オレの可愛い狼男ノコ

初出:エロパロ板「男の娘でエロパロ!」スレッド 256

「もう、大丈夫だから、オレ帰る。アリガトな、ミキト」
 崖から落ちて足を酷く捻挫してしまったルーンは、いまにもベッドから降り立って帰りそうな勢いだ。
「待てよ、ルーン。さっきお医者さんが言ってたろ? 安静にしないといけないって。今夜一晩くらいオレん家で休んで帰れって」
 幼なじみのルーンを心配してミキトが、ベッドに押しもどした。
「イ、イテッ! もう少し優しくしろよ。こっちは怪我人なんだぜ」
 挫いた右足首をかばいながらルーンは顔をしかめた。端正な美少年の顔が苦痛に歪む。
 銀色に輝く長い髪を結っているため、少年とも少女とも見分けが付かないくらいに可愛らしい。
「怪我人なら怪我人らしくおとなしく言うことを聞けって。いつもなら帰れって言っても泊まってくくせに、今日はいったいどうしたんだ?」
 ルーンはミキトと同い年だから十歳になる。
どこか馬が合うらしく、お互いの家に泊まり合いっこするほどの仲良しだった。
 ただ、時折りどうしても泊まらないし、泊められないっていう日があった。それはいつもルーン側の事情ばかりだった。
今日もそうなのだろうか。でも、この怪我じゃそうは言ってられないだろう。
ミキトは不思議に思いながらも、深くは追求しなかった。
結局はミキトの両親の勧めもあって、ルーンはミキトの部屋に泊まることになった。
 ただし、ルーンがナーバスになっているのを見かねた両親がミキトに今夜だけはそっとしておいてやるように促した。
その夜は、窓の外に大きな満月が覗いていた。
月明かりがまぶしくて、ミキトは夜中に目が覚めた。
ふと、ルーンのことが気になったミキトは、両親からの忠告を忘れてルーンの様子を覗った。
起こさないようにと、そっとドアを開けて中を見たミキトは驚きのあまり声をあげた。
「あっ!」
 月明かりに照らされたルーンの銀髪をかき分けるように、大きな二つの獣耳が頭に生えていた。
「見たな」
 眠っていたはずのルーンが、ミキトの気配に気付いたらしく目を覚ました。瞳が月明かりの中で薄緑色に光っている。
「ど、どうしたんだよ? それ。何かの冗談か?」
 きっと自分を驚かそうとして企てた悪い冗談だろうと、ミキトは考えた。

「冗談なんかじゃない。これは現実だぜ」
 押し殺した声でルーンは答える。
「なんでお前の頭にそんな大きな耳が生えているのさ?」
 驚愕のあまりミキトの声はうわずっている。
「オレは白狼族の生き残りなんだ。満月の夜になると姿が変わる。まるで狼男みたいにね。残念だよ、ミキト。お前とはずっと仲良しでいたかったのに……」
 ベッドから降りたルーンは、痛々しい右足を引きずりながらミキトの横をすり抜けようとした。
ズボンのお尻からはみ出た長い尻尾がバランスを取るように左右に揺れている。
「待てよ。ルーン」
 ミキトは部屋を出ようとするルーンの腕をつかんだ。
「なんで、お前がここを出て行くんだ? お前は怪我人で明日の朝まではここで安静にしろって言っただろ? オレはお前が白狼族だろうがなんだろうが、オレの友だちだと思っ
ているんだ。勘違いするなよ」
 振り向いたルーンがオレに顔を近づけた。
結っていた髪は解けて、カールのかかったオオカミヘアーになっていた。なぜか普段のやんちゃなルーンとは違って、まるで女の子のように綺麗な顔立ちに変わっている。
ミキトは心臓の鼓動が激しく打っているのを覚えた。
「オレのこと怖くないのか? 狼なんだぞ。人間じゃな……」
 そう言いかけて、ルーンはミキトの方へ倒れ掛かってきた。
思わずしっかりと両腕でルーンの体を抱きとめて、そのままルーンの両脚を抱えあげる。
いわゆるお姫様だっこをして、ベッドまでルーンを運んだ。
昼間と違って優しくルーンをベッドに横たわらせる。
「うっ! ハァハァ……」
 荒い息を吐きながら、ルーンは顔を紅潮させている。なんだか苦しげだ。体が変化することで負担が掛かっているのだろうか。
「おい、大丈夫か? ルーン、しっかりしろ!」
必死で声を掛けるミキトにルーンが微かな声で何かを言ったように思えた。
ルーンの訴えに耳を傾けようとしてミキトは顔を近づけた。
「ア、リ、ガ、ト、ウ」
 小さな声でルーンは耳元で囁いた。そして、ミキトの頬にそっとキスをした。
「なっ!」
 何するんだ、と言いかけてミキトはハッと息を飲んだ。
ミキトを見つめる薄緑色の瞳の美しい輝きに吸い込まれそうな錯覚に捉われたからだ。
あらためてよく見ると、ルーンは妖しげな美貌を湛える少年だった。ミキトは知らず知らずのうちにルーンの美しさに惹かれていたのかも知れない。
「ミキト、これからもオレと仲良くしてくれるか?」
 ミキトを見上げる双眸に長いまつ毛が潤んで見えた。
「当然だろ! オレたちはこれからもずっと仲良しさ、ルーン」
 そう言うや否や、ミキトは思わずルーンの桜色に輝くつやつやした唇に自分の唇を重ねていた。
自分でも何をしているのか分からなかった。相手は男の子なのになんでキスしてるんだろう。
 確かにルーンは可愛らしい容貌をしている。けれど……
 そんなミキトの迷いを打ち崩すかのようにルーンがミキトの体を強く抱き寄せてきた。重ねた唇を割って、ルーンの舌がミキトの口内に忍び込んでくる。
「はむむむぅ」
ミキトはルーンの舌に自分の舌を絡めながら、恍惚感に浸っていた。
 まだ精通のなかったミキトは行き場のないモヤモヤとした感覚を股間に抱えながら、ルーンとの妖しいキスの快感に身を沈めていった。

 ルーンが白狼族だと知った夜にミキトは、幼いころからの親友であるルーンと初めてキスをした。
 もちろん初体験だ。女の子との間でさえ交わしたことはなかった行為だ。
 あの日以来、満月の夜になるとなぜかルーンは妙に気持ちが昂ぶらせてミキトを誘惑した。
 いつもは男の子同士の仲のよい友達としてふざけあっている二人だったのに、その夜だけは違った。
 それまでは決して満月の夜は会おうとしなかったルーンの方から積極的にミキトを誘うのだ。いつしかミキトも満月の夜が待ち遠しくなっていた。
 今では二人とも14歳になっていた。
 相変わらずこの国では、文明崩壊前から存在していた旧人類が新種族たちと覇権争いを繰り返していた。
 しかし白狼族は、そういう争いを好まない種族だったため、ひっそりと旧人類に混じって生活をしていた。
 とくにミキトが暮らすトモサカ村では白狼族に対する理解が深かったため、彼らは平穏な生活を送っていた。
 最近、ミキトにも精通が訪れてオナニーをするようにもなった。ただ、なぜかいつもルーンのことを思い浮かべていた。村には他にも人間の女の子がいくらでもいるのに。
 ルーンもこんな風にオナニーするのだろうか?
 ミキトはずっと気になっていたが、そんなこと訊けなかった。
 満月の夜、ルーンがミキトに見せる妖艶なしぐさを見るたびにミキトは自身を持て余していた。
「ルーン、あ、あのさ……」
 甘い香りを漂わせながら、目を瞑ってベッドに腰掛けているルーンはとてもたおやかに見える。
 並んで座っているミキトは心臓が破裂しそうなくらいドキドキしながら言葉をかけた。
「なに? ミキト」
 長いまつげをしばたたかせながら、ルーンが閉じていた目を開けてミキトを見つめる。薄緑色に輝く瞳が潤んでいる。
「ルーン! オ、オレ……」
 言うが早いか、ミキトはルーンのぷるぷるとした柔らかな唇に自分の唇を押し当てて、ルーンの体を抱きしめた。
 いつもと違う激しい動作にルーンは戸惑っているらしく、キスの間も大きく目を見開いたままだった。
 そのままミキトはルーンの上体をベッドに押し倒す。
「ま、待って、ミキト。どうしたんだよ今日は?」
 覆いかぶさってくるミキトを両手でそっと押し返しながら、ルーンが訊ねる。
「オレ、お前のことが好きなんだ、ルーン」
 ベッドに仰向けになっているルーンに見上げられると、恋心が燃え上がり思わず告白してしまった。
「オレだってミキトのことが好きだぞ。だからこうやってオレの本当の姿をお前に晒しているんじゃないか」
 まるで女の子のような容姿をしたルーンが、男言葉でしゃべるというギャップがミキトの心の炎をくすぶらせる。
「分かってる。ただ、オレは、その……」
「なんだよ? ハッキリ言えよ。辛気臭いヤツだな」
 ミキトの心を見透かしたような意地悪なまなざしで、ルーンが躊躇うミキトに最後の一言を促す。
「キ、キスだけじゃ我慢できないんだっ!」
 ミキトはそう言って、ルーンを思うあまりに大きく硬くなった性器を相手の体に押し当てた。
「ミ、ミキト。お前」
 雄雄しく屹立した男性器の感触を体に感じて、ルーンはミキトが冗談ではないということを理解したように思えた。
「好きなんだ! ルーン。オレ、お前のことを考えながらいつもオナニーしているっ!」
 胸のうちで燃え盛る恋の炎が、まるで全身を包んでしまったかのようにミキトの体は火照っていた。
 恥ずかしい告白をしてしまったことで、ミキトはルーンを正視できなかった。
 ミキトはゆっくりとルーンから体を離してベッドの上に座りなおす。
「ミキト。そんなにオレのこと……」
 ルーンも体を起こして、ミキトの横に座った。じっとこちらを見つめているのが分かる。
「ねえ、ミキト。本当にオレでいいの?」
 耳元でルーンが囁く。吐息がくすぐったい。
「ああ。もちろん」
 固い意思を表すつもりでミキトは前を向いたまま答えた。
「ホントに?」
 少し甘えたような声でルーンが再び囁いた。ミキトはゾクゾクするような感覚を覚えた。
「ああ」
 ミキトはきっぱりと答えた。
「オレ、人間じゃないし、女でもないんだぞ?」
 いつものルーンらしからぬ消極的な問い掛けだった。やっぱり自分のことをなんとも思ってないのかと不安になる。
「それでも、オレはルーンが好きだ。お前じゃなくちゃダメなんだ!」
 不安を打ち消すために思いのたけを込めて断言する。そしてギュッと目を瞑った。
「ふーん。そうなんだ」
 ミキトの熱い告白に比して、ルーンの返事は意外にもあっさりとしたものだった。

「な、なんだよ? その素っ気無い言い方は……!?」
 断られる。そう思うや否や、ミキトはいつでも部屋を駆け出せるようにと、ベッドから立ち上がった。
 しかし次の瞬間、ルーンの意外な行動にミキトは目を見張った。
 なんと、銀色の髪からぴょこんと獣耳を立てたルーンがミキトの前にひざまずいて、ミキトの穿いているパジャマのズボンを中の下着ごと一息に脱がしたではないか。
「な、なにしてるんだよ? いきなり!」
 銀髪の美少年の前で少し勢いがなくなったペニスをポロリと出したまま、ミキトはルーンに慌てて問いただす。
「フフフ。だって、こうして欲しかったんだろ? ミキトは」
 天使のような微笑を浮かべて、ルーンは愛しそうにミキトの分身を両手で包み込む。
 しなやかなルーンの指がミキトの男性自身を握り締めた。
「待てよ! いきなりなんて。まだ心の準備が……あっ!」
 ルーンの掌の中で勢いを増したミキトの肉棒が、心地よい刺激に反応する。亀頭部分が膨らんで傘を張り出す。
「よく言うぜ。さっきはいきなりオレにキスしながら押し倒したくせに!」
 しゃがんでいるルーンのお尻からはみ出た尻尾がピンと立っている。さっきのことを怒っているのだろうか。
 プンと頬を膨らませているルーンの表情が可愛らしくて、口で言っているほど怒ってはいないようにも思えた。
「それは……そうだけど」
 ミキトは言い返す言葉がなかった。
「だから今度はオレがお返しをする番だよ。フフ」
 悪戯っぽく笑うと、ルーンはミキトの屹立した男性器を躊躇なく口に含んだ。
 口の中は温かくて、唾液に溢れかえっていた。アイスキャンデーをほおばる女の子のような無垢な表情が、ミキトの欲情を掻き立てる。
「ミキト、どう? 気持ちいい?」
 咥えていた棒を口から離すと、上目遣いにルーンが訊いた。口の周りに付いている唾液がいやらしい。
「えっ? ああ」
 淫らでいて、そのうえ愛くるしい少女のような顔立ちをした親友に訊かれて、思わずハッとした。まるで夢心地だ。
「すごーく、元気になってきた。このへんはどう?」
 薄緑色の瞳をキラキラ輝かせながら、ミキトの男性器を愛撫することに一生懸命なルーンを見て、ミキトはふわふわとした恍惚感を覚えた。
「あっ! 待って。ルーン……」
 いまにも夢の世界へ逝ってしまいそうだったミキトは、必死になって現実世界に留まろうとした。腰が砕けたような格好で踏ん張った。
「フフフ。ミキトって結構敏感なんだな。いつもオレのこと想像してるって、どんなことをだよ?」
 一旦、性器への刺激を止めたルーンは、指先で陰茎をなぞりながら小悪魔のような意地悪な目を向けた。
 微かな刺激だけは決して止めないで、ミキトを焦らすかのような態度だ。
「そ、それは……言えないよ! そんなこと」
 いつもミキトが親友のルーンをおかずにしてオナニーしていることは、さっきカミングアウトしてしまったから否定はできない。
 けれども、その内容を語るのはあまりにも恥ずかしすぎることだった。
「ダメ! 言わないと止めちゃうぞ」
 性器への愛撫を中断して手を離してしまったあとも、ルーンは尻尾でミキトの陰部を撫で続ける。
 このままでは、ルーンの尻尾で逝ってしまいそうだった。それだけはどうしても避けたかった。
「分かった。言うよ。言うから止めんなよ」
 観念してミキトは、ルーンへの恥ずかしい想いを吐露する覚悟をした。
「ようし。じゃあ、言ってみろよ」
 満足げにルーンはミキトの分身を再びしゃぶり始めた。
「い、いつも想像してるのは、そ、その……」
 ミキトは、ルーンと全裸になってお互いの性器を舐めあったりすることを想像していたことを包み隠さず語って聞かせた。
「へえー、ミキトってヤラシイんだ。いつもそんなことを考えてオレと遊んでたのか」
 告白を聞いて、ルーンも少なからず興奮しているように思えた。薄緑色の瞳が潤んでいたし、獣耳が話を聞いている間中、ピクンピクンと跳ねていた。
「べ、別にいつも考えてたわけじゃないさ。オナニーのときだけだって言ったろ?」
 いくらなんでも、普段からいやらしい目でルーンを見ていたなんて思われるのは心外だ。飽くまで独りエッチするときだけだ。
「ふーん。それから、ほかにはどんなことを?」
 口元を歪めて、目を細めながら、綺麗な顔をミキトに近づけてきた。甘い香りがミキトの鼻腔をくすぐる。

「も、もういいだろ? これくらいで」
 一方的に弄られて、ミキトはおかしくなりそうだった。
「あっそ。じゃ、オレもこれくらいで止めよっかなー?」
 またしても性器への愛撫を中断する。しかも今度は尻尾ですら触れてはくれないようだ。
「最後までイカせてくれよー」
 完全に放置プレイにされそうになったミキトは、このままじゃルーンの前で自慰してしまいそうだと叫んだ。
「じゃ、全部しゃべれよ、ミキト」
 耳元で吐息をかけながら、意地悪く自白を迫る悪女ルーンの前に、ついにミキトはディープな欲望を明らかにした。
「そ、それから、お前とセックスするところだよ」
 耳たぶが熱い。顔が燃えるようだった。
「セックス? どうやって?」
 火照った耳たぶを銀髪の小悪魔が甘噛みする。ゾクゾクした感覚が羞恥心を麻痺させていくかのように、恥ずかしい言葉が口をついて出てきた。
「どうやってって、お前の後ろの穴にだな……オレのチ○○を挿れるんだよ!」
 恥ずかしい言葉を発しながらも、ミキトは鈴口から透明の液体が溢れてきているのを覚えた。
「オレの後ろの穴だって?」
 それまでの意地悪そうなサディスティンの様相のルーンが、まるで乙女のように急に顔を赤らめた。
「ミキト、お前、オレを女にするつもりか?」
 ルーンは鼻筋の通った美しい顔を真正面から近づけて、ミキトの鼻先に自分の鼻をくっつけた。
「イヤなのか?」
 ミキトも怯むことなく、薄緑色の双眸を真正面から見詰め返した。真剣であることを証明するために。
「イヤかって? オレは男だぜ。そ、そんなのイヤに決まってるだろ?」
 ミキトの瞳の中の真意を読み取ったのか、ルーンは目をそらした。
「ウソつけ! お前の目を見れば分かる。満月のお前は、いつもと違う。まるで女の子みたいに可愛らしいじゃないか! オレに抱かれたいって顔に書いてある」
 思わず顔を押さえて、ハッと気づいたルーンは恥ずかしさを誤魔化そうとして、無言でミキトの陰茎を咥えて丹念にしゃぶり始めた。
 ねっとりと性器に絡みつく舌がミキトの脳髄を刺激する。
 両手で陰嚢を揉みしだきながら、会陰部へとしなやかな指先を這わせていく。
 ガポガポという淫らな音を立てながら、ルーンはミキトの男性器を柔らかな唇でしごいていった。
 カールした美しい銀髪を振り乱しながら、自分の股間で蠢くルーンの端正な顔を見ていると、夢にまで見た猥らな欲望がついに満たされたとミキトは満足した。
「ううっ! イキそうだよ! ルーン! ああっ!」
 肉体と精神の両方が満たされたミキトは、幼馴染みの美少年の口の中にありったけの精を放った。
 ルーンのフェラチオに満足して放心状態になっているミキトに、獣耳の美少年が抱きついてきた。
 そのままルーンを抱きしめながらミキトは、ベッドの上に横たわる。
 薄緑色の双眸が妖しげにミキトを見つめている。桜色の唇が近づいてきた。
 ミキトはルーンのぷるぷるの唇を受け入れる。ミキトの唇を割ってルーンの舌先が入ってきた。
 次の瞬間、生臭い苦味が口の中いっぱいに広がった。
「!?」
 仰向けに寝ているミキトは、ルーンに覆いかぶさられていて、しかも唇をしっかりと塞がれていたため、口内に注がれた苦い液体を吐き出すことができなった。
 ゴクリと飲み込むしかほかに方法がない。
 ミキトが自分の精液を飲み干すのを認めると、ようやくルーンはミキトの体から離れてくれた。
「フフフ。どう? 自分の出したミルクの味は?」
 小悪魔のような笑みを浮かべたルーンが、獣耳をピンと立てて、ふさふさの尻尾を左右に振っていた。
「おえーっ! やりやがったな。ルーン。今度はお前の番だ。しゃぶってやるから裸になれ!」
 仕返しをしようと、ミキトがルーンの下着に手を掛けたが、ピシャリとはたかれてしまった。
「ダメーッ! オレのは触らせないからね。フフフ」
 ミキトの悶々とした日々はまだまだ続きそうであった。

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最終更新:2013年05月04日 14:12