アットウィキロゴ

-----------------------------------------

 ったく面倒事ってのは嫌いなんだよ……。

 生きてさえいられりゃいい。
 人生そんなもんだろ?

 でも、それじゃ退屈だから。

 やっぱり人生刺激が欲しいしな。
 そう思った俺は。

 『生活』と『刺激』。

 その2つが得られる『仕事』に就いた。



-外伝『掃除屋』-


 大変だぜ?
 一歩間違えば死ぬ。
 当たり前だ。

 人を殺して金を得る。

 ああそうさ。
 俺はどうしようもないクズだよ。
 だが、『刺激』的だし金もいい。
 『仕事』をしくじれば死ぬだけだしな。

 『仕事』=『刺激』=『生活』。

 合理的。
 そんな言葉がぴったりだ。

 ……バーもやってんだけどな。

 「Bull's Eye」。
 
 俺の『商売道具』の名前だ。
 表と裏、両方の。

 どっちもある意味同じ能力だ。
 だからピッタリなんだ、同じ名前ってことがさ。
 
「心だろうが何だろうが、モノを2つにわけることができる」

 俺以外にもみんな、表と裏ってやつを持ってる。
 で、バーなんかでウマイ酒とか飲んでるとさ。
 簡単にさらけ出してくれるんだ。
 裏の『仕事』に必要な情報なんかも。

 もう一つの『商売道具』は、文字通り『ものを真っ二つに分ける』。

 お似合いだろ?
 表と裏の、二つの『仕事』をしてる俺にはさ。



 ……だから、面倒だと思ったんだよ。


 あいつはさ。
 表だけだったんだ。
 俺のスタンドでも『分けられない』かもな。

 真っ直ぐ過ぎるんだよ。
 真剣に、まっすぐに、俺のことを見つめてきやがった。
 やめときゃ良かったのに。

 淑女だ何だって偉そうなこと言って、しかもそれを本気で信じて、貫いて。

 面倒なヤツだよ。



 ……おかげで忘れらんねえじゃねえか。
 ったく面倒なのは嫌いだってのによぉ……!


 全然わかんねえよ。

 何であんなことになったのか。

 何でそれでも俺を最後まで信じてくれたのか。

 何で最後の最後まで……!


 ったく馬鹿だよな。
 俺もあいつもさ……。
 

 でも、やっと『1つに戻れる』んだな。


 ごめんな、約束守れなくてさ。
 それでも助けてくれたんだよな。



 ありがとう、林檎。 


 じゃあ、また『あっち』で。



 おやすみ。


-外伝『掃除屋』終わり-

最終更新:2008年01月27日 03:07