平穏に 捨てられた 俺が
身に纏うは 闇の毛皮
亡き母すら瞳伏せても
求める場所を 探すため
牙を立てる 救えぬ咎人
卑し身の悪の進化
祝福しよう
魔性の弓 肉塊の父
死なす術求めて
今宵もまた 生を試す
入り込んだこの地獄
知を忘れた 不死の肉を
殴る音 響かせ
これは愛か 憎しみなのか
答えはどこにあるのか
ああ 掴まれた右足は
お前の朽ちることをやめた
腕を 強く 踏みつけてる
野獣のよに 飼い慣らしても
ただ心が荒むだけ
足首結わく古びた鎖
奈落の扉に繋げたい
指がなぞる 紙片の真実
血の匂い 馴染む俺に
理解できず
殺られるのか 殺してるのか
わからなくなるほど
慣れた手つき 弓を引いて
咲くか散るかその命
不浄の罪 腐爛(ふらん)もせず
この手を蝕んで
例え愛でも憎しみでも
結末は同じだろう
ああ 縋れる力 出会えば
総てから解き放たれて
そしてやっと 生まれ変わる
逃げてるのか 負うてるのか
わからなくなるから
俺を見るな 慈しむな
入り込んだこの地獄
愛しいのか 憎みたいのか
もう わからないけど
なあ億泰いつだって
お前は足手まといで
ああ 弟なんていらない
冷血を決め込む 心の
奥の方がずっと温い
最終更新:2008年05月29日 12:28