シリュウの目的
「今日を無為に過してはいけない
明日は変えられるのだから」
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皇帝の行いを黙認してきたシリュウは、ジュンらの活躍を目の当たりにして、自分の罪を認識する。
シリュウは罪を償う方法として、皇帝暗殺を決意した。
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1996年
フロリエリアに召還されたシリュウが魔王を倒す。
その後、その活躍を買われたシリュウは帝国宰相に任命される。
国中の声援を受けながら、シリュウには家族の顔が浮かんでいた。しかし、シリュウは目の前の人々を選んだ。(愛人的な)
時を同じくして、ラーナ帝国現皇帝が、再び魔王のような存在が現れたときのために、最強の私兵集団を作るべく、悪魔と人間の融合実験を開始する。自分の身は自分で守る的な
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その後シリュウは国の統治という責務のため多忙の毎日を送る。
数年後のある日、シリュウの部下であるジンが皇帝の計画を知り、シリュウに告げる。
「このまま皇帝を放って置くのか」
国を守る義務と人民の命を天秤にかけることになったシリュウは、義務を優先してしまう。
現状維持の誘惑にシリュウは負けてしまうのだった。(ちょっと微妙かも)
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2006年
国内ではレジスタンスの蜂起がたびたび起こるようになっていた。
原因は言論規制などの圧制、全ては帝国のためだった。
そして秘密裏に行われた皇帝の人間狩りである。
10年の月日は、魔王戦争の勇者を帝国の一宰相に変えるには充分な時間だった。
「まだ目を背けているつもりなのか、シリュウ」
「私は忙しいんだ。後にしてくれ、ジン」
もはや自分の声には耳を貸さないシリュウに対して、ジンは彼の息子であるジュンに託すことを決意する。
かつて、魔王を倒した勇者の息子に。
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ジュンを召還したジンは、その魔法の反動で死亡してしまった。
そこからジュンの旅は始まる。
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(第3章後半)
帝国とレジスタンスの和解を果たそうとするジュンとレオン、二つの若い力を目の前にして、シリュウは自分の今までの行いが間違いであったと認識する。
自らの罪を償うため、そして帝国の膿を全て取り除くため、シリュウは皇帝暗殺を決行した。
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皇帝の私兵集団の処理は、ジュンたちに任せることにする。シリュウはそのための使者にリッケナーを選びジュンたちにアドバイスさせることにした。
膿を吐き出し、最後にシリュウが倒されることで帝国は生まれ変わるだろう。
しかし、シリュウは倒されることを願いながらもジュン達に手加減することは無い。
自分に負けてしまうような中途半端な強さでは、この国はまた同じ過ちを繰り返してしまうから。
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最後は少々強引かもしれないwwwwwwwwww
最終更新:2008年05月20日 19:05