アットウィキロゴ

「この世で、 一番大切なモノは……『 愛 』である!!」

静夜「ああ。 何て安らぎを覚える言葉なのだろう。」



・・・・・



「愛を忘れるが故。 『 悲しい事が、起こるのだ。』」

ケイ「十字軍を正義と信じる。」



・・・・・



「君達は、それぞれ違った道を行き。」

シン「デュカ・・・。」



・・・・・



「互いを傷付け合うかも、知れない。」

デュカ「シン・・・。」



・・・・・



「だが。」

クツケイ「繰り返しを、止めなければならない。」



・・・・・



「例え、傷付け合う事になろうと。」

揚蝶「すべての罪を背負って、生きていけるように。」



・・・・・



「『尊敬 の 念』を持って競い合い。」

静夜「闇に飲まれちゃいけないのだから。」



・・・・・



「互いを『 愛し合うのだぞ。』」

ジョーイ「俺達は、スタンド(立ち上がる者)なのだから。」



・・・・・



「『愛する生徒達へ。』」

皆「片隅にも残らぬ、愛する 誰 か よ。」



・・・・・



「『君達は、 卒 業 だ。』」



・・・・・




皆、一つだけ理解した。





『 精 一 杯 、 生 き る 事 』





それが、誰かへの餞(はなむけ)であるのだろう。


サヨウナラ・・・。



『 先 生 。 』



不思議と・・。
それだけは、『 理 解 』ができた。 

──シン、奥津さんからこの世界の真実を聴きました。
  このままだと、世界には未来が訪れないんだって。


場を支配した悲しみ。

その場にいるすべての人間がもう
戦える精神状態ではない。

常識で考えたらそのハズだった。

なんだい、なんだい?
それで気分じゃあないから
「帰ろうバイバイ」かい?

いやいや、目的を果たすよ、シンを連れ帰る。
神城静夜はついでに今日この場で破壊しよう。

何故って?

一人くらい壊して帰らないと、
この興奮は収まらないでしょう?

自らを決して疑うことなど無い、独善。
信仰からくる歓喜の涙で頬を濡らした、邪悪。


──そう言われても、頭の悪い私には今一ピンときません。
  ただ、未来が無いということが、シンとの終わりだとして、
  想像してみたら、怖くて、悲しくて、涙が止まりません。


ケイ
「どうした、まるで動きが鈍くなってしまったぞ
神城静夜。キミはあと五発だ」

「愛」こそは僕の行動の指針。

「だから『愛』が正しいということは、
『僕』が正しいということ」

誰が何を言ったか思い出せないが、
この肯定されたような高揚感、
キミをこの快感の煮得にしよう。

嬉しくってね涙がでるよ!

「んふ、んふっ」

ケイが消えては別の位置に現れ、
悲しみに縛られた静夜を翻弄する。

止める、触る。
それだけの子供でもできる単純作業。


──今度のことは、私が全部悪かったね、
  ゴメンねシン、裏切ってゴメンね、辛い思いをさせたね。
  でも許して…どうかお願い、許してください。


ケイ
「あはん!あと二発だよ、
どうするんだよぉ?!どうしちゃうんだよぉ?!」

ジョーイ
「させるかっ!!」

ジョーイが助けに入るが、
ケイはそれを瞬間移動でもするかのように
スルリスルリと抜けて、静夜に触れてしまう。

よくわからねぇが、時間でも止めてやがるのか?
そして自分は安全に相手に触れて追い詰めていく。
痛みも交わさねぇ、危険も冒さねぇ、
血も汗も涙も流さねぇ、クソみたいな戦い方だ。

ケイ
「これで最後だ、さよなら神城静夜」

いや、俺はそんなものを「戦い」とはみとめねぇ、
オマエのそれはただの「遊び」さ、おぼっちゃんよぉ!

風が駆ける!


──笑顔が見たいの、触れて欲しいの、もう一度やり直したいの。
  だから我が侭言ってゴメンナサイ。
  償うから、私が一生アナタの両手の代わりになるから。


ジョーイが「シン」に襲い掛かる。

シン
「!?」

シンは反射的にそれを迎撃しようと、
その腕から破壊の光を放つ。
至近距離、避わせるかは賭けだった。

シンの手から放たれた光線、その放射上にケイ!?
奴はその能力を使えば避けるだろう。

だが、いい、それだけのスキがあれば十分だ。

ジョーイ
「悲しみに飲まれて、
仕事を忘れるほどガキじゃあねぇよなっ!」

一気に間を詰める静夜。
彼の思考は、死に追い詰められながらも
冷静にタイミングを狙っていた。

静夜
「その破壊の力、強き心の無い者に持たせてはおけない!」

静夜がスレイヤーを振り下ろす。

ケイ
「うわあああああっ!?やめろおおおおっ!!」


──この世界の未来を取り戻す為には、私たち二人の
  スタンド能力が必要なんだって。
  改めて、シンとの運命を感じずにはいられません。
  二人で世界を救いたい、シンは好きだよね、そういうの。


鎌が素通りした後、シンの腕が崩れて落ちた。
その鎌が刈り取ったものは、シンのスタンド能力。

ジョーイ
「これでテメェの計画はパーだな。
俺たち二人が何一つなぁ、思い通りにはさせねぇ!」

静夜
「攻撃されてる間、
ずっと僕の大切なものを侮辱されている気分でしたよ」

黙り込み、うつむくケイ。

ケイ
「ああ、計画が振り出しに戻ってしまったよ…」

ケイがまっすぐに歩み寄ってくる。
静夜はあと一度でも触れられたら死が決定している。
避ける二人。

ケイ
「今日は済まなかった二人とも、
どうしても欲しい玩具があってね。
それを取られたくなかったんだ」

ケイは二人に、もう戦意は無いことを示す。

ケイ
「謝罪する。
だから今日のことは水に流して、
女帝には黙っていて欲しいんだ。
そして、これから僕らは協力して
世界を守ろうじゃないか!神の為に!」


──ねえシン、怒らないで聞いてね。
  私はシンを愛しています、アナタが信じないと言っても、
  この気持ちは決して失われることなく此処にあります。
  ねえ、シン、愛してる。


シン
「デュ…カ…愛…」

ケイ
「シン…壊れた玩具はもういらない」

そう言ってケイは笑顔で、
シンの肩にポンと手を置く。

シン
「……?」

それが何を意味するか、その場の人間が理解し、
しかし消化する間も無いまま。

ケイ
「僕は、神への愛を貫かなくちゃいけないんだ
煩わせないでくれないか?」

聖職者のような優しい語りかけ。


──でも、このあと私は、「愛」が死んだことを知る。
  今夜、沢山の取り返しのつかない事が起きた。
  沢山の人にとっての大切な人が、安息が、
  二度と手の届かない所へ行ってしまった。

  だから神様なんていない……。


ケイ
「電子レンジに入れた卵よりも醜く破裂する 」


…二人で幸せに暮らせたらいい、
…二人がずっと一緒にいられるなら何もいらない。


そうだ、それオレの言葉だ…った…。


ボンッ。


【シン/スタンド名:JITTERIN’JINN  破裂死 】


未来なんて無かった!!神様なんていない!!絶対にいない!!



第13話『神様なんていない…』
 

To be continued...

最終更新:2007年10月14日 19:53