外伝「空条承太郎、定期テストを作る」
私の名前は空条承太郎。職業は海洋学者だ。今は訳あって高校の教師をしている。
そんな私を今悩ませている物………それが定期テストだ。
テストというものは実は教師にとっても難しい。生徒がきちんと学力を身に付けているか調べる為のテストだが、簡単だと調べられない。
かと言って、難しくしてしまっても意味が無い。ちょうど良い難易度………実はこれが一番難しい。
何個か作ってはみたものの、どれも他の先生からは難しいと言われてしまった。
「やれやれだ………」
そして私を悩ませている原因がもう一つある。娘だ。
娘は今度テストの点で勝負する事になったらしい。やはり親としては娘を勝たせてやりたい。が、娘に答を教えるのではただの不正だ。
私が悩んでいるもう一つの理由、それは如何に不正をせずに娘がいい点を取れるテストを作るかだ………。どうしたものか………。
その時、私の頭に素晴らしいアイデアが浮かんだ。………これならいける………。
テスト当日
次は生物か………親父はどんなテストにしたんだ………?
そしてあたしは問題用紙を見て………
「あのクソ親父ィィィィーーーーーーー!」
叫んだ。
私が考えた事は簡単だ。
『逆に考える』
つまり、娘にいい点を取らせるのではなく、周りの点を下げればいいのだ。
もちろんそんな難しいテストにすれば他の先生が止めるだろう。
が、テスト当日にテストを各教室に持っていく際にスタープラチナで時を止めてすり替えれば問題は無い。
そして、徐倫が絶対にいい点を取れ、周りの点が下がるテスト、
それは………
あろうことか親父は問題文を全て英語で書いていた………。
「空条承太郎、定期テストを作る」 完
最終更新:2007年12月06日 14:30