彼の名は『DEADMAN』
正確にはその呼び名も通称…
本名は全く以て(以って)不詳…
僕が初めて彼と出逢ったのは…
ある黄金の黄昏…
車椅子をおりた意識の狭間だった…
今晩和(Bon soir)
Johnny kid
そんな浮かない顔をして
何ごとかお悩みかな?
先ほどから君が
その馬に引きずられた回数は11回
歩数にしておよそ704歩
距離にして実に337メートル
愚かな提案があるのだがどうだろう?
私で良ければ 君の 話し相手になりたい
まずは 忘れた罪 → 其れがが四だ(Diamond)…
正義(Jojo)と悪(Dio)の始まり → 其れが壱だ(PhantomBlood)…
そして後継者(Joseph)が現れた → 其れが弐だ(BattleTendency)…
偶然の星にさえ
↑
運命が宿る…
天国へ行けぬ訳さえ
自らを閉ざして
気づけない時もあるのだ…
やあ、御機嫌よう(Salut)
Johnny kid
先日の悩みごとに対する
回答は出たのかな?
君がレースに出場してから
今日でちょうど一週間
時間にして168時間
分にして10080分
秒にして604800秒
と言っている間にも23秒が過ぎてしまった
今日も 君の 話し相手になりたい
世界と海の一巡(Retour) → 其れが六だ(Stone Ocean)…
時の王(Diavolo)が眠れぬ墓所 → 其れが五だ(Requiem)…
煌めく永遠(とわ)の星屑 → 其れが参だ(Crusaders)…
立ち向かう覚悟にこそ
↑
誇りが宿る…
「出来るわけがない」と
自らを閉ざして
気づけない事もあるのだ……
君の悲しみを因数分解(バラ)してみようか?
幸福の最大公約数(かず)を求めてみようか?
涙を拭って…さぁ…走りなさい…
君の途はまだ続くのだから……
なるほど(en Effect)
選ぶべきか ← → 見捨てるべきか…
それが最大の…謂わば問題だ…
聖人の遺体も…頼るべき友も…全ては君の意志…
受け継ぐものへ…繋がる歌物語…爪に灯る牙(Tusk)…
『鉄球』が回り続ける度に
『希望』の幻想が静かに紡がれ
『平穏』の揺らめきの外に
『手』を伸ばす愚かな殺人者
『絶頂』をより多く掴もうと
『生と死』の狭間を彷徨い続ける
『星屑』の銀の煌めきにも
『帝王』は仄甘い陶酔を魅せ
『囚人』が忌避する檻の中から
『伝言』の真意を神父に問うだろう
『緑の赤子』が別れを告げし時
『地平線』は全ての物語を識る
繰り返される『歴史』は『血統』と『因縁』
『天国』と『世界』を一巡し『少年』が去った後
そこにどんな『人間賛歌』を描くのだろうか?
動かぬ脚が怖いかね
失う事が怖いかね
信じることが怖いかね
だからこそ 私はそんな君の 話し相手になりたい
君が選択を後悔するなら…
更なる遺体を得るべきではない…
君が友人を救済するなら…
木の実もまた≪人生≫(せい)を愛すだろう…
坊や…(Garcon)
君の悲しみを因数分解(バラ)してみようか?
幸福の最大公約数(かず)を求めてみようか?
埃を払って…さぁ…お発ちなさい…
君の旅はまだ続くのだから……
さようなら(Au revoir)
Johnny kid
もう覚悟はきまったようだな
ならば さぁ 胸を張って駆け抜けなさい
君は 君のゴールを目指して…
「Merci,M.Deadman」
「探 し た ぞ キ ラ ヨ シ カ ゲ」
「今夜はどこで休むとしようか?」
最終更新:2013年03月19日 16:45