キュートなあいつ
初出:エロパロ板「男の娘でエロパロ!」スレッド 84
口の中いっぱいに苦い味が広がった。
土砂降りの雨の中、地面には大きな水たまりがあちこちにできている。
そのひとつにオレは顔から突っ込んだ。泥水を少し飲み込んでしまったようだ。
「いいか。調子に乗るなよ。転校生!」
からだ中びしょ濡れになりながら、オレは少年の立ち去り際の言葉を聞いた。
言いがかりだった。
先月、オレは父親の転勤に伴って、この町にある小学校に転校してきた。
それからというもの、毎日オレにケンカを仕掛けてくる奴がいる。都会から引っ越してきたよそ者を排除したがる奴らだ。
この町に来てからというもの、オレの遊び相手はクラスの女の子か、近所に住む年下の男の子くらいなものだ。
なぜか同年代の男の子たちからは疎まれている。
オレは小林恭輔、サッカーが好きな小学校6年生だ。この町ではあまりサッカーは盛んではないらしい。女の子相手じゃサッカーするというわけにもいかずに、自然と大人しい遊びに終始してしまう。
それでも、だれも友だちができないよりはマシだからと思っている。
今日も男の子たちには相手にされないので、同じクラスの女の子と一緒に下校する途中だった。
神社の前あたりに差し掛かったとき、いきなりだれかが飛びかかってきた。不意を衝かれて、その場に転んだ。馬乗りになられて、頭を押さえつけられた。水たまりに顔を浸けられて、ギブアップするしかなかった。
一緒に帰っていた女の子は怖くなったのか、いつの間にかいなくなっていた。
ドロドロでびしょびしょになった服が気持ち悪い。口の中がジャリジャリした。
オレは境内に入って、少し休むことにした。雨宿りするためでもあった。差していた傘は骨が折れて使い物にならなくなっていたからだ。
人目を避けるため、神殿の裏側に回りこんだ。木の柱にもたれて地面にしゃがみこむ。
ブルッとからだが震えた。
少し寒気がする。このままでは風邪でもひきそうだ。濡れたからだを拭うものがあればなあ。
そのときだった。
白いレインブーツが視界に入ってきた。
「よかったら、これ使って。風邪ひくよ」
続いて目の前にスッとタオルが差し出された。ローマ字で書かれたロゴが入っている白いスポーツタオルだ。
「あ、ありがと」
見上げると、女の子が傘を差して立っていた。
白いTシャツの上にピンクのパーカーを羽織っている。デニムのショートパンツからすらりと伸びた脚が綺麗だった。
「びしょ濡れだね。どうしたの?」
透き通るような声で彼女はオレに尋ねる。
オレは目の前の少女を正視できなくて、うつむいたまま答える。
「なんでもない。ちょっと転んだだけ」
「転んだ? ホントに?」
彼女はクスッと笑った。
「なんだよ。悪いか?」
見知らぬ少女にまでバカにされたような気がしてムッとして言う。
「ゴメン。笑ったりして。だって、君、運動神経良さそうだから。冗談言ってるのかと思ったの。気を悪くしないで」
少女は少し慌てた様子で弁解する。
そして、傘をすぼめてオレの隣にしゃがんだ。
彼女の顔がハッキリ見えた。
正直、可愛かった。短めのボブスタイルの髪型に、長いまつ毛。二重まぶたのクリッとした瞳がこちらを見つめている。
「ボクの名前は、専光寺まどか(せんこうじまどか)。君は?」
リップクリームでも塗っているのか、つやつやとした桜色の唇が言葉をつむぎだす。
可愛い顔して、自分のことを『ボク』だなんて、ちょっと心がキュンときた。
「ねえ、君の名前も教えてよ」
ついウットリと見とれてしまって、彼女の質問に答えるのを忘れていた。
「オ、オ、オレの名前は小林恭輔」
ヤバイ。なに焦ってるんだ、オレ。
「そう。恭輔っていうんだ」
ニッコリと微笑む彼女にもう少しで聞き流すところだったが、オレの心の声が叫んだ。
「ちょっと、待った。なんでいきなり呼び捨て?」
「ダメ? 恭輔もボクのこと、まどかって呼んでいいよ」
少し困ったような目でオレに訴えかけるまどかを見てたら、なんだか自分が恥ずかしくなった。オレって小さいよな。
「うーん。ま、いいっか。まどかみたいな可愛い女の子にそう言われちゃしょうがないもんな」
思わず照れ笑いでごまかす。
「ところで、まどかも小学生だろ? 何年生?」
まどかのことがもっと知りたくなって、オレは尋ねる。
「ボク、6年生だよ。恭輔と同じ」
こともなげに言うまどかの言葉に驚いた。
「えっ? なんでオレが6年生だって知ってるの?」
思わずオレは訊き返した。
「だって、学校で会ったことあるもん」
同級生の中にこんなコいたっけ? 学年で4クラスしかないから、いくら転校してきたばかりとは言っても、顔くらい見たことあるはずなんだけど。
「ホント? オレ、君みたいな女の子と会っていたら、絶対覚えているはずなんだけどな」
「きっと、クラスが違うからだよ」
そう言うと、まどかはオレからスーッと目をそらしたような気がした。
「そうかな」
納得いかないけれども、単にオレが気付かなかっただけかも知れない。
「そうだよ」
まどかは再び視線をオレに向けて微笑んだ。
「ヘ、ヘックション!」
からだが冷えたのか、オレは身震いした。
「あー、早く着替えないとホントに風邪ひいちゃうよ」
まどかが先に立ち上がって、オレに手を差し伸べる。
その手を掴んでオレは続いて立ち上がった。
その日はまどかとアイアイ傘しながら家まで送ってもらった。
次の日、早速同じクラスの女の子に専光寺まどかのことを訪ねてみた。
「ああ、専光寺? 隣のクラスにいるわよ。あのコ可愛いよね。男子にしておくのもったいないくらい」
「そうそう、可愛いんだ、あいつ。隣のクラスにいたのか……!?」
ニヤニヤしながらオレの方を見ているクラスメイトに訊き返した。
「いま、男子にしておくのがどうとか言った?」
「言ったわよ。専光寺まどか。れっきとした男の子よ。もしかして小林君、彼のこと女の子だと思ったの? いくら専光寺が可愛いからって、女の子とは間違えないわよねぇ」
ほかの女子たちの方を見ながら、彼女はクスクス笑った。
「あ、あったりまえだろ? 間違えるわけねえよ」
オレは慌ててその場を取り繕った。
あのやろー、男だったのか。騙したな。純情なオレの心を弄びやがって!
脱兎の如くオレは教室を飛び出した。
目指すは隣の教室だ。
乱暴にドアを開ける。教室の中にいた連中が一斉にオレに注目する。
しかし、そんなことには目もくれずにオレはあいつを探した。
けれども、昨日見た少女の姿を見つけることはできなかった。
おかしい。いないはずはない。どこへ行った?
オレが血眼になって、専光寺まどかを探していたそのとき、教室の後ろのドアからそうっと出て行こうとする人影が目に入った。
「待てい!」
オレは叫んだ。
そいつはハッとして突然教室を飛び出して逃げた。
チェック柄のカジュアルシャツを着たジーンズ姿の少年が廊下を走っていく。
オレはやつの後ろを走って追いかけた。足には自信がある。だれもこのオレから逃げることなんてできない。
やつは廊下を曲がって、階段を駆け上った。
オレも追随する。
最上階までやつを追い詰めた。やつの目の前には屋上へ出るドアだけだ。
専光寺まどかはさらに逃げようとして、ドアノブをガチャガチャ回した。だが、鍵が掛かっていてドアは開かない。
ドアを背にしてまどかがオレを凝視する。
昨日とは違って、まどかのヘアスタイルはショートレイヤーだった。おしゃれな感じではあるが、耳が見えている。
可愛らしい顔立ちをしているから、女の子に見えなくもない。
けれども、服装が明らかに男の子の格好なのだ。
それじゃあ、昨日の髪型と服装はいったい何?
「おまえ、専光寺まどかだな?」
オレは犯人を追い詰める刑事のように――といっても、テレビでしか見たことないが――あいつに問いかけた。
「う、うん」
そのときオレはかなり凄い形相をしていたらしいのだが、オレの気迫に押されて、まどかは短く答えた。
「昨日、オレに会ったよな」
こいつが昨日の美少女の正体なのか。
「うん」
専光寺は再び短く答える。
「なんで騙した?」
詰問口調でオレは続ける。
「だ、騙してなんかいないよ」
ようやく、イエスかノーか以外の答えが返ってきた。だが、やつは否認している。
「うそつき。女の子の格好してたじゃないか」
否認しても、オレがこの目で見ているのだ。
「確かに、女の子の格好はしてたよ。でも、恭輔を騙してなんかいない」
追い詰められたまどかは、髪型は違ってもやはり昨日と同じで可愛らしい。
だが、罪状認否をめぐる攻防は続く。
「女の子のフリをして騙して、からかったじゃないか」
ちくしょう。可愛い顔して、やることがエグイじゃないか。
「からかってなんかいないし、騙していない。ボク、自分のことを女の子だなんて、ひと言も言ってないから」
確かにまどかの言い分は間違っていなかった。オレが勝手にこいつを女の子だと思い込んだだけだ。
「それはそうだけど、紛らわしいじゃないか。それになんだって女の子の格好をしていたんだよ。あれがおまえの趣味なのか?」
男のくせに女の子のマネなんかして、ヘンなやつだ、まったく。
「趣味? 違うよ。あれが本当のボク。いまの姿は、偽りのボク。本当はもっと可愛い格好で、髪も伸ばしたい。でも……」
大きな瞳を潤ませて、眉を八の字にして哀願するようなまどかの姿を見ていると、オレの頑なな心が一瞬ぐらつく。
「でも、何だよ」
「でも、そんなことしたら、みんなに何て言われるか分からないし……」
寂しげに視線を落とす、その仕草がオレの凍りついた心を溶かしていくようだ。
「みんなから相手にされなくなるのが怖い。そういうことなのか?」
「うん」
よく分からないが、まどかは男の子でありながら女の子の心を持ち合わせているということらしい。
だが、まだ不明な点が残っている。
「そうか。分かった。でも、どうして昨日オレにタオルを貸してくれたりしたんだ? オレなんかと仲良くしてると、それこそみんなから相手にされなくなるかも知れないぞ。いいのか?」
昨日、オレが同級生の男の子に痛めつけられたあと神社で休んでいたときに、なぜまどかがオレの前に現れたのか不思議でならなかった。
「ボク、いつも恭輔のこと見てたんだ。男の子たちからよそ者だって邪険にされても、明るくて元気な恭輔のことが……その、あの」
まどかは顔を赤らめながら、もじもじしている。
「なんだよ? ハッキリ言えよ」
こういうスッキリしない状況は苦手なんだ。
「そんな恭輔のことが好きだから、本当のボクを見て欲しかった。恭輔と仲良くなりたかったんだ」
意を決したように、まどかは告白した。
「え? あ……。そうだったのか。オレ、言い過ぎちゃったかな?」
なんと、オレのことが好きだったなんて。
女の子みたいに、ていうか、女の子よりも可愛らしいまどかだけど、こいつは間違いなく男の子だ……と思う、たぶん。
そんなまどかがオレと仲良くなりたいって言ってるんだぜ。
転校して以来、男の子の同級生にはまったく相手にされていなかったこのオレがようやく、男の子の友だちができる。そう思ったら、いままでの自分の態度が少し情けなくなった。
「そんなことない。ボクが悪いんだ。こんなボクのことなんてキライ……だよね?」
どこまでもいじらしいまどかの態度にオレの胸が切なく締め付けられる。
いままでこんな気持ちになったことなんてなかったから、正直言って驚いた。
「何言ってんだよ。オレはおまえみたいなやつ、決してキライじゃない」
見た目も仕草も可愛いくて、それでいて、性別は男の子だという。
そんなまどかが自分に好意を寄せていると知って、オレはついうれしくなった。
「じゃあ、これからもボクと仲良くしてくれる?」
オレの言葉にまどかの表情がみるみる華やいでいく。
「もちろん!」
オレは、なんとなくこいつとは良い友だちになれそうな気がした。
そのとき、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
オレたちは急いで教室へ戻るため階段を駆け下りた。
その日の放課後、帰り支度をしていると、まどかがオレのクラスの教室にやってきた。
「恭輔、いっしょに帰ろう」
美少年のまどかがオレを誘う。男装の少女のような中性的な魅力がとてもキュートだ。
「おう。帰ろうぜ」
鞄を肩に掛けると、オレは席を立った。
「待って」
先に教室を出ようとするオレをまどかが呼び止める。
「どうかしたか?」
忘れ物でもしたのかと振り返ると、まどかがオレの手を握ってきた。
「手、つなご」
さしずめボーイッシュな女の子といった感じの専光寺まどかと手を繋ぐのは、うれしいような、恥ずかしいような複雑な気分だ。
「な、なんだよ。だれかに見られたら、どうすんだよ! オレたち男同士なんだぜ」
恥ずかしい気持ちが60パーセントのオレは、一応抵抗した。
「構わないじゃない。そんなの関係ないよ。いいから、帰ろ」
結局、まどかのプリティな笑顔に負けてしまった。
とはいっても、校舎を出ようとしたそのとき、何か下腹部がムズムズしてきた。
「ち、ちょっと、待って。オレ、おしっこしたくなってきちゃったよ」
思わずち○こをズボンの上から鷲掴みにする。
「あ、ボクも。じゃあ、いっしょに連れションする?」
女の子みたいな顔でそういうこと言われても困る。
「ええっ? まどかと連れションするのか?」
「イヤ?」
手を繋いだままで、まどかがオレの目を覗き込む。
「嫌じゃないけど、ちょっと恥ずかしいよ」
本当はちょっとどころじゃなかった。
「なんでぇ? さっき恭輔、『オレたち男同士なんだぜ』って言ったじゃない? 恥ずかしくなんかないよう。ボク、恭輔といっしょにおしっこしたいよう」
甘えたような声でまどかが連れションをせがむ。
なんか、妙な気分に襲われる。大丈夫なんだろうか。
「分かったよ。じゃあ、トイレに行こうぜ」
仕方なくオレは承知した。
「うん。行こう」
まどかは上機嫌でオレの手をぐいぐい引っ張って行く。
トイレに着くと、オレは一番手前の便器の前に立った。
案の定、まどかはオレの隣に立った。
ズボンのファスナーを下ろして、ち○こを中から取り出す。ホッとして、いざ放尿といきかけたそのとき、まどかの口から耳を疑うような言葉が繰り出された。
「じゃあ、ボク、恭輔のおち○ちんを持ってあげるね」
すうっと、まどかのしなやかな五指がオレの陰茎にまで伸びてくる。
「なっ! 何するんだよ? そんなことされたら、出かけたおしっこも止まっちゃうよ!」
実際、ちょろっと出始めた小便が、まどかにペニスをつままれた途端に止まってしまった。
「あ、ダメダメ。緊張しないで。ボクがしっかり持っててあげるから、心配いらないよ」
何が心配いらないのか分からなかった。というより、他人にち○こ持たれて心配せずにおれるか?
人差し指と中指、さらに親指の三本の指で器用にオレの性器をつまみながら、まどかは左手で自分のちん○んをズボンから取り出した。
「さ、恭輔はボクのおち○ちんを持ってね。いい?じゃあ、おしっこ出すよ」
まどかは自分の左手でオレの左手を掴むと、自分のペニスをオレに持たせた。
まどかの陰茎の中にある尿道から温かい尿がほとばしり出す。振動が指先に伝わるのが生々しい。
「ああ、気持ちいい……。ほら、恭輔も出しなよ」
まどかに促されて、忘れていた放尿を再開する。
「ああ、すごーい。恭輔のおち○ちんの中をおしっこが通過していく様子が手に取るように分かるぅ」
確かにこの場合、その表現は正しい。そんなことを考えているうちに、お互いの放尿タイムは終了した。
「最後はちゃんと振っておかないとね」
そう言うと、まどかはオレのペニスを振って小便を切ってくれた。オレもお返しにまどかの陰茎を振ってやる。
用は足し終わったはずだった。なのに、まどかはまだオレのペニスをつまんだまま離さない。
そればかりか、オレの陰茎の包皮を前後に動かしてしごき始める。
「ち、ちょっと、待てって」
慌ててやめさせようとするが、オレの下半身はその刺激にいち早く反応していた。
「あは。恭輔、ちょっと勃ってきたんじゃない?」
まどかは実にうれしそうな笑顔を見せる。
「やめろって! オレはそういうのは、ちょっと……」
オレの陰茎を握ったままのまどかがトロンとした目でオレを見つめている。
「恭輔」
先ほどまでの笑顔は消えていた。いまのまどかの顔は大真面目だった。真剣な表情だった。
とてもキュートなあいつは、オレが次の行動に移るのを待っている。
二重まぶたの大きな瞳に吸い込まれそうになりながら、オレは本能に突き動かされる。
「まどか」
思わずオレもまどかのペニスを再び握りなおして、あいつのからだを右腕で引き寄せた。
そして、お互いの吐息がかかるくらいに顔を近づける。
まどかはそっと目をつむった。
桜色の唇が、可愛らしく突き出される。
こいつが男だということは分かっていた。
オレにはそんな趣味はないはずだった。少なくともまどかに出会うまでは。
だけど、いまのオレはまどかに心をときめかせている。お互いの性器を握り締め合いながら、いまにも唇がくっ付きそうなほど密着している。
こうなった以上、オレはまどかの唇に触れてみたかった。このプルンプルンの唇に自分の唇を重ねてみたかった。
抗い難い欲求にオレの理性が音を立てて崩れ落ちていく。
「恭輔。ボクのことキライなの?」
焦れったくなったのか、まどかはオレに目を閉じたまま訊く。
「キライじゃない。でも、いいのかな? こんなことして……」
心のどこかでまだ躊躇っている。
「恭輔ぇ」
物欲しげに甘えたような声を発しながら、まどかはオレの陰茎を再びしごき始める。
そして、左手でオレの陰嚢を持ち上げるように揉みしだいてきた。
「あっ。ううっ。ま、まどか」
性器への刺激で崩壊した理性の残骸が麻痺してきた。もはや、オレを支配しているのは理性ではなく野性の本能だけだった。
しかも、目の前にいる美少年は少女のような綺麗な顔立ちをしていた。
性的快感に伴って、オレはこの美少年の唇を吸ってみたいという欲求を抑えられなくなってしまった。
「まどか!」
オレはむさぼるようにまどかの唇を吸った。いや、唇というよりも、口すべてを吸った。
知らないうちにまどかの口の中に舌を差し込んでいた。まどかの舌とオレの舌が絡み合っていた。
まどかの指さばきが一段と激しくなった。
いまにも何かが出そうだった。これ以上まどかにペニスをしごかれたら、出してしまう。
快感を得たいという欲求よりも、まどかに性器を握られながら、この場でなにかを漏らしてしまったらどうしようかという羞恥心の方が勝ったのだろう。
「やめろ!」
気がついたら、オレはまどかを突き飛ばしていた。
「きゃっ!」
ドスン、という音とともにまどかが床に尻餅をついていた。
「うっ!」
小さく呻いた瞬間、オレの勃っていた陰茎の先からついに何かがほとばしる。
「いたーい。ヤダ。ヒドイよぉ。恭輔」
トイレの床に座り込んだまどかの顔に、白くてベトベトした粘液がへばりついて滴り落ちていた。
どうやらオレのち○こから出てきたモノの正体のようだ。
エッチな夢を見たりしたときに、よくパンツの中に漏らしてしまうアレだった。
でも、起きているときに出てしまうのは初めての経験だった。
「う、うわあああああ!」
オレは叫びながら、放課後のトイレから走り出した。
見られちまった。オレの恥ずかしい姿。
おまけにあいつの顔に掛けてしまうなんて。
とにかくオレはその場から逃げ出した。
「待って! 恭輔ぇっ! 待っててば!」
まどかがオレを呼ぶ声はやがて小さくなって、ついには聞こえなくなった。
あの日以来、オレはまどかに会っても、目を合わせることができなかった。なんと言えばいいのか言葉が見つからなかった。
まどかがオレに寄せている好意は決して嫌ではなかった。
でも、いきなりあんなことになって、失態を演じてしまって、どうしていいか分からなくなってしまった。
まどかはオレに何か言いたげに、視線を向けてくるのだが、何度もオレはあいつを無視してしまった。
オレに無視されて、まどかも言葉を掛けられずにいたようだ。
せっかく、転校して以来初めて男の子の友だちができたと思ったのに、自分でそれを壊してしまうなんて。
悶々とした気持ちで一週間が過ぎた。
今日もまた、廊下でまどかと顔を合わせた。
いつものように、視線を窓の外に向けてまどかの横を通り過ぎようとしたそのときだった。
「待って、恭輔」
まどかが小さな声で呼び止めた。
オレはあいつの顔を正視できないまま、その場に立ち止まる。
「話があるんだ。放課後、体育館の倉庫の前で待ってるから、来てくれるかな?」
か細い声で懸命にまどかは、オレに訴えた。
オレは黙ったまま視線を下に落とした。
「来て……くれるよね?」
不安げにまどかは念を押す。
「ああ。分かった」
はっきりとまどかに分かるように、オレは答えた。
「ありがと。じゃあ、あとでね」
まどかは、そう言うとそのまま立ち去った。
放課後、オレはまどかに言われたとおり体育館の倉庫へ向かった。
今日はクラブ活動もないため、体育館はガランとして静まりかえっていた。
「恭輔」
オレの名前を呼ぶ声が館内に響く。
まどかだ。けれども、姿は見えなかった。
よく見ると、倉庫の入り口の扉が少しだけ開いている。声はその中から聞こえた。
オレは倉庫の扉の前まで近づいた。
「まどかなのか? 中にいるのか?」
扉の前で声を掛けて確認した。
「うん。ボクだよ。中にいるから入ってきて」
まどかは姿を見せずに声だけでオレを招きいれようとした。
いったい何を企んでいるのだろうかと訝りながら、オレはゆっくりと扉を開ける。
中には、あの日神社で会った少女が立っていた。
女の子の姿をしたまどかだ。ショートボブのヘアはウイッグだったようだ。
白い体操服の半袖の上着に、エンジ色のブルマを穿いている。ブルマの股間がわずかにこんもりしている。思わず目がそこに行ってしまう。
「恭輔。来てくれたんだ。うれしい」
そう言うと、まどかはオレに抱きついてきた。
オレより少しばかり背が低いまどかは、オレの首の後ろに両腕を回してぶら下がるような格好になった。
またしても、まどかの少女のような綺麗な顔が目の前に現れる。
胸の鼓動が激しくなるのを感じながら、オレはまどかの背中に腕を回して抱きしめた。
「こ、この前は、ゴメン!」
ようやくオレはこの言葉を口にすることができた。ずっと、言いたくて言えなかったひと言。
「ボクの方こそゴメンね。いきなりあんなことして……」
潤んだ大きな瞳が間近に見える。まどかの長いまつ毛が少し濡れている。
「オレ、初めてだったから、気が動転して」
先日のことが脳裏をよぎって、オレは顔が熱くなった。
「ボクも初めてだったんだよ。本とかでは読んだことあったけど。でも、ボクの『初めて』を恭輔にあげたくて……」
まどかはぐいぐいと腰をオレのからだに押し当ててくる。ブルマの中のまどかの性器の感触がオレの股間を刺激する。
「ま、まどかの『初めて』をオレに? で、でも、どうすりゃいいのか……」
戸惑いの言葉を洩らすオレの唇を、まどかが桜色した瑞々しい唇で塞いだ。
オレの緊張感がスーッと退いていく。
「大丈夫。ボクに任せて。本で読んで勉強したから」
オレから唇を離すと、まどかがニッコリと天使のように微笑んだ。
「あ、ああ、分かった」
そう言うのがやっとだった。
こいつの可愛らしさは罪だ、とオレは思う。
再びまどかの魅惑的な唇がオレの唇に重ねられた。
口を少し開けると、たちまちまどかの舌先がオレの口の中をまさぐるように侵入してきた。
頭の中がボーっとして何も考えられなくなる。
微かにレモンライムの香りがオレの鼻腔をくすぐり、あいつのからだを抱きしめるオレの腕にも自然と力が入る。
オレに力強く抱きしめられたまどかは、下腹部をよりいっそう強くオレの性器に押し当てて、腰を悩ましげにグラインドさせた。
堪らなくなって、オレはあいつの背中に回していた手を下へと移動させていく。
背骨に沿って滑らせたオレの手はあいつの腰の辺りまで下りてきた。
その下にはエンジ色のブルマにピッタリと包まれたまどかの臀部が丸い双丘を形作っていた。
オレはその丘を円を描くように撫でまわす。
「んふーっ」
まどかは鼻から熱い吐息をオレの顔に吹きかけた。
まどかの形の良いお尻を撫でていたオレの手は、やがて双丘の狭間に吸い込まれるように移動していく。
そろえた指先がお尻の溝を上から下へとなぞっていった。
まどかの股の間をくぐりぬけて、オレの指はあいつの柔らかい二つの玉が収められている袋に達した。
「あっ」
唇を離したまどかが短く声をあげる。
玉を掌で揉み込むと、まどかは妖しく腰をくねらせた。
「ボクも恭輔のお玉袋、揉んであげる」
まどかもオレの尻の方から手を回して、オレの陰嚢を揉みしだいてきた。
「うっ。ああ」
オレも快感で小さく呻く。
お互いに後ろから手を回して相手の玉袋を揉み合いながら、オレとあいつは互いの性器を衣服ごしに擦りつけ合った。
「ああ、もう我慢できない。恭輔のパンツ下ろしていい?」
まどかが上目遣いでオレに訴えかける。
あいつの表情はいままでに見たこともないくらい艶やかだった。
「えっ? あ、構わないよ」
オレは狼狽していた。またしてもその場から逃げてしまいたいくらいの恥ずかしさがこみ上げてくる。
でも、オレはもう逃げない。
「じゃあ、下ろすよ。えいっ」
まどかはオレのズボンに手を掛け、パンツごと下ろした。
「すごいっ! 恭輔のおち○ちん、もうこんなに固くなってる」
オレの前にしゃがみこんでいるまどかの目の前では、オレのペニスがいきり勃っていた。
「恭輔、いまからボクがお口で気持ちよくしてあげるね。はむ」
まどかはオレの性器をうれしそうに見つめていたかと思うと、すぐにしなやかな両手でオレのペニスを包み込んで、桜色の唇でくわえこんだ。
亀頭の裏筋を舌先でチロチロと舐めたり、ちゅぱちゅぱと音を立てながら、まどかは懸命にオレの陰茎に奉仕した。
「うっ、うう」
オレはただひたすら呻くしかなかった。
けれども、ぷるぷるの唇でペニスの根元から先へと何度もしごかれると、堪らずにおれはまどかの頭を両手でつかんだ。
そのうち、オレの方からまどかの頭を持って、オレの気持ちよくなるリズムであいつの頭を動かしてやった。
「ああ、そう。まどか。気持ちいいよ。まどかの唇すごくいい。舌遣いも最高だよ」
気がつくと、オレは自分から腰を動かしていた。少しでも気持ちよくなりたいがために自ずとからだが動いていたのだろう。
まどかも一心不乱にオレのペニスをしゃぶり続けていた。
じゅるじゅるといやらしい音が、まどかの可憐な口から聞こえてくる。
限界が近づいていた。
「ああ、気持ちよすぎる! ダメだ。オレ、出そう。あっ、あっ、うっ!」
まどかの頭をつかむ手に力が入る。
びゅるびゅるとあいつの口の中にオレのペニスの先からなにかがほとばしった。
柔らかくて温かいまどかの口の中についにオレは出してしまった。
射精。
この前オレは、これが何なのかよく分からなかった。でも、いまは分かる。
「うぐっ。ゴホッ。ゲホッ」
オレの陰茎を口に含んだまま、まどかがむせていた。
苦しそうなその表情を見て、快感の余韻に浸っていたオレは慌てて、まどかを解放してやる。
「だ、大丈夫か? まどか」
驚いて声を掛けたオレにまどかは無理に笑顔を作って答えた。
「うん。大丈夫だよ。恭輔。ちょっと、むせただけ。えへ」
口の中にオレが出してしまった精液を、まどかは飲み込んでくれたようだ。
「恭輔の精液、飲んじゃった。にゃは」
きっと不味かったに違いない。あいつの目が涙目になっている。
「ゴメン」
自分が気持ちよくなることしか考えられなかったことに情けなくなった。
「どうして? 謝ったりしないで。すごくよかったんだから」
まどかの健気さにオレは泣きたくなった。
オレはその場にしゃがみこむと、あいつの両肩を抱いて口付けをした。
まどかの口の中に舌先を入れると、オレはあいつの口の中を舐めまわした。
生臭いような苦味が口の中に広がった。
けれども、初めてまどかに会ったあの日の苦さとは違っていた。
まどかの口から唇を離すと、オレはまどかの大きな黒い瞳を見つめた。
「恭輔……」
まどかが小さく囁く。
「オレ、自分だけ……、自分のことだけ考えていたんだ。だから……、謝った」
視線を落としてオレはうなだれる。
「そんなことないよ、恭輔。だって、いまボクにキスしてくれたでしょ? うれしかったよ」
まどかに慰められて、オレは決心した。
自分だけ気持ちよくなって終わりはしない。
オレもまどかを気持ちよくさせてやる。
「まどか」
あいつの肩を抱いたまま立ちあがらせる。
「なに?」
まどかは期待に胸を膨らませているかのように綺麗な瞳を輝かせた。
「まどかの……、その、あの、ち○こ、舐めてやるよ。だから、おまえもパンツ脱げよ」
まどかのち○こなら舐められる。
それに、美少女のようなあいつが快感に身悶えする姿を見てみたくもあった。
「えっ? うふふ。いいよ。でも、無理しないで」
立ち上がったあいつは、エンジ色のブルマをパンツごとずりおろした。
そして、片足ずつ抜いて、下半身丸出しになった。
前を両手で隠しているので、まるで本物の美少女がパンツも穿かずに立っているようなエロチックな光景だった。
「いや、オレだって、ち○この一つや二つ舐められるさ」
まどかは、オレが仕方なくあいつのち○こを舐めようとしていると誤解していたようだ。
「ええーっ? ボクのおち○ちんは一つしかないよー」
丸出しになった左右の太腿を摺り寄せながら、困ったような表情であいつが冗談を言う。
「そ、それは言葉のあやってもんだろ!」
おそらくオレは深刻な顔をしていたに違いない。
まどかの冗談で、オレの気持ちが妙になごんだ。
「ふふふ。それじゃ、お願いしよっかなー。でも、ボク、おち○ちんよりも、こっちの方が感じるから……」
下半身丸出しの姿で、まどかは恥ずかしそうに左手で後ろを指差した。
「お尻?」
不思議がって尋ねるオレにまどかはうなずいた。
「うん。ボク、お尻を触られる方が気持ちいいんだ」
そういいながら、まどかはほんのりとピンク色に染まった頬に手を当てた。
倉庫の中には、手ごろな用具が揃っていた。
マットに跳び箱、ボール類、ラケット、バット、縄跳びの縄もあった。
ちょうど良いくらいの高さに積み上げられた跳び箱が、オレの目に留まった。
「まどか、そこの跳び箱の上に腹ばいになってみろよ。足は床に着けたままままでいいから」
まどかはオレに命じられたとおり、跳び箱の上に上体を乗せた。
「こう?」
跳び箱の最上段に張ってある白い布地の上に腹ばいになりながら、まどかはオレの方を振り返った。
「そうだ。いいぞ。脚を開いて、お尻を突き出せ」
なんだか征服感を満たす格好だ。
美少女のような雰囲気の少年を服従させたような気分でオレは命じる。
「これでいい? 恭輔」
恥ずかしい格好をさせられているにも関わらず、まどかはなんだかうれしそうだ。
「よし。お尻の穴が丸見えだよ、まどか」
少しは羞恥心を感じさせてやらないとエロくないので、わざと意地悪く言ってやる。
「や、やだ。言わないで」
滅多に他人には見せない部分を、いまオレに見せていることを思い出したのか、あいつはお尻を振り振り身悶えした。
「ヒクヒクしてる。とってもキレイだよ」
肛門を見せまいとして、振っているまどかのお尻を両手でつかまえて、オレはまどかの足元にしゃがみこんだ。
目の前にまどかの恥ずかしい穴が現れる。
菊の花のような美しい無数のしわが、呼吸に合わせて収縮している。
まるで、オレを誘っているかのようだ。
まどかの尻タブを両手で割って開くと、オレは鼻先を割れ目の中に突っ込んだ。
発情している動物のような匂いが微かに鼻腔をくすぐった。
オレはまどかのヒクつく肛門に舌先を伸ばした。
「あ、ダメ。バッチいよ。はっ……ああ」
オレの舌先がまどかの肛門に届くと、あいつは一瞬ビクンとからだを震わせた。
「バッチくなんかないよ。まどかのお尻だもん」
まどかのお尻の穴の周囲を舌先で舐めまわす。微かに酸味を帯びた味覚が舌先に広がる。
舌先を尖がらせて、さらに肛門内へ侵入を企てる。
「んんんー。あふぅ。あっ!」
舌が中にまで入ってくるとは想像していなかったのだろう。
お尻をくねらせながら、まどかは羞恥に身悶えした。
「ようし。じゃあ、今度は指を挿れるぜ」
お尻に当てていた顔を離すと、オレは右手の中指をひと舐めして湿らせてからまどかの肛門内へと挿し込んだ。
「ああっ。入ってくる……」
先に舐めてふやかしておいたおかげで、あいつの肛門は指をすんなりと受け入れた。
「す、すごい!指に吸い付いてくるよ。中が柔らかくて温かいよ」
肛門の括約筋がオレの指をぐいぐいと締め付ける。
オレの指先はまどかの腸内探検を開始する。
腸内は温かくぷにぷにしていた。
指を抜き差ししたり、腸壁を一周したりしながら、まどかの反応をうかがった。
「ああん。グリグリしないで」
まどかがからだをくねらせて、肛門嬲りをしているオレの右手のところにまで自分の右手を伸ばしてきた。
「えっ? 痛かった?」
突然まどかに右手首をつかまれて、オレはちょっとやりすぎたのかと、手を止めた。
「痛くないよ。き、気持ちよすぎるから……」
まどかは荒い息をしながら、上気した顔をオレに向けた。
「なんだ。ビックリするじゃないか。どの辺がいいんだ? ここか?」
ホッとしてオレは、再びまどかのアヌスを指でかき回した。
ある一箇所だけ、まどかの反応が大きくなるポイントがあった。
「あん。そ、そこ。そこ、いい」
オレは中指でまどかの腸内の敏感ポイントを刺激しながら、親指でタマタマと肛門の間あたりをマッサージしてやった。
「はあぁぁん。ダメダメ。そこ、押さえちゃ」
からだの中と外の両方から性感ポイントを弄られて、まどかは激しく尻を振り乱す。
「へえー。ここ、気持ちいいんだ。まどか」
これ以上刺激すると、腰を抜かしそうなので少し手を休めて尋ねた。
「うん。気持ちいい」
お尻の穴を弄られて気持ちよくなっているまどかの姿を見ていると、オレの股間が再び元気を取り戻してきた。
「まどか、マットの上に仰向けに寝転べよ。その方がおまえの顔がよく見えるから」
この美少年がどんな顔をしてよがっているのか、オレはハッキリと見たくなった。
「うん。分かった。ボクも恭輔の顔が見たいもん」
跳び箱から離れたまどかは、前を隠しながら恥ずかしそうにマットの上に仰向けになった。
「そしたら股を開いて、お尻がよく見えるように両膝を抱えるんだ」
股間を隠すように脚を交差させて太腿を重ねているまどかに、オレは恥ずかしい格好を命令する。
「う、うん。でも、恥ずかしいよぅ」
前も後ろもすべてオレの目の前にさらけ出すのは、さすがに恥ずかしいらしい。
もじもじしながら、頭を振ってイヤイヤをしている。
「お尻を触って欲しいんじゃなかったのか? それにオレの顔が見たいって言ったじゃないか? いつまでもそうやって隠していると、続けられないぜ」
だが、容赦はしなかった。
「わかったよぅ」
観念したようにゆっくりと、まどかが膝を抱える。
可愛らしいペニスはまだ柔らかそうで、陰嚢はキュッと締まって適度な緊張感を漂わせている。
アヌスはいつでも受け入れられそうに収縮を繰り返していた。
「それじゃ、また中に挿れるぞ」
まるでち○この生えた美少女のようなあいつの肛門に、再び指を挿し込めるという至福にオレは身震いした。
「うん。今度は指二本挿れてくれてもいいよ」
さっきまで恥らっていた美少年の口から、思いもかけない言葉が飛び出す。
「に、二本も挿れていいのか?」
耳を疑うような言葉に、オレは慌てた。
「大丈夫だよ。三本くらいは入ると思う」
なんてやつなんだ。どんだけ、アナニーしているのか。
オレなんて、オナニーですら最近までしたことなかったのに。もちろん『アナニー』って言葉も知らなかったんだから。
「分かった。じゃあ、二本挿れるからな」
とは言ったものの、二本入れるとなると、ちょっと潤滑油みたいなものがないとなあ。
「それから、これ使って。二本だと、唾だけじゃ、ちょっと入んないかも分からないから」
そう言ってまどかが差し出したのは、給食で出たマーガリンだった。なんでこんなものを持ってんだ、と言いかけて止めておいた。
「そ、そうだよな」
言われるままに素直に受け取って、指先にマーガリンを塗りたくる。
確かにこれなら二本でも三本でも、まどかの肛門に挿れられるだろう。
こちらの準備が整ったところで、いざ挿入だ。
オレの人差し指と中指がズブズブとまどかのアヌスに飲み込まれていく。
「あっ、あっ、い……いい」
オレの指を二本も尻の穴に飲み込んだまま、可愛らしい顔の美少年は喘いだ。
背中を反らせて、顎をあげるその姿はオレなんかよりもずっと大人びて見えた。
「か、かき回すぞ」
思わず生唾を飲み込んで見蕩れていたオレは、本来の任務を思い出した。
まどかを気持ちよくさせてやらねば。
「かき回してぇ」
鼻にかかった声で哀願するあいつ。
オレの中でゾクゾクが止まらなくなる。
色っぽいなんてものじゃない。
男の子のまどかになんでこんな気持ちになってしまうんだろう。
「まどかのち○こも勃ってきたぞ。感じてるんだな」
お尻の穴への刺激に呼応するように、まどかのペニスも少し硬度が上がってくる。
肛門を責められて、ち○こを硬くする、女の子みたいな美少年がいまオレの目の前で喘いでいる。
オレは夢でも見てるんじゃないか。
「うん。とっても感じる。感じてる。普段は全然勃ったりしないんだよ。でも、恭輔が上手だから、勃ってるんだよ」
オレのペニスももうはち切れそうなくらい勃っていた。
そのうえ、まどかの言葉にオレは耳たぶまで熱くなるのを感じた。
オ、オ、オレが相手だから、まどかは勃っているだなんて。
オレの心をどれだけ揺さぶれば気が済むんだ、こいつ。
「じゃあ、次、三本挿れてみるけど、大丈夫?」
調子に乗ったオレは、まどかが公言した『指三本』に挑戦してみたくてウズウズした。
「うん。大丈夫。だって、恭輔にボクの『初めて』をあげるんだもん。指三本くらい平気だよ」
潤んだ瞳でまどかがオレをまっすぐに見ている。
な、なんだか、息ができないくらい胸の鼓動が激しくなる。
「お、おまえ……マジでいいのか?」
『初めて』をオレにくれるという言葉の意味が、いまになってようやく分かり始めた。
「マジだよ。そのために特訓したんだからね。だって、恭輔の……サイズ、分かんなかったから」
特訓? なにそれ? オレのサイズ?
「オ、オレのサイズ?」
気がつくと、オレは頭の中で考えたことをそのまま口に出していた。
「そう。だから、お小遣いでバイブ買って、いつでも恭輔のおち○ちんが受け入れられるように頑張ってたんだ」
まどかが愛くるしく見えた。
オレと、つ、つまり、その、セ、セックスするために密かに頑張ってたってこと?
全身の血液が沸騰する音が聞こえた。
「そ、そんなにおまえオレのこと好きなのか?」
いままでこれだけのことをしておいて、オレはいまさらながらの質問をした。
「うん。とーっても大好きだよ!」
まどかのバックで色とりどりの花が咲き乱れていた。
オレは背後からキューピットに心臓を射抜かれてしまったらしい。
お尻に挿れていたはずの指はいつの間にか抜いてしまっていた。
「まどかーっ」
オレはまどかの名前を叫びながら、あいつのからだを思い切り抱きしめた。
あいつに激しく頬擦りしながら、オレはまどかの匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。
やっぱりレモンライムの香りがした。
「や、やだよ。恭輔。そんなに興奮しないで。あ、恭輔のおち○ちん、すごく硬い」
嫌だと言いながら、まどかの顔は決して嫌がっていなかった。
むしろ、満面に笑みを浮かべてさえいた。
「ああ、オレいますごく感動してるし、興奮してる。もうギンギンなんだ。挿れるぞ、オレのち○こをおまえの中に」
指なんか挿れている場合じゃない。
まどかが本当に挿れて欲しいのは、オレの猛々しくそそり勃ったチ○ポなのだ。
「うん。挿れて。でも、優しくしてね。初めてだから」
甘ったるい声でまどかがねだる。
両脚はこれ以上はないというくらい大きく広げて、あいつはオレを迎えてくれた。
「ああ、もちろん。ゆっくり挿れるからな」
オレは自分のチ○ポを握ると、まどかの尻マ○コの位置を確かめた。
あった。ヒクヒクして、オレの来るのを待ち焦がれていたようだった。
まどかの尻マ○コにオレのチ○ポをあてがうと、ゆっくりと体重をかけていく。
オレのチ○ポがあいつの尻マ○コに沈んでいった。
「くっ! はあぁぁ。硬い。大きい。恭輔のおち○ちんが入ってくる……」
まどかは固く目を閉じて口で息をしている。
「ちょっと、キツイか? 痛くない?」
オレのことを思いながら特訓していたとはいえ、まどかにとって初めての経験には違いない。
「大丈夫だよ。そのままゆっくり入ってきて。あんっ。あ、先っちょが入ったよ。ボクの中に」
オレの亀頭がまどかのアヌスにめり込んだ。
まどかの愛らしいペニスもさらに硬度を増してきたようだ。ピクピクと蠢いている。
「ああ、入ってるよ。まどかの尻マ○コに、いまオレのチ○ポが挿さっているぞ」
オレはわざといやらしい言い方をして、まどかの興奮を煽った。
「いい。奥まで。奥まで挿し込んで」
上体を起こして両腕を伸ばすと、まどかはオレのからだに抱きついてきた。
オレはさらに体重を乗せて、いきり勃った分身をまどかの体内奥深くへと沈ませていく。
「よし。根元まで入った」
オレの恥骨の辺りにまどかの玉袋が当たった。
「ああ。いい。うれしい。恭輔と繋がってるんだ。ボク、いま恭輔とひとつになったんだ」
目の前の淫らな天使がオレの首に腕を回したまま腰を動かす度に、陰嚢の中の二つの玉がコロコロとオレの下腹部を刺激した。
「し、締まる。締まるよ。まどかの肛門。スゴイ! な、なんかすぐにイッちゃいそう……」
オレはほとんど動けなかった。
まどかが尻を振ると、尻マ○コがクイッ、クイッと締まるのだ。
「ダメ。まだイッちゃ。もう少し我慢して」
眉根を寄せてまどかが、オレの唇に吸い付いてきた。
「そ、そんなこと言っても……」
キスをすれば、さらにオレの興奮度は増すばかりだ。
「じゃあ、突いて。奥まで突いて。ボクもイクから」
オレがそう長くもたないのを察知したのか、まどかは短い時間で最大の快感を得ようとして、より激しく腰を動かした。
「分かった」
爆ぜるのは時間の問題だった。
たとえ短くても、全身全霊を傾けてオレは、まどかとひとつになれた時間を享受したいと思った。
「そ、そう。もっと突いて。ああ、奥に当たってるぅ」
オレはまどかの勃っている可愛いち○こを握り締めた。そして、優しくしごいてやる。
「あっ。ダメ。おち○ちん、触っちゃ。ボクもイッちゃいそう」
まどかのペニスがオレのと同じくらいにまで硬くなった。
「オ、オレもイクよ」
秒読み段階に入る。
「ボ、ボクも」
まどかの可愛らしい声が少しハスキーになった。
「はあーっ。イ、イクッ」
脊髄を何かが駆け上ってくる。
同時に下腹部に切ない感覚が走った。
「あ、当たってる。恭輔の精液がボクの中にドクドクと当たってるぅ」
断続的にオレのチ○ポから精液がほとばしって、まどかの腸内を撃つ。
「ようし。まどか。おまえもイケ。イッちゃえー」
激しく振り乱したまどかの頭からウイッグが外れた。
ウイッグなんか着けなくても、まどかは少女のように可愛らしかった。
「はあぁぁっ。ダメ。イッちゃうよぉ。ボクも射精しちゃうっ」
ビュルビュルと、まどかの美しいペニスから純白の粘液がほとばしった。
あいつが射精している間の一部始終を、オレはこの手で感じ取った。
「よかったよ。まどか」
まどかと繋がったまま、オレはあいつのからだを抱き寄せて口付けた。
「ボクも。すごくよかった。ひとりで恭輔のこと思いながらやってるときなんかとは比べ物にならないよ! 大好き! 恭輔」
唇を離すと、とってもキュートなあいつは天使のように微笑んだ。
「オレも好きだっ! まどか」
力いっぱいあいつのからだを抱きしめると、爽やかな香りがオレの鼻腔をくすぐった。
どこからともなく吹き込んだ風に、レモンライムの香りが弾けて消えた。
おわり
最終更新:2013年05月04日 14:08