部屋の中に1人の男が座っている
年齢は50前後、ロマンスグレーの髪
一目見てそれと分かる上等なスーツを着こなしている
男は自分の前に設置されたカメラに向かって語り出した
『これは独白だ。
誰かに聞かせる為に記録を取っているわけでは無いが…
まぁ私が『研究員』だった頃の名残りというヤツか…
私は十と余年前、スピードワゴン財団の研究室長を務めていた。
研究内容は『人工スタンド使い』
スタンド使いを作りだす事自体は決して難しくはない。
適正な者に矢による傷を与えれば良い。
しかし我々が求めたのは意図したスタンドを作り出す事だ。
スタンドは個人の意思が具現化したもの、よって当人の個性によってスタンドの能力が決まる。
研究は困難を究めたがある時、その難題は私自身に発現したスタンドによって解決された
私の能力、『記憶を捏造する』スタンドによって。
記憶を改竄する事により被験者の性格、思想をコントロールして望み通りのスタンド使いを作り出したのだ。」
男はテーブルの酒瓶を手に取り琥珀色の液体をグラスに注いで独白を続けた。
「そして私にとって最高傑作ともいえるスタンド使いが誕生した。
鉄男とホワイトだ。
二人の能力を使えば私が望む世界、『楽園』に手が届く
その事に気付いた私は一計を案じた
鉄男のニルヴァーナで研究員を全て始末させ、私は近しい人間に『私が死んだ記憶』を植え付けて地下に潜りこみ死んだ人間に成り済ましのだ。
そして鉄男とホワイトに『楽園』を求める記憶を与えた。
後は待っていれば楽園の扉は開かれる筈…だった。
ジョエルという探偵風情の邪魔さえ入らなければ」
男はグラスに注がれたスコッチを煽り溜め息をついた。
「だが、私の計画は終わったわけでは無い。
私にはまだ沢山の忠実なる実験体、いや『可愛い子供達』がいるのだから…
子供達はきっと私を楽園に導くだろう。
その時、人類は新たなる地平を迎えるのだ。
私はただ、待てば良い。
この部屋で。
ただ1人。」
本体名
グリーン
キャサリンの養父、一部の人間にとって『あのお方』と呼ばれる男
性格は冷静沈着、几帳面
自分以外の全ての存在を見下している
スタンド名
パラノイヤワールド
目を合わせたスタンドの記憶を捏造して支配下に置く。
ただし、スタンドの使えない一般の人間にはまったく通用しない。
目的
楽園の扉を開く事。
楽園が開かれた時全ての人類はスタンド使いになる
(スタンドを持つに耐えられない人間は死滅する)
全人類がスタンド使いになりさえすれば自分の能力で神の如き存在になれると盲信している。