昔話の形態学 (Morphology of the Folktale)

昔話の形態学は
ウラジミール・プロップによって1928年に発行されたが、
長らく検討されませんでした.

レヴィ・ストロースなどの構造主義者が現れることによって
プロップの研究が日の目に当たるようになり、構造主義者の研究材料となりました。
物語の派系と源形を探るという「物語論の元祖」であり、物語構造分析の実質の開祖でもあります。

昔話の構造31の機能分類

1. 「留守もしくは閉じ込め」
2. 「禁止」
3. 「違反」
4. 「捜索」
5. 「密告」
6. 「謀略」
7. 「黙認」
8. 「加害または欠如」
9. 「調停」
10. 「主人公の同意」
11. 「主人公の出発」
12. 「魔法の授与者に試される主人公(贈与者の第一機能)」
13. 「主人公の反応」
14. 「魔法の手段の提供・獲得」
15. 「主人公の移動」
16. 「主人公と敵対者の闘争もしくは難題」
17. 「狙われる主人公」
18. 「敵対者に対する勝利」
19. 「発端の不幸または欠如の解消」
20. 「主人公の帰還」
21. 「追跡される主人公」
22. 「主人公の救出」
23. 「主人公が身分を隠して家に戻る」
24. 「偽主人公の主張」
25. 「主人公に難題が出される」
26. 「難題の実行」
27. 「主人公が再確認される」
28. 「にせ主人公または敵対者の仮面がはがれる」
29. 「主人公の新たな変身」
30. 「敵対者の処罰」
31. 「結婚(もしくは即位のみ)」

七つの行動領域

1. 敵対者(加害者)
2. 贈与者
3. 助力者
4. 王女(探し求められる者)とその父
5. 派遣者(送り出す者)
6. 主人公
7. ニセ主人公

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最終更新:2009年10月08日 17:07