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ったく面倒事ってのは嫌いなんだよ……。
生きてさえいられりゃいい。
人生そんなもんだろ?
でも、それじゃ退屈だから。
やっぱり人生刺激が欲しいしな。
そう思った俺は。
『生活』と『刺激』。
その2つが得られる『仕事』に就いた。
-外伝『掃除屋』-
大変だぜ?
一歩間違えば死ぬ。
当たり前だ。
人を殺して金を得る。
ああそうさ。
俺はどうしようもないクズだよ。
だが、『刺激』的だし金もいい。
『仕事』をしくじれば死ぬだけだしな。
『仕事』=『刺激』=『生活』。
合理的。
そんな言葉がぴったりだ。
……バーもやってんだけどな。
「Bull's Eye」。
俺の『商売道具』の名前だ。
表と裏、両方の。
どっちもある意味同じ能力だ。
だからピッタリなんだ、同じ名前ってことがさ。
「心だろうが何だろうが、モノを2つにわけることができる」
俺以外にもみんな、表と裏ってやつを持ってる。
で、バーなんかでウマイ酒とか飲んでるとさ。
簡単にさらけ出してくれるんだ。
裏の『仕事』に必要な情報なんかも。
もう一つの『商売道具』は、文字通り『ものを真っ二つに分ける』。
お似合いだろ?
表と裏の、二つの『仕事』をしてる俺にはさ。
……だから、面倒だと思ったんだよ。
あいつはさ。
表だけだったんだ。
俺のスタンドでも『分けられない』かもな。
真っ直ぐ過ぎるんだよ。
真剣に、まっすぐに、俺のことを見つめてきやがった。
やめときゃ良かったのに。
淑女だ何だって偉そうなこと言って、しかもそれを本気で信じて、貫いて。
面倒なヤツだよ。
……おかげで忘れらんねえじゃねえか。
ったく面倒なのは嫌いだってのによぉ……!
全然わかんねえよ。
何であんなことになったのか。
何でそれでも俺を最後まで信じてくれたのか。
何で最後の最後まで……!
ったく馬鹿だよな。
俺もあいつもさ……。
でも、やっと『1つに戻れる』んだな。
ごめんな、約束守れなくてさ。
それでも助けてくれたんだよな。
ありがとう、林檎。
じゃあ、また『あっち』で。
おやすみ。
-外伝『掃除屋』終わり-