雨の日の紳士 妻と子と行く
アステカの 仮面を 携え
ロンドンの街で 見つけたそれは
太陽に牙剥く 邪法だった
貴方が 介抱 してくれたのか
この恩を忘れはしまい
母は 我が子 守り死んだ
これもまた運命か
仮面に興味が あるのかね
高価な物じゃないが
死んだ妻の 思い出なら
写真の 代わりに かけておく
実の子と養子 厳しく愛す
分からんと言うから 見てやれば
同じ間違い 六度目になる
もうジョジョの食器をさげたまえ
屋敷の裏に 川があるだろう
ある日 ジョジョがおぼれた
その時だ！影がひとつ！
立派な犬じゃないか
喧嘩のひとつも するだろう
だが一方的な その行為
言い訳無用 部屋へ入れ
ふたりに 共に 罰を与える
止まない咳に 腫れる指先
心の臓の痛みも
息子の想い 信じ続ければ
乗り越えて 行けるだろう
指輪の径は 合わないが
小指にはめればいい
息子の腕の 中で死ねる
誇りは 血潮に 託された
指輪の行方を 知ってるか
盗難届けもないが
これは彼に あげたものだ
家族のもとに帰りなさい
時代はうつり 世代もかわる
ニューヨークを すすむ青年
「財布は彼にあげたものです」
ジョナサンによく似た姿だった
最終更新：2008年07月27日 02:00
