-外伝『ただ真っ白な世界で…』-
地獄は思った程複雑ではなかった
物質としての存在はなく、自分を認識してくれるモノもない
自分が存在してるかさえ解らない、真っ白な世界
時間と言う存在さえ危ういこの世界に、一体どれくらいさ迷ったのか…
僕は繰り返される世界の存在を思い出した
兄さん
あなたの行いは間違っていた
気付いた時には僕はもう死んだ後だったけど…
二人で望んだね
みんなが幸せな世を…昔。
いつしか歪んだ、その思い。
きっと繰り返したビデオテープのように擦り切れて、ビジョンがぶれたんだろう。
幸せな世を望んだ僕ら
幸せな世を完全世界だと信じた僕らは
いつしか擦り切れた。
『人を管理する人が必要だ…』
そう兄さんが言ったのはいつだっただろう
そして兄さんの計画を利用しようと邪推したのは、いつからだったか…
歪んだ僕らを擦り切れ疲れ果てた世界は、歪みを受け入れたまま奴らに出会わせた。
そして僕は死んだ。
兄さん
貴方の望んだ完全世界は間違っていた。
でも、
増加する犯罪
終わらない戦争
消えない史実のわだかまり
見るに堪えない世界の澱みを憂い、悲しんだ兄さんの歪んだ答…。
答は違えど、途中式は僕らも奴らと同じだったんだろう…。
この明智秀丸
もしもう一度日の光を浴びれたなら、兄さんと共に幸せな世を作れる様、尽力したい。
擦り切れた僕らじゃなく…
澄み切った僕らで…。
もう一度光を浴びれるのなら…兄さん。。。
今度は…一緒に奴らの所へ…