今宵語るは蜜の味
なめたら最後、戻れぬぞ
なれど想いは止められず
世界は逆さに堕ちて往く
愛を語るはいつでもそう
月夜に染まったこの街で
一人男が誘い出す
「あなたの瞳に恋した」と
「ああ 知りたいわあなたのもっと深くまで」
「ああ その両手で抱きしめて・・」
「あのね、もっといっぱい奪って頂戴」
唇せがんだ娼婦のように
なぜなぜこんな高ぶるの
女の瞳が移ろいだ
夜空がそっと語りだす
赤色、綺麗な花を咲かせて
そうだそうだカラッカラっと
楽しい音が響くようだ
勝った負けたの昔話(はなし)など
本のページを破く様に
すっと離して火にかざそう
きれいな色して灰になる
こいつと私でランデブー?まぁランデブー
そうランデブー
ならば二人で入ろうか 棺桶揺られてwant you,want you
ああ 思い出す鼓動途絶えた腕の中
ああ 運命の悪戯よ
「明日はもっといっぱい語ろうか」
動かぬ手足に敬意払って
優しくそっと呟いた
馴染まぬ身体に注ぎ込む
愛だといったその感情
不要な頭は海に忘れて
全部全部もらっちゃおうか
たった一人に成るように
月夜に呼ばれてランデブー?もうランデブー
ああランデブー
引き上げられるは予定調和 棺桶揺らいだWhat?What?
狂い出せ 星の挿話 導かれ
継ぎ接ぎ悪魔が舞い降りた
ねぇねぇねぇもっといっぱい愛を頂戴
華麗に儚く願い溶かして
まだまだなんだもっともっと
私がひとつになるために
戒を破ったその先に
不埒な蛮行 定め叛(そむ)いた
不死なる男、囁いた
「世界は私の為にある」
最終更新:2013年08月24日 22:24