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-外伝『―』-

ケイが死んだらしい。

ベッドを降りて立ち上がる。
男は棚から新聞紙に包まれた物を取りだす。


―コウは裏切った
―コウの所持していた“進化”する矢を君は知らないかな?
『…さあ』
―そうか ならいい
―体を早く直したまえ また神の為に共に闘おう


見舞いの花を置いて帰るケイを思い出す。
モリーは知っていた。
コウが裏切った事も、矢の場所も。


ERにやられ、目が覚めたモリーはコウと連絡をとっていた端末を見た。

コウからのメッセージ。

そこに書いていることは、妄想の世界と矢の在りか、そしてコウの裏切りと願い。

世界が繰り返しているだって?
馬鹿馬鹿しい、そんなことは有り得ない。
理性は判断した、だがそれは真実だと理解し矢を探し持ち帰った。

進化する矢

それの使い方もわかる。
だがモリーは使わない。
新聞紙を剥き、中身を見る。
怪しく黒く光る美しい矢。
つい触れてしまいそうになる矢。

―矢を守って。

願いのためにモリーは矢を守る。

コウは約束を果たした。
出来損ないだが、果たされた。
次は自分の番。



WWWは―を消したのだから。


モリーは最後まで矢を守り続けた。

世界はこんなにも彩やかだった。
それを教えてくれたのは、オマエだったよ。

 

外伝『キミの空と、世界の彩』

最終更新:2008年02月01日 23:31