R

（元曲：『K』）

イタリアの裏通りを　リゾットが歩く
ご自慢のメタリカを身にまとい　威風堂々と
その仕事から彼は　忌み嫌われていた
闇に溶ける　その能力生かして　暗殺続けた

孤独には慣れていた　むしろ望んでいた
誰かを思いやることなんて　煩わしくて
そんな彼を追いかける　若いアサッシーノ
「今晩は　我らがリーダーさん　俺らよく似てる」

組織（くみ）の中もがいて　必死で戦って
孤独という名の逃げ道を

走った　走った　生まれて初めての
優しさが　温もりが　まだ信じられなくて

どこまで逃げたって　変わり者はついて来た

それから彼は仲間と　暗殺チーム作る
リゾットは部下達に仕事をやった　信頼していた
縄張りや報酬は　ほとんど得られないが
リゾットは初めての部下達に心開く　だがある日ボスの

正体探って　斃れた部下二人
決意固めると　彼はこう言った

「裏切って　裏切って　ボスを暗殺する
　俺達の大切な誇りを汚したボスを」

ボスの顔や能力など知らないが　それでも手掛かりだけは掴んだ
娘だ　奴には娘がいるぞ　この手で奴を暗殺するッ！

サルディニアの丘の上　リゾットが走る
今は亡き戦友との約束を　この胸に抱いて
「そこだッ！」磁力を探り　ハサミ投げる小僧
右足などくれてやるさ俺には　消えない覚悟があるから

「よお、リーダー」　俺をリーダーと呼んでくれた
優しさも温もりも全部詰め込んで慕ってくれた
忌み嫌われた俺にも　意味があるとするならば
この日のために生まれてきたんだろう　死んででも倒すよ

彼は辿り着いた　ボスの故郷に
正体掴むまで　あともう一歩だ

切られた　撃たれた　すでに満身創痍だ
立ち上がる間もなく襲い来る　スタンドの銃弾
負けるか俺はリゾット・ネエロ　千切れそうな手足を
引き摺り　「ひと…はし…な…」

捕まえたッ！これがボスッ！！

時間を飛ばしたディアボロは
もう動かないリゾットに呟く「見事だ」
銃弾に倒れたリゾット
誇り失わず　命断った