空条徐倫の憂鬱 プロローグ
「やれやれだぜ」
あーくそなんでこんな坂道がきついんだ?まぁ毎日通っているんだが。
しかし進学期が始まると言うのにこんなに疲れるなんてさんざんだぜ。
昨日やっとループし続ける夏休みを元に戻せたのにな。
休みが欲しいもんだぜ。
だがまぁしばらくはハルヒもそう馬鹿なことはしねーだろ。
夏休みにあんだけやりたいほうだいやってくれたんだからな。
俺は北校への道を歩きながらこう思っていた。
だがまぁ、すぐにこの推測が的外れだったことを他でもないハルヒに思い知らされるんだけどな……….
教室につくと少し普段と雰囲気が違った。
みんな何かうわ付いているのだ。
「おい、どうしたんだ?谷口?」
「おぉ、キョンか。いや、転校生がこのクラスに来るらしいぜ」
「転校生?」
謎の転校生枠は古泉で既に埋まっている。
じゃあそいつがsos団に来る可能性は低いって事だ。
「そういえばハルヒは?」
「もう来てるわよ。バカキョン」
いた。俺の後ろの席に相変わらずのぶっちょうづらで座っている。
「お前は転校生が気にならないのか?」
「謎の転校生は古泉君一人でいいのよ!
sos団にはバリエーションが必要なの!」
じゃあ、どんな奴ならいいんだ。
「そうねぇ。そろそろsos団にも国際性がいると思うのよ!」
こんな高校に外国人なんかこねーよ。
「あんたはほんとバカキョンね!
信じてなきゃ何事も成就しないわよ!」
そんな風に騒いでいると岡部が入って来た。
「静かにしろ。転校生を紹介する」
「入ってこい」
入って来た奴は女だった。
まずでかい。俺と同じくらい、いやもしかしたら俺より高いかもしれない。
髪型は頭に二つ団子があり、前髪は金髪、それいがいは黒だ。
制服はあまり似合っていない。スカートよりもズボンやジーンズの方が似合そうだ。
どことなく日本人離れした雰囲気だ。
「名前を書いてくれ」
黒板になまえを書いていく。
空条 徐倫
少し変わった名前だな。
「それじゃ、自己紹介してくれ」
そして徐倫が話しだす。が、この後の一言がハルヒの興味を買っちまった。
「はじめまして。アメリカから来た空条徐倫です」
to be contenuid・・・
最終更新:2007年11月05日 12:48