氏名 |
所属 |
職種 |
社会人経験年数 |
工藤卓哉 |
アクセンチュア |
データサイエンティスト |
17年 |
経歴・業務内容
学生時代は理工学部で環境資源学を専攻。流体力学を応用して、地下に埋蔵されている石油の状態をシミュレーションする研究などを行っていた。そして、大手コンピュータ系システム開発会社に就職。入社から一貫してクロスプラットフォームにおけるBIシステムの構築を担当し、BIにおけるETL(※)・DWH・レポートの設計、開発、運用、保守などを手掛けた。しかし、入社から6年を迎え、転職を意識し始める。「BIに関する経験やスキルを武器に、経営や業務の改善を行う仕事を目指せる会社」という条件で転職先を探し、最初に面接を受けたのがアクセンチュアだった。入社後は、小売業を中心に、情報システムのプランニングを通じて業務改善を行うコンサルタントとして活躍。そして2012年頃からデータサイエンティストという新たなキャリアに踏み出した。
データサイエンティストとは、ビッグデータの中から、多変量解析などの統計手法を駆使して、ビジネスに役立つ知見を引き出すスペシャリストである。データサイエンティストには、多変量解析などの統計手法と技術を連携させて出来た、膨大なデータの中から企業経営や業務改善に役立つ知見を得るアナリティクスに関するスキルが求められる。
やりがい
仕事への姿勢・考え方
仕事をやる上で大切なことは、いろいろなことに興味を持つこと。そして、その中のひとつを深く知ることだと思う。ひとつのことを深く理解していれば、他と比較するときに自分の物差しになる。私の場合は、それがBIツールだったが、別に技術知識でも業務知識でも構わない。完璧である必要もないと思う。例えばSIでの経験がある方で、何かひとつの分野なり業界なりをしっかりやり込んでいる方なら、いくらでもチャンスが広がるのではないだろうか。
転機
転職への転機
自分の担当する業務が、どういう意味を持っているのかを知りたいと思った。それと同時に上昇志向のある“人”と一緒に仕事をしたいとも思った。
データサイエンティストへの転機
データサイエンティストとして各方面で名前が知られている工藤氏と共に仕事をする機会に恵まれた。
アクセンチュアでシニア・プリンシパルを務める工藤卓哉氏は、アクセンチュアを退職して米国に留学。国際公共政策などを学んで米国政府職員としてニューヨーク市などでデータサイエンティストとして実務にあたった後、日本に戻り、再びアクセンチュアで活躍している、いわばデータサイエンティストのカリスマ的な存在である。
彼と一緒に仕事をすることで多くの刺激を受け、データサイエンティストの道を志すようになったという。
私生活
今後の目標
現在は、アナリティクスに関する経験を深めていくことが目標。ゆくゆくは公共や政策などにも貢献できるようなプロジェクトを手掛けてみたいと考えている。
もっとしっかりしなければというのは当然だが、自分の得たものを広げていくことも大切だと感じるようになった。子どもに胸を張って話せる仕事をしたいし、将来は、自分がHubとなって人を育てられたら嬉しい。今でもこの業界で使われているあの手法は自分が確立したとか、あの有名なデータサイエンティストは自分が育てたとか。
感想①
この人は、現状に満足せず、もっとレベルアップしていきたいという気持ちが強く、非常にためになった。これは、どんな職業に就いても共通して言える事であり、こういう気持ちを忘れずに仕事ができる人間になりたいと思った。また、自分の興味のある分野の仕事を選び、その興味をあらゆることへ向けていくことも大切だと感じた。
感想②
違う職の知識を組み合わせることは本当におもしろいなと思った。ただでさえ競争率が高いアメリカなので、他の人とは差別化されていることをしないと生き残れない。『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』というダーウィンの言葉を本人は信念としている。私は本当にこの言葉に尽きるのかなと思ったし、この言葉と工藤氏が言っている言葉を頭の片隅に置いて進んでいきたい。
感想③
仕事に興味を持つことが重要だと分かり、興味のある仕事に入れるように努力しないといけないと思った。1つのことを深く理解することが重要だと知り、興味を持ったものは深く理解していきたいと思った。今後の目標として社会に貢献できるプロジェクトを手掛けたいと書いてあり、何かに貢献できていると感じることが出来ることは重要だと思った。
感想④
情報学総論の講義の中で「データサイエンティスト」というワードが出てきたのでデータサイエンティストとして有名なこの人について調べたいと思った。工藤氏は大学(環境資源学)→アクセンチュア→米国留学→アクセンチュアという経歴の持ち主で、日本ではデータサイエンティストの育成が遅れている中で米国で実務経験を積んで再び日本でデータサイエンティストとして活躍されている。また、工藤さんは「データサイエンティストとはただ数字を分析するのではなく、ビジネスの現場にイノヴェイティヴな視点を常に提示する姿が求められる職業で、そのためだからこそ、人間性や身体性のある行為に立ち返り、現場で起こる非合理なできごとを理解し、イノヴェイションが生まれる環境づくりを常に意識する必要がある。」と言っている。知識や技能だけでなく、人間の心理や行動を理解できることもよいデータサイエンティストのための条件だと感じた。
感想⑤
仕事への姿勢、考え方について「仕事をやるうえで大切なことは、いろいろなことに興味を持つこと。そして、その中のひとつを深く知ること」だと書かれていたことに感銘を受けました。そして、それを実行するチャンスは大学生の今でも十分にあり、むしろ今の時間をそのために有効に使っていきたいと思いました。
最終更新:2020年09月09日 17:50