帝王の唄

——そして、【帝王の悲劇】は繰り返され続けるだろう……?
[E la sua tragedia e ripetuta eternamente]

[sette] この身を消し尽くすのは
[sei] 後悔と云う私の胤(たね)
[cinque] この心を消し尽くすのは
[quattro] 吹き抜ける黄金の風
[tre] 彼と私 疑心と信頼
[due] 少年の底に潜む深紅の悪魔よ
[uno] 赤き死は永久(とわ)に連鎖してゆく
(ボス、ずっと…電話…)
待ってます…

此(こ)の物語は悲劇である。
然(しか)し、其(そ)の総(すべ)てが悲劇であるとは限らない。
[Questa storia e la tragedia,
comunque tutto non solo e tragico ma anche comico.]

—— そして今、此(こ)の地平に旋風が吹きぬけた……。
[Ed ora, il vento soffio attraverso sulla terra.]

終焉へと吹いてゆく、黄金の風、第五の物語。
[Ed il vento soffio verso la fine, il vento dorato,Questa e la quinta storia, 【vento aureo】.]


私が誰なのか 姿は謎のまま
真っ黒なこの影を 裏切りが追ってくる
気づけば部屋の中 膝を抱えていた
現れた私の半身(doppio)口を開いた

「とぉるるるん…待ってます、ボス。
そこにいれば、きっときっとばれませんね?
とぉるるるるん…」

粛清しようと 私は囁く
その咎人(とがびと)は すべて愚かしく
罪のためだなんて 罰のためだなんて
理由付けるまま 処刑下していく

苦痛に歪む顔 悲痛な漏れぬ声
戦慄と後悔の中で

嗚呼 粛清は罪が故に粛々と受け入れ給え
嘆いた処(ところ)でもう手遅れだ
遂(つい)に イヌからキバへ至る喜劇の幕は上がった
七人の裏切り者達よ[assassino sedizioso]!

「さあ、身の程過ぎる暗殺者にご退場願おうか!」
3…2…1…![tre…due…uno…Vada!]

死せる今 額を並べど 刻(とき)は既に遅く
罪人達[criminale] 暗殺者達[traditore]
美術品は輪切の屍体
偶然に出逢った彼女[signora] 嗚呼此(こ)れも運命
私の娘[Mia figlia] 七の騎士[Sette cavaliere]
彼女の身を守りなさい さあ——

「さぁ私の元へ…」

Venga… Venga…cavalieri Venga…
La quinta storia…Lalala…
Venga… Venga…cavalieri Venga…
La quinta storia…Lalala…

監獄で始まる 私の物語[storia]
床の下に潜む 無言の母
物語の王者は 黄金の心で
横暴なる帝王を屠(ほふ)る

ワタシとカレが織り成す人格【ペルソナ】の中に
愛と憎悪が溢れる

誰かをかつて愛したような気がした—
紅の焔は揺れ躍(おど)る
娘も愛してたような気もした—

↑ 嗚呼 でもそれは気のせいさ ↓

君が絶頂を侵(おか)すなら
そのほころびの芽を断とう

Venga…cavalieri Venga…
La quinta storia…Lalala…

〜スーパー名言タイム〜

「我が過去を辿るかのように、護衛は故郷を目指す」

【アイネ・クライネ・ナハトムジーク】
【ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125/歓喜の歌】
Gioia, bella scintilla divina,(Freude, schoner Gotterfunken,)
figlia dell'Elisio,(Tochter aus Elysium)
noi entriamo ebbri e frementi,(Wir betreten feuertrunken,)
celeste, nel tuo tempio.(Himmlische, dein Heiligtum!)
Il tuo fascino riunisce,(Deine Zauber binden wieder,)
cio che la moda separo(was die Mode streng geteilt)
ogni uomo s'affratella(Alle Menschen werden Bruder,)
dove la tua ala soave freme. (wo dein sanfter Flugel weilt.)

【幻想即興曲】
巻き毛も超キュートな美少年、
僕らの行く手を待っていたのは、
麻薬の利権を狙う七人の愉快な暗殺チームで、
その後、狡賢いボス親衛隊により、
幾度かピンチになったが、
その都度、
成長し続けたのであった!

【展覧会の絵「プロムナード」】
Non dovrei essere sepolto qui
(私はここで埋もれているべきではない)
Non dovrebbe essere sepolto qui anche tu, figlio?
(少年、君も同じだろう?)
Vuoi nuovo potere?
(新しい力がほしいかね?)
E giunto il momento! Daro il potere di voi!
(時は来た、君に力を与えよう!)

Ha lo spirito dei due. Spirito maligno si svegliera.
(2つの精神を持つ男、邪悪なそれが目覚める…)

【山の魔王の宮殿にて】
弐ツニ別レ人格ガ生マレタ... ボスへ至ルカレノ中デ...
貴方ノ指令ヲ守ルオ人形... 帝王(オウ)へ至ルボスノ中デ...
錏痾蛙遭嗟有合或吾会在唖逢娃婀堊... ボスへ至ルカレノ中デ...
宵闇ニ踊ル深紅(アカ)イ帝王(オウ)ノ影... 帝王(オウ)へ至ルボスノ中デ...

此処(ここ)ヲ離レタ ... 未来(ヒカリ)ハ無イガ ...
其処(そこ)ニイルノナラ ... 貴方ノ勝利 ... サビシイヨボス ...


Ed ora, il vento soffio attraverso sulla terra.

Ed il vento soffio verso la fine, il vento dorato,Questa e la quinta storia, 【vento aureo】.


絶頂に導かれ 帝王へ成り上がった
欲望が絡み合う土地で

嗚呼、絶頂は我が腕に 粛々と受け入れ給え
刃向うところでもう、手遅れだ
終(つい)に 帝王の此(こ)のディアボロに 忠誠を誓いたいなら
組織は君の味方さ!

「さあ、潔く死ぬ覚悟で出直してくれたまえ」

7…6…5…4…3…2…1…!
[sette sei cinque quattro dre due uno Vada]

落ちる矢に 腕を伸ばせど 玉座既に遠く
生意気な小僧[un bambino] 私の輝き[mio splendore]
在りし日々は 過去の栄光(ひかり)
生前に夢見た玉座(trono) 嗚呼 然(さ)れど遠隔
ティベレ川[Il Tiber] 緋い跡[Sangue rosso]
終わらぬ間に紡いでゆく さぁ——
死の輪廻を!


「とぉるるるん…信じてます、ボス。
ずっとずーっと、ふたりで絶頂で居続けましょう!
お馬鹿さんの裏切りをそそのかすことこそ、僕たちの絶頂。
これなら、永遠でい続けられます。
だって、人間は上を見ずにはいられない生き物なんですから!
とぉるるるるるるるん……」

Diabolo...

「俺のそばに近寄るなァーッ!!!!」



原曲【宵闇の唄/Sound Horizon

元動画URL【http://www.nicovideo.jp/watch/sm16934102

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最終更新:2012年05月03日 13:12
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