分布
マダガスカル島の東部と北西部
形態
体長36cm~44cm、尾長45cm~60cm、体重2kg~3kg。
体毛は荒く黒色で灰色の斑がある、耳は大きい三角形、細長くて器用な手を持っている。
生態
夜行性で熱帯湿潤林やマングローブに住んでいる。
器用な指を使って木の中にいる虫を穿り出して食べる、他にも果実、きのこ、サトウキビ、ココナッツなどを食べている。
人に対する警戒心が殆ど無いという。
メスは2~3年に一度繁殖を行う、妊娠期間は6ヵ月程度で10月~11月に1頭の子供を産む、離乳は7ヵ月程でオスは1歳、メスは2歳で性成熟する。
確認されている最高寿命は23歳。
状況
棲息地である森林の大規模な破壊によって1960年代にはアイアイの棲息地は完全に失われていた。
この時には既に絶滅したのではないかとも言われていたが、調査の結果、住処を失ったアイアイ達はココナッツ農園やサトウキビ農園に移り住んでいることが解った。
しかし、元々アイアイはマダガスカル島の迷信に多く登場し死や不幸の前触れとして嫌われていた為、迷信を信じた島民に度々駆除されていた、その上に農園の作物を食べてしまう害獣と見なされたアイアイは以前にも増して徹底的に駆除されてしまうようになり個体数は減り続けている。
現在の個体数は1000頭~1万頭と考えられている。
最終更新:2019年06月02日 13:39