おいでおいでと囁きながら
姿見せた男
DIO
エジプトのカイロの館にて
忠誠尽くさせる肉の芽
憂いを帯びた僕の目
何よりも邪悪な漆黒の闇
承太郎に尋ねてみた
どうして助けた と
その訳が知りたかった
承太郎は答えた
理由などはないさ
そこんとこだがようわからん
そう…じゃあ同行させてよと
提案したのはずっと前で
ここに共に旅をしている
彼らが大切だと気づいたのは
今更になってだった
彼らに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
仲間にしてもらえた
世界が表情を変えた
世界の果てではDIOが僕らを待つ
僕は最後の
エメラルド スプラッシュに込めた
DIOのスタンドの能力
そう それは友に
できるならあなたに
伝わってほしいと思う
もしこれが戯曲なら
なんてひどいストーリーだろう
声も出せず 身体も動かず
DIOのワールドに
タンクへ叩きつけられたのだから
DIOを倒せるのなら この身など
いつでも差し出していい
降り注ぐ邪悪も恐れない
ただそこに一握り残った僕の想いを
すくい上げて 伝わってください
彼らに逢えた それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
仲間にしてもらえた
世界が表情を変えた
世界の果てではDIOが僕らを待つ
無尽に張った結界
揺らぐその意識の向こう
近づくことはできないワールド
どうか受け取ってください
DIOを倒してください
僕には後悔などありません
最終更新:2008年06月17日 02:45