殺人覚醒カタルシス

嘆キノ僕ハ 神ニ愛サレ
愚カノ君ハ 説キ伏セラレル

生きるは魂 杞憂の苦しみを
消し去る術を僕が授けよう
朽ちる肉体に 悠久の別れを
清き心は手に宿る

この双つの 眸に留まった
右と左 そのどっちで
僕は貴女を 愛するべきなのだろう
渇き切った妄執の群れ
低俗さに呆れかえり
意味などない時ばかり 過ぎ去っていく
氷のごとき理性
狂気の 熱に融けて
さあ今 女王を傅かせよ

五年に一度来る 快楽(けらく)の枯渇
焦がれる幸福には まだ遠い
砦に静かに咲く 孤高の華
憧れ 手折り 胸に挿す
この吉影に平穏をもたらし給え
難儀な性に 今日も苦労する


花実のような乙女たちは
いずれ爛れ 腐り果てて
穢れた魂に 内から冒されてく
冷たい肌 舌を寄せて
創(きず)と指を重ね合わせ
独り戯れに飽きて 愛を求む
肢体は仮の器
その影に隠された
純白の慈愛を 手にせよ

奔るは衝動 口ずさむ歌に
甘美な 死の女王は舞い踊る
吹き飛ぶ 喧しき小鳥の声
静寂こそが芳しい
「ああ本望」と美しく散りゆくならば
腐食するまでは貴女だけ愛そう

嘆キノ僕ハ 神ニ愛サレ
愚カノ民ハ 鏖(ミナゴロ)サレル


売女の戯言 愛せぬ悲しみを
満たすは 貴女のその手首だけ
サンドに食い込む爪 美貌の指
この 情動が燃え上がる
掲げる祝杯 我が欲は満ちても
儚い死の遊戯に飽きもせず
浅き絶望に 浅き至福を
傍らには そう君の手を
嗚呼 植物のような平穏だけを
求める僕の為に負けて死ね




原曲【ALI PROJECT『亡国覚醒カタルシス』】

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最終更新:2008年03月08日 02:33
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