棗 ありさ

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棗 ありさ - (2010/09/26 (日) 23:08:08) のソース

-名前:''棗 ありさ''(Arisa Natsume)
#openclose(show=▼more){
めあり を中に含むようにネーミングしたら、こうなった。
最初は有珠(ありす)の予定だったが、アイリスと区別付きにくいかと思ってありさに。
漢字がどうもしっくりこなかったので、平仮名になりました。
}
-性別:♀
-身長:''154cm''
-体重:''49kg''
#openclose(show=▼more){
あんまりでっかくない。と、思う……(中身がでかいのでよくわからない)
}
-クラス:''3-K''
#openclose(show=▼more){
2学年時は根来彼方と同級。
Kに深い意味はなし。C組である彼方から離してみたかっただけ。
}
-誕生日:''9/21''おとめ座 O型 18歳
#openclose(show=▼more){
誕生花:葛(芯の強さ) 誕生石:サファイア(心の成長、内面の美)
花といえば秋の七草かな、と。秋生まれです。
そこまで芯の強い子ではないのですが。強く見せている、という意味で。
心は幾許か成長したんじゃないかなあ。たぶん。
}
-テーマ:''強がりの弱い子''
#openclose(show=▼more){
意志も固く、目標には真っ直ぐ進むけれど、経験足らずの虚構。力はあるが裏付けがなく脆い。そんな感じ。
}
-能力:''《深緑支配-オール・グリーン-》''~
植物の各部位を異常成長させたり、物質変化させ、操作する。~
また、力の源が高位精霊である《樹霊-エントワイフ-》であるため、それに付き従う位置である精霊を使役することも可能。~
……と棗は把握しているが、すでに精霊たちは《樹霊-エントワイフ-》による支配意識ではなく、棗本人による使役に従う意志で動いているので、もう少し本当は活用できる。
#openclose(show=▼more){
-花:''《百花蝶乱-フルール・フライ-》''
花びら一枚一枚を蝶に変化させる。花弁の数*花の数=蝶々の数なので牡丹なんかだとすごいことになる。
単品ではただのデコイ、もしくは目眩まし等、邪魔をするためのもの。
ただし、他の能力と組み合わせることで真価を発揮する。
基本的には数勝負の捨て駒的な使い方が多い。

-葉:''《疾風勁葉-フォーリア・テンポラーレ-》''
鋼の薄片に変化させた葉が風を伴いながら舞う。正確には、高速で飛んでいく葉が空を切り裂くために風が発生する。
殺傷能力だけで言えば能力の中では一番高い。薔薇などのギザ葉ならば皮膚や肉を軽く抉り裂くくらいは余裕。
百合などの剣葉なら数枚でナイフとして使う(突き刺す、深く切る)こともできるが、葉そのものが鋼鉄に変化するため握って切ることはできない。飛ばすのがやはりメイン。
指の間に挟み込み格闘爪のように使うことはできる。ただしもちろん自分の手が傷つくリスクは負う。

-茎:''《荊鞭之罰-レースヒェン・スネイク-》''
蔓を急成長させ互いに巻きつけて太くしなる鞭にする。《樹霊-エントワイフ-》が好む蔓薔薇を使うことが多いが、その場にありさえすればササギやトウダイグサ系も活用する。
中~近距離戦闘用だが、そもそも遠距離戦闘を得意とする能力のため、活用すること自体が緊急時であることも少なくない。
基本的には鞭そのものの棘で攻撃するが、その場にあるものを先端に巻きつけて振り回すのも可。
その他拘束を伴わなければロープとしても使用できる。自分を支える、物を結ぶ、など。ただし自分以外の生物を縛る意図で使うと幻影になって堕ちる。

-根:''《盤根獄節-ヴルツル・インプリズン-》''
地中の根を成長させ、巻きつけて相手の動きを止める。二階とかに行ってしまうと非常に使いにくい技。
拘束以外の力は基本的に持たないが、大地に直接縛り付けるため動きを制限するのにはそれなりに効果的。
高く伸ばせば対象を空中に持ち上げることもできる。しかし大地との接点が遠くなるため、弱点も増える。

-実:''《砲煙弾果-ベリーベリー・ボム-》''
果実を大きくふくらませ、煙と衝撃を吐く爆弾に変化させる。発動状態では大きな果実のまま。何かに触れた瞬間爆発する。
爆薬等を利用した爆発ではないため炎熱、殺傷能力を単品では持たない。
ゆえに、煙幕、吹き飛ばし、能力の相殺など、見た目の派手さとは裏腹補助・防御的な意味合いの使い方が多い。
攻撃に転化するならば、爆風に乗せて周囲の物を飛ばしたりするか、煙幕に乗じて攻撃を仕込むのが主か。

-蜜:''《吸蜜飲露-スウィーティー・ドロップ-》''
花から蜜の珠を生成し、《百花蝶乱-フルール・フライ-》の蝶に吸わせると蝶がその力を持つ。
有毒植物の蜜を吸わせ相手に毒素を注入したり、疲労回復等の薬効ある植物のものなら蝶を体に触れさせることで回復を図ることもできる。
ただし回復においては、二種複合技であるため蝶の数と蜜の生成量が割に合わないことの方も多い(使わずに休んでいたほうが早い)。

-''精霊の使役''
自然精霊の中でも植物に縁深いドライアド(樹木)スプライト(空気)ノーム(大地)の三種を使役できる。
特にドライアドは(気配だけなら)常時棗のそばを離れず漂っているほど近しい存在。
現状の主な役割としては、ドライアドが[補助]、ノームが[偵察]、スプライトが[遮断]。
''[偵察]''
精霊を飛ばし、彼らが見聞きしたものを共有する。共有するためには、意識を精霊たちとリンクさせる必要があり、その間非常に無防備に近いトランス状態となるため危険は伴う。
基本は地を駆けるノームの役目だが、補助全般を担うドライアドも、命を受ければ偵察に動く。
スプライトを偵察に向かわせることはできない。
''[遮断]''
スプライトの特殊能力。空気そのものである彼らの"身隠し"の力を借りてすべての力を隠す。
ただし自然物が発生する気配や自分の能力なども消してしまうため、使いどころは非常に限られる。
他者の偵察や、自分の力を使う必要のない状況などで自己の情報を隠匿する程度か。

-その他にも、固有の精霊の力としてスプライトに空気を相殺させたりすることも可能。

-本編中の棗の状態《意識》で使える《把握している》能力としてはここまで。
ただし、覚醒的な意味での成長、拡張も考えてます。シークレットにしておきますが。
}

-偏差値~
体力: 47~
精神: 72~
筋力: 45~
魔力: 86~
耐久: 46~
敏捷: 52~
器用: 56~
学力: 64~
魅力: 66~
~
※一般生徒《ノーマル》の平均を50とする~
※魔力は《能力》の強さ的な意味合いで捉えた~

-過去:~
''[転生]''~
《樹霊-エントワイフ-》は《失われし存在-ミッシング・リンク-》であった。~
遠き過去、敬われるべき存在だった彼女は、人々の精霊信仰が失われる中、消え行くさだめにあった。~
しかし、忘却は完全なる消去は産まない。その力と魂は、悠久の時を、超え。転生体となって、ある胎児の中に宿る。~
生まれた赤子に名付けられしは、ありさ。少女は人と人との間に生まれながらにして、樹霊の子であった。~
''[開花]''~
すべての植物は、少女の思うがままに。幼きままにして、ありさは《能力者》として開花した。~
もちろん、その"力"は、はじめはごく弱く。小さな種を、その場で目覚めさせるくらいのもの。~
しかし、ありさが成長するに従って、《樹霊-エントワイフ-》もじわり過去の姿を、力を取り戻していく。~
小学校が終わる頃には、目覚めさせた種を、花に。花を終わらせて、実に。枯れようとも大きく伸ばして、根に。~
中等部にも慣れた頃、葉の構成要素を変えて、鋼鉄に。花びら一枚を、舞う蝶に。熟れた果実がはじければ、煙を撒いた。~
山吹のネクタイを結ぶ頃には、葉は風を喚びながら飛び交い、茨の茎は絡んで鞭の様を呈し、根はすべてを縛りに蠢いた。~
''[孤立]''~
ありさの両親は、あまりありさを構うことがなかった。共働きの慌ただしい家庭。兄弟もいないありさは、帰宅すれば誰もいないのが普通。~
だがそれは逆に、能力の成長を促した。ひとりの時間を埋めるように、花々に向かう。~
母親が愛している庭は、最初にありさが得た《フィールド》だった。ありさの力に応えて、花がざわめく。《樹霊-エントワイフ-》に応えて精霊も笑う。~
そんな日々が続けば、自己を特殊視するようになるのも、もうそう遅いことではなかった。~
友人は少なくなく、交流もあったが、心を許しきることは少なくなって。~
傍目にはそうは見えなくとも、ありさはひとりでいるようにいるように、自分を仕向けていく。~
――それを許さぬ友人は無論、幾人かはいたのだが。~
''[無関]''~
ありさは自己を特殊視すると同時に、誰も特殊視しなくなった。自分が普通でなければ、誰も普通でなくともおかしくないと思っていた。~
奇特な行為も、珍しいやら面白いやら思えど、窘めることはなく。それを咎めることは、自分を咎めることにつながる気がしていた。~
そして他の行為に流されることもしなかった。まわりが制服を面倒がってネクタイを緩めても、ボタンを外しても、それで教師に何がしか言われる方が面倒であるとありさは考えていた。~
制服は整え、風紀に乱れもなく。授業もそれなりに受けてはいたので、成績も悪くはなかった。~
時折うたた寝を窘められることはあったりもしたようだが。眠くなるのは教師か、天候か、授業の並びが悪いのだ、と考えつつ、口には出さず。~
それらのせいか、ごくごく普通の、優良な生徒で学内には通っていたようである。時に男子生徒の話題に上るくらいには。~
''[流現]''~
能力を行使するうちに、《樹霊-エントワイフ-》は徐々にありさと協調《シンクロ》しつつあった。体の中の魂が共鳴するように、声を上げる。~
ひどい時は、稀に《樹霊-エントワイフ-》の存在が外に露呈するほどで。口を付く言葉は荒く、そして少女の声でもなくなる。~
最初に表に彼女が現れたのは、中等部のはじめ。今まで不意に頭に響くだけだった知らない女の声が、自分の口をついて出た。~
それはありさにとって恐怖だった。自らが《自分》でなくなっていく恐怖。~
ありさは《能力者》でいたかった。人間でいたかった。けれど、この体は《一般人-ノーマル-》には、もう戻らない。~
《機関》を知ったのは、恐怖に追われて、がむしゃらに調べ廻っていた、その頃だったようだ。~
いま、《樹霊-エントワイフ-》として自我を失う前に、それを手懐けて。~
《能力者》としての自分を認められ《機関》に入った上で《機関》の人間―すなわち、《能力者》―として生を全うすること。それが切なる望み。~
その為には強く在りたかった。緑の《癒し》の力も大地の《護り》の力も得ることができたが、それらは捨て、花々を攻撃の力に転じた。~
高等部は只管に、強化を、強化を。ひとつ何かを編み出せば、それを"技"に研鑽してゆく。~
~
――そして、少女は《機関》の選抜試験に選ばれた。~

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(なにかありましたら。)
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