気づいたんだ あなたが凪いだ夜に
冷たい肌 鼓動もないような
これはいったい何だろう 切れた指から何も滲まずに
僕は何におびえてたのかな
分かってたよ 心の奥底では
最もつらい結論を出して
それを拒む自己暗示
結果 嘘と犠牲の繰り返し
僕はいつになれば言えるのかな
緩やかに朽ちてゆくその体で
あがく君の 唯一の活路
色褪せた正義の 覚悟を刻んで
岸を離れた
声を枯らして叫んだ
反響 残響 空しく響く
外された鎖のその先に
向かうべき真実があるのなら
命を繋いでた偶然
暗転 断線 はかなく千々に
「これでいい すべては」 呟いた
涸れた頬に伝う 朝霧の雨
浮かんだんだ その時 晴れた空に
落ちた花弁 拾い上げたとして
また咲き戻ることはない そう
眠れる奴隷の運命と
僕らの時間は 飛び続ける
思い出すよ 初めて会った季節を
君の ゆっくりと歪む顔を
今を過去に押しやって 街は傷つく限り傷ついた
僕らの覚悟は決まっていた
危険ばかり続くこの旅路で
たったひとつ 変わらない心
一人また一人 失うたびに
痛む僕の
心に 土砂降りの雨が
茫然 悄然 視界も煙る
覚悟してた筈の その痛み
それでも貫かれるこの体
あなたを繋いでた魂
綻び 解け あの空に消えてく
「さよなら ありがとう ここまでだ」
「もう振り向かないで歩き出すんだ」
一度だけ 一度だけ
願いが叶うのならば
何度でも生まれ変わって
あの日の君に 会いにいくよ
声を枯らして叫んだ
希望の鎮魂歌(レクイエム) ローマに響く
この手に託された 運命は
何ひとつ壊しはしないから
僕らを繋いでる絆
消えない 共に生きてきた日々は
さよなら、ありがとう ここまでだ
もう振り向かないで 歩き出すんだ。
アリーヴェ・デルチ…
最終更新:2011年06月14日 13:54