電話かけたらボスが倒れてる
背中に突き刺さる包丁
床は血まみれ
知らない人が見たら謀反するかもしれない
僕が落ち着いて
「今日のは掃除しがいがあります」と笑うと
ボスはうつ伏せにまま満足そうにフハハと笑ってた
℡をかけるとボスが必ず死んだふりをしています。
明日はどんな死に方をしているのか
予測すらできない
ある日は頭に矢が刺さってたり
びしょ濡れでコート持ってたり
真っ裸の解剖で死んでた時には
℡止めようかと思った
後片付けも結構大変で
セーターの血を洗ったり
矢が刺さったままその先に行けぬのは勘弁してほしい
℡をかけるとボスが必ず死んだふりをしています。
心配したら「そばに近寄るな~ッ!」
できるだけスルーで
こうなる前は忙しくても
ボスの℡待つだけで楽しかった
指令でタクシー あてもないメーター
海見に行ったりしたのに
対面直後初めてスタンド持ち
仕事がとてもハードになった
裏でハラハラするボスの気持ちを
僕はまだ知らなかった
℡をかけるとボスが必ず死んだふりをしてるのは
あの頃の二人に戻りたいからか
僕には理解らない
受話器を持った僕へ強がる ボスの演技見ることが
僕ら二人の声を繋ぐならば
それはそれでありでしょう
℡かけるとボスが必ず死んだふりをしています。
今日はどんな死に方しているのか
苦笑して鳴らすベル
最終更新:2011年04月30日 18:47