緊急会議が開かれた。まぁ、度々起こるから緊急なんて言葉に意味はない。
そしていつも通り俺だけが知らされない、
別に構わないんだが来なかったと文句を言うのはやめてくれよな
「で、なんの会議だ?」
「決まってるじゃない!ディアボロの娘と親友探しよ!」
おいおいマジかよ。ディアボロさんは目を見開き驚いてる。
微妙に瞳孔が開いてるぞ大丈夫か?
「だから、そういうのは警察に任せろよ」
「何度も言わせるって事は無駄よ。無駄から嫌いよ無駄無駄」
すげームカつく。
見るとディアボロさんは小刻みに震えている
感動したわけじゃないだろう。大丈夫か?
「いや、ちょっと嫌な事を思い出してな‥‥」
トラウマか?誰かに言われたことでもあるんだろうか?
にしても人に向かって『無駄』なんて言うとは、失礼な奴だ。
「じゃあ、娘さんと親友の名前と特徴と歳は?
イタリア人なの?でも、どうして日本に居るのかしら?」
「え?」
「え?‥‥って、日本に居たと思ったから
日本に来たんじゃないの?イタリアからわざわざ」
雲行きが怪しくなってきた確かに人探しはごめんだが‥‥この空気は非常によくないぞ
「日本に来る気は無かった気がついたら来てたんだ。たぶん二人ともイタリアに居るだろう」
「はぁ?」
「おいおいハルヒ落ち着けよな?な?」
「落ち着けるわけないじゃない!イタリアに居る可能性が高いんでしょ?
なら、日本で探しても意味ないじゃない!
なんで、こんな所に居るのよ!?おかしいじゃない?‥‥あんたって‥‥」
「ハルヒ!」
「人を探している途中、誰かに襲われて日本に流れついたのね!」
は?
「きっと娘さんと親友を監禁している奴等の仕業よ!俄然燃えてきたわ!
悪の組織に囚われた大切な人を助ける為に動く三十路の中年男!
偶然見知らぬ土地で出会う学生達と燃え上がる闘魂で次々と敵をなぎ倒し、
大陸横断までも達成し、ついには秘宝エイジャの赤石を手に入れるのよーーっ!」
ここに長編映画が誕生したようだ。
爛々と輝く瞳のハルヒとは対照にディアボロさんの目は点になってる。妄想もここまでいくと才能だ。
古泉の笑顔は失笑に、長門はなぜか楽しそうに、朝比奈さんは泣きそうだ。
「そうなったら話は変わるわ!」
ハルヒは、中指を太陽めがけて指差した。
すると今度は、くるりとターンを決めると、荷物を肩にかける
「私が大まかな作戦を決めてくるから
明日具体的な作戦を決めるわよ!そんなわけで今日は解散!」
幸せそうな声で、ハルヒは部室から音をたてて出ていった。
作戦ではなく映画の台本ができそうだな、オイ
「では、僕達も緊急会議をしませんといけませんね」
今日から明日は絶好調だな奇妙現象は、やれやれ
to be continued...
最終更新:2008年01月24日 13:15