最後に見た貴方の姿は
まだまだ小さな子供だった
窓越しの背中に託した
未来は輝いていた
あれから15年
愛犬と私ふたりきり
生きる世界が違うこんな私に
貴方は協力してくれた
気づいて 振り向いてはいけないの
私は幽霊の女の子
どんなに気持ちが高ぶっても
誰にも伝わらない
気づいて 殺人鬼はこの町にいるの
私は幽霊の女の子
決められたルール通りにしか
私は行動出来ない
だから伝えたいの この気持ち
“誇りと平和は誰が取り戻すの?”
この手で捕えた殺人鬼は
死者の魂の通り道へ
法律では裁けないけれど
でも安心なんてない所よ
全てが終わって
私たち旅立つ時が来た
私がここからいなくなったら
貴方は寂しくて泣くかしら?
そうよね 未練なんて言ってられない
私は幽霊の女の子
どんなに世界が愛しくても
空に昇るそれが摂理
ありがと みんな さようならみんな
私は幽霊の女の子
こんな形でも出会えたことが
とても眩しくて嬉しかった
ずっと忘れないでね
この町のことを
“愛してくれて本当にありがとう”
最終更新:2008年06月17日 02:13