氏名 |
所属 |
職種 |
社会人経験年数 |
松井充 |
三菱電機株式会社 |
情報技術総合研究所情報セキュリティ技術部長 |
26年 |
経歴・
京都大学大学院理学研究科数学専攻修士過程終了後、三菱電機株式会社情報電子研究所に入社する。1998年に情報技術総合研究所情報セキュリティ技術部基盤技術開発チームリーダーに就任、2004年に同次長に就任した。
業務内容
入社して数年は符号理論や暗号理論に携わっていた。1993年から線形解読法を開発した。そして1995年には暗号化技術MISTYを開発、2000年にはMISTYをベースにしたCamellia、KASUMIを開発した。現在は量子暗号を開発している。
やりがい ・仕事への姿勢/考え方
できるだけ多くの人に利用してもらえるように努力していた。そのためにMISTYで取得した特許の利用を無償化し、仕様も公開した。また、国際技術と呼ばれる世界共通の技術として使ってもらえるよう努力した。暗号は見えないものであるだけに、その存在を知ってもらえることは少ないが国際基準として見える形で多くの人に使われるようになったのは研究者として大きな喜びである。
転機
私生活
今後の目標
今後の目標は量子暗号の開発である。いずれ登場するとされている量子コンピュータは現在のコンピュータを遥かに凌駕する性能を持つとされている。そうすると暗号も既存のものでは一瞬で解析することができるようになってしまう。それを防ぐために量子暗号の開発は必須だと考えている。
感想
国際基準という世界の基本となる技術になっているというのは単純にすごいと思うし、ここまでになりたいと言うのは難しいがMISTYに利用されている再帰構造という小さな部品を繰り返し使って大きな全体を作るというアイデアのように少しずつ頑張っていきたいと思う。
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最終更新:2019年11月05日 18:47