いつからこんなに大きな思い出せない記憶があったか
どうにも憶えてないのを ひとつ確かに憶えてるんだな
もう一回、n回やったって思い出せない背景だ
いつまでオレはさ、自分を思い出せないままでいるのかな?
流星群は地球儀を歩きめぐって朝日を追うけど
光のいらない命は望んで夜だけを、恋うんだな
もう一回、八時に立って暴きだすのはその闇だ
空に滲んだふたつ影 見送るままに消えた淡い声
何も知らないままでいたのが
誰かを傷つけてしまった?
それで、叫ばずにいられないのを
もしも、知ったら、笑うだろうか?
悲しい感情ばっか数えていたら
あなたがくれた呼吸まで、忘れてしまうな
「君のいうとおりなのかもね」
そうだ、そんな気がするんだ、そう思えてしまったんだ。
上手くいかないんだ、どうしようもないまま。
「ドーナッツの穴みたいにさ 穴を穴だけ切り取れないように」?
自分が誰か?なんてこと いまだ証明できはしないんだな
もう一回何回やったって思い出せそうもないままだ
今夜もフレームとベッドの隙間に体を挟み込んでは
もしも君が生き返るなら
それでぼくはさ、安心なのか
過ぎたことも望みたいんだ…
だから、1パーセントをくれよ!
失ったモノばっか数えていたら
あなたがくれた想いもいつか忘れてしまうな
「バイバイ、もう永遠に会えないね」?
何故かそんな気はしないんだ そう思えてくるんだ
涙が出るような、暇もないまま。
この肩に抱いた印が今
「自分」を確かめるただ一つの証明
それでも記憶は虚しくて
心が千切れそうだ どうしようもないまま
巡っていく宇宙が霞んでも
受け取った答えを 決して忘れやしないよ
バイバイ、もう永遠に会えないの…?
最後に巡りあった その小さな背中
静かに呼吸を合わせ、目を見開いた
「あんたの名前は?」
「僕の名前は」
「オレの名前は」
最終更新:2021年11月02日 21:10