解説
メインヒロインとは、アニメ・漫画・ゲーム等において、
総合的に見て、他のヒロインキャラより重要な役割を持たされているヒロインキャラのことである。
また、主人公である女性キャラの事も指す。
そもそも「ヒロイン」の意味は、
1. 劇・小説などの女主人公。
2. 実際の事件の中心となる女性。⇔ヒーロー。
であり、
本来なら女性キャラが「ヒロイン」と呼ばれるのが正しいのである。
しかし、近年では、女性キャラよりも男性キャラ、
特に男の娘系キャラやおっさんキャラが「メインヒロイン」扱いされるようになってしまった。
王道系メインヒロイン
アニメをよく知らない大多数の一般人が連想する「メインヒロイン」。
往年のアニメ(昭和時代~平成時代初期)の「メインヒロイン」は、
いわゆる非戦闘要員の攫われ系ヒロインや押しかけ女房系の女ヒロインが多かった。
また、女主人公アニメや戦う女キャラのヒロインも増え、人気を博した。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
解説 |
森雪(宇宙戦艦ヤマト) |
宇宙戦艦の乗組員 |
|
メーテル(銀河鉄道999) |
|
|
ラム(うる星やつら) |
押しかけ女房、亜人種 |
日本だけでなく、海外でも根強い人気を誇る。 |
音無響子(めぞん一刻) |
|
|
浅倉南(タッチ) |
男主人公の幼馴染 |
|
|
|
|
|
|
|
如月ハニー(キューティーハニー) |
女主人公、戦う変身ヒロイン |
|
峰不二子(ルパン三世) |
女泥棒 |
セクシー系大人ヒロインの代表格。現在でも新作アニメが放映されている。 |
クラリス(ルパン三世 カリオストロの城) |
王女、攫われる |
本編のメインヒロインは峰不二子であるが、本作では物語の重要な鍵を握っている。 |
ナウシカ(風の谷のナウシカ) |
女主人公 |
スタジオジブリ作品を代表する女性ヒロインの一人。 |
ナディア(ふしぎの海のナディア) |
|
褐色系女性ヒロインの代表格。 |
木之本桜(カードキャプターさくら) |
女主人公、戦う魔法少女 |
1990年代を代表する魔法少女キャラ。 |
月野うさぎ(美少女戦士セーラームーン) |
女主人公、戦う変身ヒロイン |
女戦隊系戦う変身ヒロインの代表格。 |
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン) |
戦闘ロボットに搭乗するパイロット |
無口系女性ヒロインの代表格。後に制作された新劇場版で完結。第1話から登場したヒロインだが、主人公とは結ばれなかった。 |
※参考画像
脇道系メインヒロイン
多くの
実況民が主張する「メインヒロイン」。
実況民は、判官贔屓や逆張り思考を持っており、
上記で挙げられた「王道系メインヒロイン」ではなく、
サブヒロイン系女キャラやちょい役の女キャラ、モブ女キャラ、
主人公(側)にとって敵対関係にある悪の組織の女首領や悪の女幹部キャラを
「真のメインヒロイン」扱いする事が多い。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
解説 |
時崎狂三(デート・ア・ライブ) |
|
ラノベ原作ハーレム系ラブコメアニメに登場するヒロインの一人。時間を操る能力を持つ。彼女が主人公のスピンオフ作品が制作される等、ヒロイン勢の中では特に優遇されている。 |
桐須真冬(ぼくたちは勉強ができない) |
主人公のクラス担任 |
週刊少年ジャンプ原作のラブコメアニメに登場するキャラクター。表向きは美人女教師として見られているが、家の中は汚部屋、普段着がジャージ等、実生活はかなりのズボラ。本来、生徒と教師という立場上の関係から「メインヒロイン」にはなりにくいキャラだが、第一回人気投票では他のヒロイン達を差し置いてまさかの1位に。第二回人気投票に至っては、応募総数25,755票のうち14,598票(56.68%)という、歴代の週刊少年ジャンプヒロイン勢でも圧倒的な得票数で二冠を達成してしまった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
イロモノ系メインヒロイン
生物学的には女性で、CVも女性声優が演じているが、
外見が超絶ブサイクだったり、外見があまりにも奇抜だったりするような「メインヒロイン」。
「メインヒロイン」と呼ぶには、ネタ要素がかなり強いキャラ。
実況民は、このようなキャラを「真のメインヒロイン」呼ばわりする事も多い。
代表キャラ
邪道系メインヒロイン
主人公側のレギュラーキャラや準レギュラーキャラではなく、
主に、主人公(陣営)と明確に敵対するキャラ(≒悪役)で、
下衆・外道系悪役や犯罪者、猟奇殺人鬼等、反社会的な要素を持つ小物系女キャラ。
ストーリーの序盤もしくは中盤で、短期間(1話限りや1エピソード(大体3~4話))のみ登場し、
主人公(達)に倒されたり逮捕されたりして退場する事が多い。
こういったキャラは、本来「メインヒロイン」にはなり得ないが、
実況民にはこういった女キャラを「真のメインヒロイン」扱いする者がかなり多い。
いわゆる“怪演系声優”がこういったキャラを多く演じている。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
本来のポジション |
解説 |
|
|
|
|
蒼井晶(「WIXOSS」シリーズ) |
犯罪者、サイコパス |
主人公の敵 |
カードゲーム原作アニメの登場人物。通称「あきらっきー」。表向けはアイドル活動をしているが、裏ではあくどい事を多数行っているあざとい腹黒キャラ。主人公達とは敵対関係にあり、カードバトル中に対戦相手への精神攻撃を多用する、いわゆるトラッシュトーカーである。さらに、カードバトル中だけでなく、場外(リアル)でも主人公達に攻撃を加えてくる。主人公の仲間を拉致監禁して暴行を加えたり、人通りの多い路上で通り魔事件を起こして数ヶ月入院するほどの怪我を負わせる(殺人未遂)等、少なくとも“前科二犯”の犯罪者である。 |
らぶぽん(迷家) |
狂人 |
|
「らぶぽん」はニックネームで、本名ではない。疑い深い性格で、何かあるとすぐに発狂して「処刑!処刑です!」と言いながら人を殺そうとする。 |
トガヒミコ(僕のヒーローアカデミア) |
狂人、サイコパス |
敵(ヴィラン) |
主人公達(ヒーロー)の敵「ヴィラン連合」に所属する女キャラ。幼少の頃から多数の動物等の命を奪っており、生き物を殺害する事に全く罪悪感を感じない。 |
|
|
|
|
外道系“メインヒロイン”
2000年代に入った頃から、アニヲタにおける「メインヒロイン」の意味合いが変わってくる。
女性キャラではなく、男性キャラクターが「メインヒロイン」呼ばわりされるようになってきたのだ。
主にラブコメ系アニメやギャルゲー原作アニメ、ラノベ原作アニメにおいて、
メインヒロインを含めた複数の女性ヒロイン勢を差し置いて、
生物学上では完全に男性キャラであるショタキャラや男の娘キャラ、
中性的な見た目の男主人公が「メインヒロイン」呼ばわりされるようになってきた。
女性声優がこのようなキャラを演じる事が多く、
実況スレでは「○○きゅんマジメインヒロイン」などとレスされる。
男主人公の場合、本人の意思に関係無く無理矢理女装させられる事が多い。
実況民だけでなく、公式側も悪ノリしてこのようなキャラを「真のメインヒロイン」扱いする事が多く、
厄介な狂信者を多数生み出している。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
本来のポジション |
解説 |
木下秀吉(バカとテストと召喚獣) |
男の娘 |
男主人公の友人・クラスメイト |
学力で待遇が決まる学園で最下位のFクラス所属なのに、学園内に個人専用更衣室、個人専用体操服、個人専用風呂等々、明らかに破格の超絶特別待遇を受けている。 |
戸塚彩加(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。) |
男の娘 |
男主人公の友人・クラスメイト |
教室の授業中でも1人だけ体操服着用等、やはり特別待遇を受けている。 |
綾崎ハヤテ/綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!) |
女装させられる |
男主人公 |
複数の女ヒロインがいるラブコメ系作品にも関わらず、「メインヒロイン」呼ばわりされる。無理矢理女装させられる事が多い。 |
直枝理樹(リトルバスターズ!) |
女装させられる |
男主人公 |
CV:堀江由衣。複数の女ヒロインがいるギャルゲー作品にも関わらず、「メインヒロイン」呼ばわりされる。Key作品キャラ大集合ショートアニメの「かぎなど」第20話でも、男なのに歴代の鍵作品ヒロインのメインヒロイン達にしれっと混ざって「メインヒロイン」扱いされていた。 |
|
|
|
|
五河士道/士織(デート・ア・ライブ) |
女装させられる |
男主人公 |
ラノベ原作ハーレム系ラブコメアニメの主人公。TVアニメは第5期まで放送。時々無理矢理女装させられる事があり、サブヒロインの時崎狂三の次ぐらいに「メインヒロイン」扱いされている。 |
|
|
|
|
先導アイチ(「カードファイト!ヴァンガード」シリーズ) |
|
男主人公(初代シリーズ) |
|
|
|
|
|
アストルフォ(Fate/Apocrypha) |
男の娘 |
サーヴァント |
|
アルミン・アルレルト(進撃の巨人) |
男の娘 |
男主人公の幼馴染・同期 |
戦闘能力は低めだが、頭脳戦・策略に長けている。アニメ「3rd Season」までは完全に「メインヒロイン」扱い。 |
鈴木入間(魔入りました!入間くん) |
女装させられる |
男主人公 |
CV:村瀬歩。2020年代以降、村瀬氏は女装する男(主人公)キャラを数多く演じるようになった。 |
|
|
|
|
ゲテモノ系“メインヒロイン”
2000年代後半以降、腐女子層の勢力拡大によって、登場人物の(ほぼ)全員が男性で、女性キャラはモブのみ、もしくは全く登場しないようなアニメ(≒BLアニメ)の数が目立つようになってきた。
さらに、戦う女性ヒロインキャラよりも戦闘力が低く、
敵に攫われるような男性主人公キャラが「メインヒロイン」呼ばわりされるようになってきた。
2010年代以降は、男主人公&男“メインヒロイン”の組み合わせのアニメも増加。
腐女子層だけでなく、氷河期世代の独身中年男性が多数を占める実況民でさえも、
どこからどう見ても男やおっさんにしか見えない(女装すらしない)上に、
CVも完全に男性声優(しかもベテラン~大御所クラスの男性声優も少なくない)であるキャラを「メインヒロイン」呼ばわりするようになり、
完全にゲテモノ路線に移行してしまった。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
本来のポジション |
解説 |
エレン・イェーガー(進撃の巨人) |
攫われる |
男主人公 |
アニメ「Final Season」以降は闇堕ちしてラスボス化。 |
ライナー・ブラウン(進撃の巨人) |
おっさん |
男主人公の同期→裏切り者 |
アニメ「Final Season」以降は主人公の座もエレンから奪い取った。 |
オニャンコポン(進撃の巨人) |
おっさん |
|
アニメ「Final Season」以降に登場したキャラ。名前がよくネタにされる。 |
爆豪勝己(僕のヒーローアカデミア) |
攫われる |
男主人公の幼馴染・クラスメイト |
高い戦闘力を持っているにも関わらず、どういうわけかヴィラン(敵)に攫われる事が多い。 |
石田雨竜(BLEACH) |
|
|
見た目も声優も完全に男だが、実況民は女キャラの井上織姫やルキア以上に石田雨竜を“ヒロイン”扱いしている。 |
鎖部左門(絶園のテンペスト) |
ヘタレ |
|
CV:小山力也。実況スレでは「左門さん」と呼ばれ大人気。 |
ウェイバー・ベルベット(Fate/Zero) |
ヘタレ |
サブキャラ、サーヴァントを召喚した魔術師 |
CV:浪川大輔。戦闘能力は低い。後の「ロードエルメロイII世」である。 |
エルエルフ(革命機ヴァルヴレイヴ) |
|
|
主人公側の国と対立関係にある帝国出身のキャラ。「お前は愛した女もハムエッグのように切り分けるのか?」という迷言で有名。主人公の幼馴染ヒロインが性格に問題があり大バッシングされたせいで、余計に「メインヒロイン」呼ばわりされる事態に…。 |
小松(トリコ) |
|
男主人公の相棒(非戦闘要員) |
料理人。CVは女性声優であるが、見た目はどこからどう見ても完全に男。 |
からあげレモン(さばげぶっ!) |
|
|
見た目は完全にキモヲタ。 |
アルスラーン(アルスラーン戦記) |
|
男主人公、王子 |
荒川弘キャラクターデザイン版のTVアニメの主人公。王族であるが、実戦経験はまだまだ未熟である。本作ではただでさえ女キャラが少ない上に、彼を護衛する騎士・ダリューンの戦闘力が非常に高いため、余計に「メインヒロイン」呼ばわりされている。 |
ユージオ(ソードアート・オンライン アリシゼーション) |
|
男主人公の幼馴染 |
フルダイブRPG内に登場する架空のキャラ。 |
オットー(Re:ゼロから始める異世界生活) |
|
商人 |
戦闘能力は低い。本格的に「メインヒロイン」呼ばわりされるようになったのはアニメ第2期以降。 |
石上優(かぐや様は告らせたい) |
女装させられる |
生徒会会計(男主人公は生徒会長) |
作品タイトルに女メインヒロイン(生徒会副会長)の名前が入っているにもかかわらず、実況スレでは「真のメインヒロイン」呼ばわりされている。 |
トルケル(ヴィンランド・サガ) |
おっさん |
|
|
山下一夫(ケンガンアシュラ) |
おっさん |
男主人公の相棒(非戦闘要員) |
CV:チョー。元々は冴えないサラリーマンだった。公式で「メインヒロイン」扱いされている。 |
マーチン(究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲ―だったら) |
|
男主人公の幼馴染 |
フルダイブRPG内に登場する架空のキャラ。第1話で男主人公に刺されて事故死。悪霊と化す。 |
北条鉄平(ひぐらしのなく頃に) |
おっさん |
サブヒロインの親戚 |
サブヒロインを虐待していたろくでなしの893。だが「ひぐらしのなく頃に卒」では…。 |
大石蔵人(ひぐらしのなく頃に) |
おっさん |
刑事 |
CV:茶風林。雛見沢村で起こった事件を捜査するが…。 |
メネル(最果てのパラディン) |
|
|
白髪のエルフ。主人公が故郷から旅立って初めて仲間になったキャラ。この作品は女キャラが非常に少ないため、余計に「メインヒロイン」呼ばわりされている。 |
美笠天智(トモダチゲーム) |
ホモ |
男主人公の友人→裏切り者→ |
|
おおとりゲン(Dr.STONE) |
|
|
知略に長けており、交渉術を得意とする。他にも女キャラは多数いるが、どういうわけか彼が主人公の「メインヒロイン」扱いされている。 |
グエル・ジェターク/ボブ(機動戦士ガンダム 水星の魔女) |
|
|
実況民からの人気が異常に高く、シーズン1の時点で既に「真のメインヒロイン」呼ばわりされていた。シーズン2の中盤で、主人公の座もスレッタから強奪。「進撃の巨人」のライナー・ブラウンと同じようなパターンである。 |
ブレイバーン(勇気爆発バーンブレイバーン) |
|
男主人公が搭乗するロボ |
見た目は勇者シリーズのロボットに似ているが、意思疎通や会話が可能。いわゆる機械生命体なので、こちらに分類する。 |
|
|
|
|
ミクリオ(テイルズオブゼスティリア ザ クロス) |
|
|
人気RPGシリーズのアニメ化作品。原作ゲームは当初メインヒロインと宣伝されていたアリーシャが中盤で永久離脱、途中から加入したロゼがメインヒロイン化するという、「メインヒロイン詐欺」をやらかして炎上した。「真の仲間」の語源ともいわれている。アニメ版では炎上の反省からか、ストーリーが改変されている。だが、実況民は2人のどちらでもなく、男のミクリオが「真のメインヒロイン」であると主張している。 |
|
|
|
|
御成(仮面ライダーゴースト) |
ウザキャラ |
坊主(非戦闘要員) |
仮面ライダーシリーズにおいて「メインヒロイン」呼ばわりされる男キャラの一人。技術系の女ヒロイン(主人公の幼馴染)を差し置いてフィギュアが作られる等、公式も悪ノリしている。 |
不破諫/仮面ライダーバルカン(仮面ライダーゼロワン) |
|
2号ライダー |
通称「ゴリラ」と呼ばれる。「進撃の巨人」のライナー・ブラウンと同じく、「真のメインヒロイン」と「真の主人公」の両方の座を奪っていったキャラ。 |
ステイシー/ステイシーザー(機界戦隊ゼンカイジャー) |
|
|
スーパー戦隊シリーズにおいて「メインヒロイン」呼ばわりされる男キャラの一人。 |
|
|
|
|
絶対ありえへん系“メインヒロイン”
女性どころか人ですらない、生物ですらない、
それどころか(人工)知能すらない「メインヒロイン」。
このキャラクター(?)を「メインヒロイン」呼ばわりするのは、
正直言って理解に苦しむと言わざるを得ない。
代表キャラ
キャラクター名(作品名) |
特徴 |
本来のポジション |
解説 |
ガンダムエクシア(機動戦士ガンダム00) |
|
男主人公の愛機(モビルスーツ) |
男主人公が初期から乗っていたガンダム。機械生命体ですらない。とうとう無機物まで「メインヒロイン」呼ばわりされるようになってしまった。 |
AA
雑談
最終更新:2024年09月21日 19:57