君は少女 僕は復讐鬼
運命交じる 奇妙な定め
彼を苦しめることだけを
僕は考えて生きてきた
青空の下 僕は生まれた
祝福するは母の指先
あの男の勝手な都合で
親子の未来は二つに裂けた
たとえ時の流れが
彼女を消し去っても
僕が書き留めるから
少しそこで待ってて
君は少女 僕は復讐鬼
引きつけられた 二人の定め
無念晴らす その為だけに
僕は悪にだってなってやる
夕方街へ出かけたときに
駅で見かけた一人の少女
その怯え立ちすくむ姿に
教えた僕は「命を請うな」と
近づく理由はないけれど
君が僕を望むなら
僕はそれに応えよう
どうして?僕にも分からない
君は少女 僕は復讐鬼
茨の蔓が君をとらえる
「ここのドーナツが一番好き」
君は笑う 無邪気に笑う
もうすぐこの劇は終わるだろう
幸せな父娘を残したまま
慈悲など持ち合わせてはいない
生きて後悔しつづければいい
ほら君にこれを付けてあげる
黒い琥珀と呼ばれる石
大丈夫 君にはよく似合う
「父親」が渡したものだから
君は少女 罪無き少女
愛する人の 胸を貫く
君を悪だというのならば
僕だって同じ 血が流れてる
むかしむかしあるところに
暗く つめたいビルの隙間で
子供を守り生き続けた
とても美しい僕の母親
もしこの力無ければ
(ついにその時はやってきて)
汚れることはなくても
(天上へと吸い込まれる)
知ることもできないから
(あの子を思い夢を見る)
僕は決して不幸じゃない
(だから私はさびしくない)
君は少女 僕の「 」
楽園の無い 哀れな子ども
僕は君を愛していたよ
君の欲しい「好き」じゃないけれど
もしも生まれ変われるならば
お話をまた読ませてね
最終更新:2008年07月01日 21:21