々な分野外のことも学んだ経歴がある。後藤氏も知り合いの研究者から言われたように、「自分の専門は〇〇で、それ以外は専門外だ」と決めつけるのは間違いであり、視野を広く持つべきだというのは見習うべき姿勢だと感じた。後藤氏は音楽だけでなく音声も専門の範囲としているが、そうなったのも視野を広く保った結果である。技術者や研究者が扱う範囲は広く、働く数十年間の間に自分の知らない分野に多く出会うだろう。その中で知らないものを弾く姿勢でなく視野を広く保ち吸収していく姿勢が最も重要なのだと考える。
感想②
自分が触れている分野である「音楽」と「コンピュータ」の両方を研究するということに、まず魅力を感じた。何を研究するにしても、様々な分野に触れる機会は多いだろうし、多くの転機があるだろう。だが後藤氏のように自分がやるべきだと思った研究をやり続けて、かつその後に続く有益なものにしていきたいと思った。
感想③
自分の好きなことを深く研究し研究対象にたどり着くまでに起こった困難をも情熱を注ぎ研究をするところに研究対象への執着と柔軟さを感じる。そのように研究をすることで様々な知識を蓄えることができると思う。また取り組む仕事について、自分がやるべきか他の人に任せるべきかを考え、全体のことを考えて仕事をする重要さを感じた。
感想④
音楽とコンピュータの研究をするために研究所に入ったら、関連した分野である音声という学問系統を学習することで新たな知見を広めるというように、勉強には新たな発見による自分の成長があるので勉強するということはすばらしいことなのだと改めて感じた。
自分の関心というよりはむしろ社会での有用性を重視するということに、社会で生きていくこととはそういうことなのだと思った。自分の好きなことで社会の役に立っていくという姿勢に魅力を感じるとともに自分の専門だけにとらわれずに積極的に勉強姿勢というものも見習いたいと思った。
感想⑤
自分の感情よりも数年後何が必要なのかを考えそれを研究のテーマにしている姿勢が「音声」の研究に至っていると思います。それによって「音声」の研究にやりがいを感じ、没頭しているのだと思います。何が効率的かを常に考えている姿勢はすばらしいと思います。そして未来を見通した研究をしている姿勢に感銘を受けました。
感想⑥
仕事に情熱を持っていて、興味を持っている。仕事の姿勢は、個人的な感情よりも社会にとって有益かどうかを第一に考えていて、他人に譲ったほうがいいプロジェクトはどんどん譲っているということから、本当に社会のために仕事をやっていることがわかる。また、専門分野以外のものもどんどん取り込んでいく姿勢は見習うべきだと思った。
最終更新:2017年02月22日 16:03