-外伝『出会い』-
今日はやけに外が騒がしかった。
スーツに黒眼鏡の野郎共が慌ただしく駆け回っていた。
―俺の名前はバーレル。
いつものようにBARの仕事をすませるとため息をつく。
これから『依頼』があるからだ。
マフィアの連中から金を持ち逃げした奴を捕まえる。それだけの仕事だ。
依頼人が悪人ってだけで結局やることは同じだ。
『悪人を捕まえて金を貰う』ただそれだけ。
終わったら友人の店でダーツでも楽しむかな…
そんな事を考えながら裏のゴミ箱の蓋を開けた。
…人?
ゴミ箱の中で15~6歳の女の子がスヤスヤと眠っていた。
それがリンゴとの出会いだった。
―――――――――――
全く…。
変なものを拾ったもんだ…。
「誘拐犯と勘違いされてんじゃねえかな…。」
バーレルは肩肘をついてため息をつく。
「保護者の気分だぜ…それとも、妹のいる兄貴かな…。」
バーレルはカウンターでスヤスヤと眠るリンゴを見ながら微笑んだ。
「まあ…楽しいからいいけどな」