シルフィス神殿で"虹の鍵"を手に入れたジュン一行。
この先のヒルペル山に次なるアイテム"次元鳥の羽"があると知った
ジュン達はマインドの案内に従いボルガ山を歩いていた。


ジュン 「マインドー、まだヒルペル山に着かないのかー?」

つばさ 「もう、なに言ってんのよ。さっき登りはじめたばっかりじゃないの」

マインド 「ハハハ、ちょっとたいへんな道だけどこのボルガ山を越えないと
ヒルペル山には行けないんだ。ここ以外の道だとかなり遠回りになってしまうんでね」

進十郎 「マインド、一応日が落ちる前にはこの山を抜けられそうだが
そこからヒルペル山まではどの程度の距離があるんだ?」

マインド 「ここを越えてすぐさ。ただ、確かに今日中に
ヒルペル山まで行くとなるとちょっと難しいね」

ジュン 「えー、どうすんだよ!」

マインド 「この山を越えたふもとに小さな村があるんだ、今日はそこで
休んで行こうと思うんだけどどうかな」

ジュン 「けっこう歩くんだなあ」

つばさ 「しょうがないじゃない、文句ばっか言ってないで歩く!」

ジュン 「魔法使いなら魔法で一気に飛んでいけないのかよ~」

マインド 「うーん、そういう魔法は無いんだよ。悪いね」

ジュン 「なんだー、やっぱ男マインドはダメだなー」

つばさ 「失礼なこと言わないの!いくら本当のことでも…」

マインド 「…」

進十郎 「ふん…」

進十郎 「(なんか、嫌な感じがするなこの山は…)」

山道を歩いていると、突如物陰から数人の盗賊が現れる。

盗賊 「おう、お前ら!ここから先へ通りてえなら金と荷物を置いていきやがれ!」

ジュン 「うわっ、なんだこいつら!?」

つばさ 「いかにもってくらいベタな盗賊ね…」

盗賊 「なんだとぉ!」

盗賊 「このガキ、許さねえ!」

ジュン 「そっちがその気ならこっちも容赦しないぜ!」

ここで盗賊と戦闘

盗賊撃退

盗賊 「ぐぅっ…」

うずくまる盗賊たち

ジュン 「一丁上がりだな!」

盗賊 「ち、ちくしょう」

ジュン 「痛てっ」

走り去る盗賊、そのうちの一人がジュンとぶつかる

ジュン 「待て!この…」

進十郎 「やめろ、追う必要はない」

ジュン 「ん…あ、ああ。そうだな」

つばさ 「大丈夫、ジュン?」

ジュン 「ああ、なんともない…あっ!」

つばさ 「どうしたの?」

ジュン 「虹の鍵が入った袋が無い!」

3人 「!!!」

ジュン 「クソッ、さっきの野郎だな!」

進十郎 「おい!ジュン!」


倒した盗賊の一人がジュンの荷物(虹の鍵入り)を奪って逃走。
ジュン追いかける、遅れて進十郎も追いかける。
マインドとつばさも後を追う。


ジュン 「待ちやがれ!」

山道を逃げる盗賊、追いかけるジュン。
追いかける先につり橋がかかった崖が見えてくる。

つり橋を渡った盗賊、立ち止まって振り返る。
まだ橋の途中に居るジュン、何事かと立ち止まる。

ジュン 「な、なんだ?」

盗賊 「かかりやがったな…後ろを見ろ!」

ジュン 「えっ」

後ろを振り向くジュン。
物陰から数人の盗賊の仲間があらわれる。

ジュン 「くっ、仲間がいたのかよ!」

盗賊 「落ちやがれ!」

新たに現れた盗賊の仲間が橋を破壊、ジュン谷底へ落下。

ジュン 「うわあああああ!」

進十郎 「ジュン!!」

そのときちょうど追いついた進十郎、ジュンを助けようとがけから飛び降りる。

進十郎 「つばさ、マインド、そっちは頼むぞ!」

まわりに多くの敵の気配を感じた進十郎、2人にむかって叫ぶ。
遅れて崖まで来たつばさとマインド、橋を壊した盗賊の他に物陰から
現れたたくさんの盗賊に囲まれる。

つばさ 「ジュン!ジュンーーー!」

マインド 「なんてことだ…」

つばさ 「ゆ…」

マインド 「つばさ?」

つばさ 「ゆるさない!ゆるさない!お前らあああぁぁぁ!」

ツバサとマインドの2人で戦闘開始

勝利

盗賊下っ端 「こ、このガキつえぇ…」

つばさ 「うりゃあぁ!」

怒りに任せ次々と盗賊をなぎ倒していくつばさ。しかし盗賊は仲間を呼び増えていく

つばさ 「次から次へと…」

マインド 「うわあっ!」

つばさ 「マインド!」

人質にとられるマインド

盗賊 「お、おとなしくしろ!」

つばさ 「くっ、卑怯なことを…」

盗賊 「散々手こずらせやがって…。よし、武器を捨ててもらおうか」

つばさ 「…」

抵抗を諦め武器を離すつばさ

盗賊 「へっへっへ…」


(場面転換)

だいぶ時間が経って夜、がけ下の川辺で目を覚ますジュン。
すぐ近くに焚き火が炊かれていて焚き火をはさんで進十郎が座っている。

ジュン 「ぅ…」

ジュン 「…進十郎?」

進十郎 「…」

ジュン 「ここは、どこなんだ…」

ジュン 「そ、そうだ…鍵は?つばさ達は!?いてっ…」

進十郎 「まだ大人しくしてろ」

ジュン 「…」

進十郎 「橋を壊されて崖に落とされたことは覚えてるか?」

ジュン 「あ、ああ」

進十郎 「あの後崖下の川に落ちてだいぶ流されたんだ。お前は落ちたショックで
気を失っていたから覚えてはいないだろう」

ジュン 「そうだったのか…」

進十郎 「あのままだとお前は死ぬ所だったぞ」

ジュン 「…」

進十郎 「残念だが、鍵は奴らに盗まれたままだ。2人がどうなったかは
わからない。あの2人のことだから無事だとは思うが…」

ジュン 「そっか…」

進十郎 「…」

ジュン 「俺が…」

進十郎 「?」

ジュン 「俺が油断してたから、こんなことに…」

進十郎 「…」

ジュン 「大事なアイテムを取られて、つばさ達を危険な目に…」

進十郎 「ジュン」

ジュン 「もしも2人になにかあったら…このまま元の世界に帰れなかったら…」

進十郎 「聞け、ジュン」

ジュン 「…」

進十郎 「一緒にこの世界に来てまだ短いがお前の性格はだいたいわかったよ。
気持ちに任せて行動することが全て悪いわけじゃない、だがこういう特殊な状況で
冷静になれないとどういうことになるのか、これでよくわかっただろう」

進十郎 「こうなってしまった以上俺達は1人じゃないんだ、良くも悪くもな」

ジュン 「…」

進十郎 「もう日も落ちてる、明日は2人を探さなきゃいけないし今日は休んだほうがいい。
奴らもそうそうはここを見つけられはしないだろう」

ジュン 「進十郎はどうするんだ?」

進十郎 「俺はもう少し薪を集めてくる」

ジュン 「わかった、じゃあ先に休ませてもらうよ。進十郎もちゃんと休んでくれよ」

進十郎 「ああ、もちろんだ」

ジュン 「進十郎」

進十郎 「?」

ジュン 「悪かった…」

進十郎 「…もう気にするな」

ジュン 「…」

眠るジュン

朝になる

ジュン 「う…」

目を覚ますジュン、周りを見回す。進十郎がいないことに気づく

ジュン 「あれ?進十郎は…」

進十郎 「ん、起きたか」

少し離れた草陰から出てきた進十郎、手には魚を数匹持っていた

進十郎 「朝飯だ、火を起すからむこうの川で顔でも洗って来い」

ジュン 「お、サンキュ」

少しして出発の準備を整える2人

ジュン 「準備できたぞ」

進十郎 「よし、じゃあ行くか。とりあえず昨日の橋のあった所まで戻るぞ」

ジュン 「おう」

出発してすぐに昨日の盗賊の仲間が歩いているのを発見する

ジュン 「あいつはもしかして昨日の…」

進十郎 「そうみたいだな。もしかしたら2人がどうなったのか知ってるかもしれない」

ジュン 「!」

進十郎 「いくぞ、ジュン」

ジュン 「よし!」

盗賊に奇襲を仕掛ける2人

盗賊 「て、てめえらは昨日の…!」

ジュン 「いくぜ!」


盗賊と戦闘

↓(撃退)


盗賊 「い、いてぇ…」

盗賊に掴みかかる進十郎

進十郎 「言うことを聞け」

盗賊 「ク、クルシイ!」

進十郎 「言え、貴様らのアジトはどこだ」

盗賊 「…」

詰め寄る進十郎

進十郎 「…言え」

盗賊 「い、言えるかよ…ガキが舐めるんじゃねえ!」

進十郎 「そうか」

そういうと進十郎は懐から何かを取り出す

盗賊 「な、なんだそれは」

進十郎 「これを飲んでもらおうか、嫌だと言っても飲ますがな…」

進十郎は無言で懐から取り出した物を盗賊に近づける

盗賊 「う、自白剤か…」

進十郎 「ほら、飲め」

無理やり飲ます

盗賊 「ウグ…」

進十郎 「俺達の仲間はどうした、無事なのか」

盗賊 「アジトニ連レテ行ッタ…」

進十郎 「お前らのアジトはどこだ」

盗賊 「ウウ、ココカラ北ヘ向カッタ山ノ中腹ノ洞窟ダ」

進十郎 「よし、少し眠ってもらおう」

昏倒する盗賊

ジュン 「…今のは何だ進十郎」

進十郎 「俺のいた里に代々伝わる自白剤だ、よく効くぞ」

ジュン 「…」

進十郎 「まだ2人は無事らしいが急いだほうがよさそうだ、こいつらのアジトへ行くぞ」

ジュン 「ああ、急ごう」

進十郎 「聞いた話じゃニューヨークで刑事をやってた親戚が作ったらしいが…」

ジュン 「ふうん」


盗賊アジトについた二人、少し離れた場所から様子をうかがう。

進十郎 「あれがやつらのアジトか」

ジュン 「どうするんだ、進十郎」

進十郎 「見張りは二人か、ちょうどいい…」

ジュン 「?」

吹き矢を撃って見張りを昏倒させる進十郎

進十郎 「風見家秘伝の秘薬を塗ってある。これで2~3日は目が覚めない」

ジュン 「す、すごいな…」

進十郎 「こいつらの服を借りるぞ、これで遠目には俺達のことはわからないだろう」

アジト内部に潜入した2人、途中盗賊たちを欺いたり倒したりしながらボスのいる広間へ向かう

ボス部屋到着、しばらく部屋入口の物陰に隠れて様子をうかがう。

盗賊 「お頭、昨日の奴らの仲間はまだ見つからないようです」

盗賊ボス 「そうか、まあ崖から落ちたんだ。川に流されて死んじまったんだろう」

盗賊 「へへ、そうでしょうね」

盗賊ボス 「それより、捕らえてる女はどうした」

盗賊 「牢屋に入れてあります。あのガキには相当やられましたからね、恨んでるやつらが多くて…」

盗賊ボス 「ここへつれて来い、ちょと遊んでやろう」

盗賊 「…へっへ、わかりました」

盗賊ボス 「ああ、もう一人魔法を使う変なガキがいただろう。そいつも連れて来い」

盗賊 「あいつもですか、わかりました」

盗賊ボス 「ククク…」

ジュン 「遠くてよく聞こえないな…進十郎、なんて言ってるかわかるか」

進十郎 「どうやらツバサとマインドが今からここに連れてこられるみたいだ」

ジュン 「マジか!」

進十郎 「おいおい、静かに…。どうもあの盗賊の親玉が何かたくらんでるみたいだ」

ジュン 「わ、わりい…あいつは何をするつもりなんだ?」

進十郎 「そこまではわからないが…あまりこっちに都合のいいことじゃないだろうな」

ジュン 「大変じゃないか!助けないと!」

進十郎 「わかってる、まずは2人がここに来るのを待とう」

ジュン 「ああ…」

少しして数人の盗賊につばさとマインドの2人が連れてこられる
2人とも両手を縛られていて抵抗できない

盗賊 「おら、さっさと歩け!」

つばさ 「さわるな!」

マインド 「…」

盗賊ボスの前に並べられる2人

盗賊ボス 「まったく威勢のいいガキだ…」

つばさ 「おい、はやく放せよ!」

盗賊ボス 「おい」

盗賊 「はい」

殴られるマインド

マインド 「ぐぁっ」

つばさ 「マインド!…てめぇなにするんだ!」

盗賊ボス 「お前らには仲間がさんざんやられたからな、少し痛い目にあってもらおうか」

盗賊ボス 「特に女、お前にはかなりの仲間がやられたんでな。お前は特別に俺がかわいがってやろう」

つばさ 「このゲス野郎…」

つばさに近づく盗賊ボス、それを見ているジュンと進十郎

ジュン 「つばさ…」

今にも飛び出そうとするジュンを抑える進十郎

進十郎 「落ち着けジュン、今出て行っても危険だ」

ジュン 「う…!」

つばさ 「くそぉ…ジュンーーー!」

ジュン 「…ぅぅぅうううおおおおおお!」

ジュンが進十郎の制止を振り切り突撃

盗賊 「な、なんだ!?」

つばさを捕らえていた盗賊を突き飛ばすジュン、一瞬場が騒然となる

つばさ 「ジュン!」

ジュン 「つばさ、もう大丈夫だ!」

つばさ 「無事だったんだ…よかった…」

盗賊ボス 「このガキ!」

ジュンに襲い掛かる盗賊ボス

ジュン 「!?」

進十郎 「ハァッ!」

無鉄砲だが危険にためらうことなく本気で仲間を助けようとする姿に心を打たれる進十郎。
盗賊ボスに手裏剣を放つ。一歩退く盗賊ボス

盗賊ボス 「チッ、仲間がいたのか」

進十郎 「無茶しやがって」

ジュン 「へん、あそこで出なきゃ男じゃねえゼ!」

進十郎 「…ああ、その通りだな。やるぞジュン!」

ジュン 「おう!」

一気に臨戦態勢となる一同。
が、そこへ背後からジュンに突き飛ばされた盗賊がジュンに切りかかる。

進十郎 「ジュン、危ない!」

進十郎がジュンを突き飛ばし切られる、突然のことに一同唖然。

ジュン 「進十郎!…てめえええぇぇぇ!」

つばさ 「えっ…?ジュン、あれ…」

ジュン 「な、なんだ?」

怒りをあらわにするジュンだが進十郎の倒れた場所を見ると丸太が転がっていた
皆が唖然とする中進十郎が盗賊の背後に出現し一撃
(これで進十郎スキル変わり身の術取得)

盗賊 「ぐはっ」

ジュン 「進十郎、無事だったのか!」

進十郎 「ああ、それより油断するな!」

盗賊ボス 「調子に乗るなガキども!」

仲間を呼ぶ盗賊ボス

盗賊ボス 「やってくれたなガキども、全員まとめて始末してやる!」

進十郎 「くるぞ!」

盗賊ボス&部下数人と対戦(合体スキルイベント)
ここでジュンと進十郎の合体スキル"シューティングファイヤー"習得
※合体スキルイベントは戦闘中の会話で出す方向で
ボスを倒せば戦闘終了

戦闘終了


盗賊 「お、お頭が…」

ジュン 「まだやるか!」

盗賊 「ひいぃ!」

逃げ出す盗賊たち

進十郎 「終わったか…ジュン、大丈夫か」

ジュン 「ああ、俺は大丈夫だけどつばさ達は…」

つばさ 「私も平気。マインド、大丈夫?」

マインド 「うん平気さ。ハハ、情けない所を見られちゃったな」

そう言うと皆に回復魔法を唱えるマインド

ジュン 「サンキュー、マインド!」

つばさ 「みんな無事でよかった…」

安堵する一同

ジュン 「…あっ!そういえば虹の鍵は?」

つばさ&マインド 「!?」

進十郎 「こいつが持ってたぞ」

昏倒する盗賊ボスから虹の鍵を取り返す進十郎

ジュン 「さすが進十郎、抜け目ないなあ」

進十郎 「ふん…さあ、次へ急ごうかマインド」

マインド 「そうだね、だいぶ寄り道しちゃったし急ごうか」

進十郎 「ほら、ジュン」

鍵を渡す進十郎

進十郎 「今度はしっかり持っておけよ」

ジュン 「へへっ」

無事つばさとマインド救出し虹の鍵を取り返した一同。
次の村へ向かう…


アスカ:とりあえず完成。色んなセリフを細かく変えてたりするので改編ヨロシク

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最終更新:2008年05月28日 01:17