初めての夜(『Goddess-damn!!』より)


#393の作品が来るまでのツナギに、ちょこっとHシーン投下。少し前にココに掲載してた「Goddess-damn!!」の最終話直前に入るであろうお話。
(いつになったら再開すんの……とか聞かないのがお約束アルヨ!)
#シチュとしては、ハイスクールのダンスパーティで踊ったアンナ(アレン)とホーク(レイヴン)、気分が盛り上がってそのまま学校を抜け出し、ホークの部屋へ……といったトコロ。



 バスルームに入るとすぐに、アンナはドレスと下着を脱いだ。
 熱いシャワーを浴びながら、改めて今の自分の身体を見下ろすアンナ。
 滑らかで、ほの白い肌。
 筋肉が落ちたせいか、少し華奢な印象のする肢体。
 コルセットやウェストニッパーのおかげか、お腹やウェストあたりはそれなりにくびれてきた感があり、その癖、ヒップは随分と丸味を帯びてきた気がする。
 胸部についても、筋肉で形作られたかつての引きしまった胸板ではなく、「乳房」と呼べるほどの大きさではないが、なだらかながら曲線を描いているのは、ブラジャーを常用しているせいだろうか?
 それについては、じつは、「彼女」の「姉」であるニーナが、彼女達が朝食べるシリアルに、ホルモン剤を粉にして混入している影響もあるのだが、アンナは気付いていない。
 ともかくも、そんな風に、パッと見はいかにも「女としてはやや未成熟なハイティーンの少女」っぽい外見を持つに至ったアンナだが、さすがに下半身の一点に関しては、そうもいかない。
 こっそりバッグから抜き取っておいたジェルのチューブをしぼり、指先にその半透明のジェルを盛る。その指で、アナルのまわりにたっぷりと塗りつけ、さらに内側にもジェルを押し込むようにした。
 その後、手を洗い、軽く化粧を直したアンナは、バッグから、先日ブティックで買ったシースルーのベビードールとショーツ、ガーターベルトとストッキングを取り出し、身に着けた。

 浴室から出て、おぼつかない足取りで、ベッドに向かう。
 ベッドに腰掛けたホークは、アンナを食い入るように見つめている。
 衣裳の虚飾を剥ぎ取った自分を、はたして彼が「女」と見てくれるか、少し心配していたアンナだが、それは杞憂に終わったようだ。それが嬉しい。
 ベッドに近づいたアンナは、彼の膝の上にまたがって座り、その唇にキスした。
 「ホーク、大好きよ」
 むしゃぶりつくように抱きついたアンナは、次の瞬間、ホークにベッドの上に押し倒されていた。
 しばしの間、ふたりはキスを繰り返しながら、互いの体をまさぐり合う。


 「ホーク、あの…あたし……」
 やがて、唇を離したアンナは、荒い息を整えながら、真剣な目でホークを見つめる。
 「ん? どうした、アンナ?」
 アンナは、今更ながらちょっと口ごもった。
 ソレを口にしてしまえば、自分は──いや、自分達は二度と引き返せない場所へと踏みだすことになる。
 周囲を欺くための「偽りの恋人」から「本物」へ。
 それでも、彼女は絆と証がほしかった。彼から愛されているという確かな確証が。
 アンナは覚悟を決めるとともに、その言葉を口にした。
 「ホーク、あたしを……犯して」
 「……いいのか?」
 すでに欲望にギラギラと燃える瞳をしながら、それでも彼女の身を気遣うホークのことが心底愛おしくて、アンナは唇を重ねた。
 「あたしが、シて欲しいの」
 「──わかった。正直、俺も限界だったからな」
 ホークは自分の着ているものを脱ぎ、アンナのネグリジェも脱がせた。
 彼の両手が、アンナの体のあらゆるところをまさぐってきた。緩やかな胸の起伏をもみしだきながらキスし、一方でストッキングの腿をなで上げる。
 ホークの手が、決定的な部分にさしかかる直前で、アンナは喘ぎながら押しとどめた。
 「まだ、もう少しだけ待って。その前に、あなたにもっと感じてもらいたいの
 それは、不完全な「女」である自分に対する不安が言わせた言葉だったが、ホークはその意を汲んでくれたようだ。
 アンナが、ホークのパンツのその部分に手を置くと、すでにホークのコックは、下着の中で、存分に自己主張していた。
 ボクサーパンツを引き下げて中のコックを解放する。
 アンナが握ったとたん、ソレは、さらに大きく、硬くなった。今の長さは9インチ近いだろうか。太さもそれに見合った、立派なモノだ。
 アンナは、こんなに大きなものを、いままで見たことがなかった。自分のが平均をやや下回る程度だとは心得ていたが、まさか2倍近いとは……。

 アンナは、ホークのコックをゆっくりとしごき始めた。より硬くなったと感じられたところで口を近づけ、亀頭にキスする。そしてその唇を太いシャフトの周囲に這わせ、太い亀首に、ルージュの痕跡を残した。
 亀頭を一周にするようにキスすると、次はやさしく口に含む。さらに、ゆっくりと首を上下させながら少しずつ口の中へと呑み込んでいった。その太さは、アンナが口をめいっぱい開かなければならないほどで、ともすれば息がつまりそうだった。
 あるいは唇を強くすぼめ、あるいは舌を使って表面を舐め回し、さらに口の奥へ奥へとコックを送り込んでいく。
 ホークのソレの先から分泌液がしみ出て来たが、躊躇いなくアンナはそれを飲み下した。先走りなんて、美味しいはずがないのに、その味に陶然となっている自分がいることを、アンナは自覚していた。
 (彼の……味だから……)
 そう考えると、さらに喉と胃が熱くなるように感じる。


 * * * 

 ホークは、自分のモノを口にふくんでいるアンナを、信じられない思いで見ていた。
 「レイヴン」でもある彼は、元のアレンのことを──だいぶ記憶がボヤけてしまっては、いたが──一応覚えている。
 かつては若手のホープとしての頂点を競い、様々な事情から盟友となった元親友(口に出したことはなかったが、レイヴンはアレンのことをそう思っていた)が、今、こんなに艶やかな「女」として、自分のコックに奉仕している……。
 嫌悪感は、まったくない。むしろ真逆だ。
 それは、クラクラするほど倒錯的で、狂おしいほどに淫靡な光景だった。ホークは、今にもイキそうになるのを必死で押しとどめなければならなかった。
 (──この女を、どうしても自分のものにしたい)
 これまで以上に強い欲求が、自分の中で身じろぎするのがわかる。
 彼女のすべてをほしいという衝動──それは、初めて学園でアンナ・ウィリアムという少女に出会った時から、心の奥底に抱き続けていた願望だ。
 それが、いま、誰はばかることなく解放されようとしていた。

 ホークは、アンナを仰向けに寝かせその両脚を持ち上げると、その間に膝立ちになった自分の体を割り込ませた。
 アンナのそこに、ホークのモノの先が当たり、さらに圧力が加わった。アンナの両脚から力が抜けたたため、ホークが肩に担ぎあげるような体勢になる。

 ホークの手がアンナのその部分を広げるように動き、アンナは自分の下半身に唯一存在する秘穴に、彼のコックがさらに強く押しつけられるのを感じた。
 アレほど大きなものが、本当に自分の中に入るのか、少し不安になった。
 その瞬間の痛さを思い、恐くもなった。
 「大丈夫か?」
 彼女の躊躇いを見透かしたように、ホークが尋ねてくる。
 それでもアンナは、しっかりと頷いた。
 どうしてもホークを悦ばせたかったのだ。同時に、彼女自身、彼のものになりたかった。
 「力を抜いてくれ、アンナ、深呼吸してリラックスするんだ」
 瞬間、鈍い痛みが走り、彼のものが、アンナの体の深くまで入ってきたのがわかった。
 体の中で感じる彼の大きさに信じられない思いがつのり、体が自然に緊張した。アンナは深く息を吸い、リラックスしようとつとめた。


 と、ホークの先端が、ソコにめり込んでくる感覚があった。
 秘穴を押し広げてくるそれを、アンナは温かいと感じた。
 体温を持った粘膜どうしが馴染みながらそこを開いていくのだ。ホークの隆々たる亀頭が自分の中に収まっていくのも感じ取ることができた。
 それでも、亀頭のいちばん太い部分が通る瞬間は、さすがに激しい痛みが体を貫き、アンナは顔を歪んだ。
 アンナの苦痛の表情に、ホークは動きを止めた。
 「もう少しの辛抱だ、アンナ」
 ホークの右手が彼女の頬を撫で、左手はネグリジェ越しにアンナの乳首をくすぐる。彼の唇が耳やうなじ、あるいは瞼などに優しく口づけていく。
 ギャング時代はもちろん、スポーツマンな高校生となってからも、ほとんど見たことがない、彼の優しい想いやりに、それだけでアンナは幸せな気分になった。
 その感情が身体を満たし、アンナのソコが緩み、彼女の痛みは急速に薄らいでいった。
 アンナは、かすかに腰を揺すって、ホークに動き始めてもいいことを伝える。

 それでもホークは、いきなりピストン運動を始めたりはせず、ゆっくりと体重をかけ、アンナの表情を確かめながら、少しずつ奥へと進んでいった。
 太いコックが、ジワジワと押し広げるように自分の中に入ってくる感覚に、むしろアンナの方が期待感に胸を震わせていた。
 やがて、ホークの睾丸がお尻にあたったことで、彼のすべてが自分の中に入ったことが、アンナにはわかった。
 アンナは、長くて太いソレの形を、自分の体内にはっきりと感じることができた。
 自分がこれほど満たされていると感じたことは、これまで一度もなかった。それは、愛する者と一体になる恍惚感と言えるのかもしれない。
 「もう大丈夫よ。動いて、貴方(ダーリン)」
 瞳を潤ませながら、アンナは自らの頬にあてられたホークの掌に自分の手を重ね、すべてを受け入れる聖母のような表情で、そう告げる。
 「お前が言うなら……始めるぞ、愛しい恋人(ハニー)」
 冗談っぽくそう言うと、ホークは、その腰を大きく抜き差しし始めた。

 彼のひと突きで、燃えるような熱さがアンナの体を貫き、思わず大きな声を上げていた。
 痛みにの似た、けれど決してソレだけではない感覚。
 次の瞬間、アンナの体内には、筆舌に尽くし難い充足感のようなものが湧き上がっていた。


 アンナの表情が蕩けるのを確認すると、ホークは、さらに動きを続け、腰を前後に振る間隔を狭めていく。
 「はぁ、はぁ、はぁ……あっ……あっ……あっ……あぁン!」
 その動きが次第に速くなるに従って、アンナの呼吸も、激しく速くなっていく。

 その速さが最大限に達したところで、ホークは声を上げた。
 「イクぞっ、アンナ!」
 「ええ、キて、ホーク! あたしの中を…あなたのもので…いっぱいにして」
 「中に出すぞ! お前の中を俺の精子で染め上げてやるッ! お前は俺の女(もの)だ!」
 「ええ…ホーク。あたしは……あなたの……女よ……あぁぁぁ……」
 「ぐぅぅぅッ! 」
 ホークは、低いうなり声を上げながら、痙攣するように腰を突き出していた。
 こんなに強力で魔的ともいえるオルガスムは、ホークにとっても初めてのことだ。
 イッてなお、ひと突きごとに背筋に快感のパルスが走り、アンナの体内深くに埋没したコックから大量の精液が彼女の中に注ぎ込まれていく。
 アンナにとってそれは、まるで体内で爆発が起こったような衝撃だった。
 「ひぃァッ! あつぅいのが……キテるぅ……あぁぁぁ」
 腹の中に熱湯を注ぎ込まれたような感覚にアンナも、訳のわからない叫びを上げていた。
 ホークは、いまだに腰を前後に振りつづけている。
 次から次へと発射された大量の精液が、アンナのお腹の奥深くにあたる感覚に合わせて、アンナのお尻も震えた。
 それは、紛れもなくアンナ自身も絶頂に達している証拠だった。
 細かいオルガスムの波が、何度も全身を駆けめぐり、ある一点に集まって、さらなる爆発を起こす。
 ついに、アンナ自身のモノの先端からもピュッが液体が迸って、ベッドの上にこぼれる。
 ソレは、明らかに精液とは異なる透明な液体だった。アンナは、射精することなく「潮」を吹いてイッたのだ。
 ふぅ、と息をついたホークが、彼女の上に倒れ込んでくる。
 筋肉質なその身体は、今の彼女には重たかったが、同時に愛しい重みだった。
 そのまま、口づけとじゃれあい、睦言を交わしながら、ふたりは眠りに落ちたのだった。



#以上。お目汚しでした~

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最終更新:2013年06月09日 19:30