解説
「緑髪は不人気の法則」とは、
アニメや漫画には、緑色の髪の毛を持つキャラクターが数多く登場する。
これは緑色の髪の毛が、女性のみずみずしさを引き立てる効果があるといわれている。
また、女性キャラの書き分けが出来ない作家が髪の毛の色だけを変えて誤魔化す場合があるからだと思われる。
現実には緑色に髪の毛を染める人は稀に存在するが、
生まれつき髪の毛が緑色の人物は今のところ存在しない。
緑髪のヒロインは、大抵植物を操る能力を持っていたり、植物由来の亜人種キャラだったりする事が多い。
また、風属性の能力・魔法の使い手である事も多い。
・アニメにおける緑色の扱い
2000年代に放送開始し、今や20周年を迎える長寿シリーズとなった『プリキュア』シリーズ。
20年の歴史の中で、様々な色のプリキュアが登場しているが、
(純粋な)緑色のプリキュアはわずか2人しか登場していない。
初の緑プリキュアは、『Yes!プリキュア5』のキュアミントである。
だが、しばらくの間、緑プリキュアは登場しなくなる。
『スマイルプリキュア!』で、2人目の緑プリキュア・キュアマーチが登場。
だが、彼女以降、緑プリキュアの歴史は長い間途絶える事になってしまった。
・何故緑髪は不人気になりやすいのか?
日本の創作物では、色の順列として、まず赤が1番手に来る事が多い。
続いて、2番手に青、3番手に黄色が来るので、
緑は4番手以降の順列になりがちである。
赤が王道熱血キャラ、青が知的なクールキャラ、黄色が三枚目のパワーキャラを担当する事が多く、
緑は登場しても地味な立ち位置のキャラを担当させられる事が多かった。
これは、スーパー戦隊シリーズの影響が非常に大きいと言えるだろう。
第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』では、緑(ミドレンジャー)は5番手の立ち位置であった。
さらに、後のスーパー戦隊シリーズ作品では、緑は黒に取って代わられたりして、緑が登場しない戦隊も登場。
近年は『キュウレンジャー』や『キラメイジャー』等、女性が緑を担当する事もあるが、
全体的に見ると緑色戦士の登場回数はかなり少ないといえる。
今や世界的人気ゲームとなった『マリオ』シリーズ。
主人公のマリオが赤、その弟のルイージが緑である。
だが、ルイージは、「永遠の二番手」などと呼ばれ、
長い間影が薄い、不遇なポジションに置かれる事が多かった。
(近年はルイージが主役のゲームも増えてきているが…)
多くの人は、「緑」と聞いて、木の葉や草といった植物や野菜を連想するのではないだろうか。
だが、緑色の野菜は、子供が苦手とする野菜が多く、
特にピーマンは子供が特に苦手とする野菜の一つでもある。
・マナマナのトラウマ~「緑の悪魔」事件
2001年──とある衝撃がオタク界隈を襲う。
『君が望む永遠』。
いわゆるPC発のエロゲーだが、家庭用ゲーム機に移植され、
さらにはアニメ化など、幅広いメディアミックス展開が行われた。
この作品では、主人公とヒロイン達とのドロドロとした三角関係が描かれており、
また「鬱ゲー」「泣きゲー」としての要素も併せ持っている。
問題は、この作品に登場するサブヒロインの一人、
穂村愛美(通称:マナマナ)の存在であった。
彼女は、緑髪&三つ編みでいわゆる眼鏡っ娘系のヒロインである。
しかし、ゲームで彼女を攻略しようとすると…。
この「緑の悪魔」事件以降、オタクや
実況民達には、緑髪ヒロイン(と眼鏡ヒロイン)に対する深いトラウマが植えつけられ、
緑髪ヒロイン(と眼鏡ヒロイン)は、
長い間不遇の扱いを受ける事になってしまったのである。
・不遇な扱いを受け続けた緑髪キャラ
・人気緑髪ヒロインキャラ~「緑髪は不人気の法則」を論破した作品
だが、緑髪キャラ全員が不人気かと言われれば、実はそうでもない。
人気を得た緑髪キャラも少ないながら存在するのである。
2006年10月からTVアニメが放送され、一部のアニメヲタクや実況民からは「全アニメ史上最高傑作」ともいわれるロボットアニメ。
本作品のメインヒロインであり、不老不死の魔女。
彼女が主人公・ルルーシュと契約し、異能力「ギアス」を与えた事から物語が始まる。
彼女の髪色は黄緑系であるが、実況スレやまとめブログ等で「緑髪キャラは不人気」という話題になると、反論例として真っ先に彼女の名前が挙がるほど。
雑談
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最終更新:2024年09月16日 20:54