壊れてゆく 哀しみも
やがて見える 絶望も
思い描く全てを 継いで
今は帝王(おう)を 闇に鎮める
私の居場所は どこですか?
頼れる者の無い 孤独な少女(ひと)の
愛を 誰かの愛が欲しい
言葉の裏の憎悪も知らず
燃え上がれ 魂よ
最後まで見届けて あげるわ
人知れぬ 復讐者(ひと)のため
涙を飲み干して
綺羅めいては 朽ちてゆく
怒れる 暗殺者たち
美しく映える 逝き様に
どれが正義(Giustizia)?
信念(まえ)が見えない
探せば 灰と化した希望(Speranza)
進めば 進むほど遠くなる真実(Fatto)
何度も 何度も訊き返す
「私にはどんな意味があるの?」
「血筋などそんなもの」
運命なんて 信じてない
仮初の 父娘では
意味など為さないなら
様相(かたち)のない 仮面持つ
彼(か)の手は 彼まで伸びる
すべてが 飲み込まれる前に
新しい力 ちょうだい
言葉を残す亡骸
積み上げられた信頼
その上に立つ私の
望む答えはこんなもの
綺羅めいては 消えていく
邪悪の 言葉の綴じ目
落ちて沈む 水面の音は
まるで鎮魂歌(レクイエム) 何も聞こえない……
壊れ消えた 哀しみも
いずれは咲く 悦びも
思い描く すべてを継いで
少年は 風を連れ征く
最終更新:2013年12月22日 22:05