氏名 |
所属 |
職種 |
社会人経験年数 |
グイド・ヴァンロッサム |
Google |
コンピュータプログラマ |
・ |
経歴・業務内容
軽量プログラミング言語Pythonの開発者。1960年,オランダ生まれ。アムステルダム大学卒業後,オランダやアメリカの研究機関に勤務する。1989年のクリスマスに余興でPythonインタプリタを開発し多くのスクリプト言語に影響を与える。2005年,Googleに雇用される。現在でも業務のかなりの時間をPythonの開発に費やしている。
やりがい
万人のためのコンピュータプログラミング
「困難のために会社を辞めたことはあっても,プロジェクトを辞めたことはない。
いつもPythonのプロジェクトは次の会社で続けていた。」
仕事への姿勢/考え方
転機
私生活
今後の目標
感想①
最近何かと話題のスクリプト言語。グイド自身はコンピュータ黎明期ともいえる1980年代の初期のギークハッカー文化の影響を受けたスーパープログラマです。遊びでつくったものを実用レベルまでもっていくグイドの能力はまさに畏怖に値します。グイドはプロジェクトについても述べていますが,遊びであったり明らかに失敗しそうなプロジェクトであっても「これだ」と思ったものに対して真摯に取り組む姿勢は全エンジニアやプログラマの尊敬の的となるべき姿だと思います。そんな姿勢がPython言語の設計概念によく現れています。
感想②
いま私は「語学」の研究にとても関心を持っており、この関心の対象には当然プログラミング言語も含まれる。そんな私にとって、Googleのプログラマ兼IT研究者であり、プログラミング言語「Python」の開発者として知られるこのグイド氏は、まさに私の憧れる人材像であると言っていい。
彼は当初、このPythonをクリスマス前後の暇つぶしのための趣味として開発していたという。「他にすることがない」といういかにも適当な理由から生み出されたものをGoogleのシステムの根幹を担うまでに発展させた彼の技術は驚嘆に値する。
しかしそれ以上に驚くべきはむしろその集中力、企画力であると私は思う。彼は今なお、仕事のうちかなりの時間をこのPythonの開発に費やし、「困難のために会社を辞めたことはあってもプロジェクトを辞めたことはない。」という格言さえ残している。これは途中で物事をよく投げ出してしまう私が持ち合わせていない、そして最も欲している能力である。しかしこの集中力の背景には彼の卓越した企画力がある。マネージメント能力と言い換えてもいい。「万人のためのコンピュータプログラミング」を目指し、容易かつ直感的であること、だれでも開発に貢献できること、平易な英語のように分かりやすいこと、日常的な処理を行うのに適していること、これらをPythonの目標として定義している。こうして具体的に目標を定め、それをやりがいにできるからこそ彼はこれだけの熱意を研究開発につぎ込むことができるのだ。
そしてこれらの目標のある程度はすでに現実となっている。だからこそ私は彼に憧れるのである。
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最終更新:2017年02月21日 15:19