初出:エロパロ板「男の娘でエロパロ!」スレッド 473

 我が家に同居人が増えてから、一週間が過ぎた。
 それも、ただの人間ではない。
 自分が人外の存在――淫魔であるとその子は名乗った。
 名前を、優紀(ゆき)という。
 ショートカットの美しい黒髪を持つ、大層かわいらしい容姿を持ったその淫魔に迫られ、押し倒され――僕は、とうとう肉体関係を持ってしまったのだ。
 魅惑の肉体と、人間離れした淫魔のテクニック。めくるめく快楽に翻弄され、愛を囁かれ――魔性の魅力に、僕の精神も肉体も、完全に篭絡されてしまった。
 その後はなし崩し的に、ふたりの同居生活が始まったのだが――ここで、問題がひとつ。
 新たな同居人たる淫魔、その種族はインキュバス……率直に言って、『男』、だったのである。



「ふふっ。お帰りなさい、お兄さん」
 玄関をくぐると、すぐにぱたぱたと駆け寄ってくる同居人――優紀。
 白いブラウスに赤のネクタイ、スカートに身を包み、ほっそりとした脚には黒いストッキング。透き通るように白い肌と、中性的で端正な顔立ち。
 これで余計なモノがついていなければ、僕の理想に限りなく近いのだが――現実は非常である。
 そんな僕の葛藤などどこ吹く風とばかりに――恐らくは看破しているだろうが――少年淫魔は僕の目の前に跪き、ジーンズの股間に美貌を寄せ、スンスンと鼻を鳴らしていた。
 ジーンズのジッパーが下ろされ、隙間から肉棒が取り出される。
「くす。お兄さんのおちんちん、いっぱい汗ばんじゃってます。
 今日も一日、お疲れさまでした。たーっぷり、ボクのおくちで労わってあげますから、ね?」
 既に日常となった、帰宅後の熱烈な口腔奉仕。人間の慣れとは恐ろしいもので、相手が同性であるという嫌悪感も、そこらの女性よりも格段に可愛らしく、一心な愛情を向けてくるこの少年淫魔の魅力の前にいつしか霧散してしまっていた。
 小さな両肩に手を置いて、僕は優紀にされるがまま身をゆだねたのだった。
「ほぉら、つん、つん、つん……ふふ、すぐにむくむくおっきくなりましたね。最初は嫌がってたはずなのに、現金なおちんちん……♪ 」


 自身の手の中で硬度を増していく海綿体を愛しそうに見やる優紀。幼さの残る中性的な美貌にいたずらっぽい笑みを浮かべ、十本の指を肉棒へと絡めてくる。
「あは、すっごく熱い……ボクの手で、冷ましてあげますね」
 淫らにくねり、踊りながら、インキュバスの指先は男の急所を巧みに責め嫐ってくる。
「あう……」
「くす……♪」
 同性故の、感じる部分、強弱を知り尽くした巧緻極まる繊細な愛撫。決して焦らず急がず、柔らかく握り、擦り、しごき上げ――。
「あらら、冷まそうとしてるのに、全然効果がありませんねぇ」
 完全に勃起した肉棒は、いつしかうっすらと透明な先走りすら漏らしていた。とろけるように心地よい手淫に粘ついた音が加わって、ますます淫魔の戯れは甘美な毒を孕んでいく。
「う、う……いい、凄い……!」
 しゅり、しゅり……。
 ぬちっ、にちゃ、にちゃ……。
「いかがです? オトコノコ同士だから、お兄さんの気持ちいいところ、全部分かっちゃうんですよ……?」
 獲物をいたぶる猫そのものの、好奇心と嗜虐に満ちた微笑み。冷たい手のひらは玉袋にまで伸び、ふたつの玉をふにふにと転がし弄んでくる。
「あ、ああ……優紀、気持ちいいよ……!」
「ふふ、最初に比べて、お兄さんも素直になってきましたねぇ。そんなお兄さんに、ご・ほ・う・び、あげちゃいますね」
 優紀の可愛らしい顔ににんまりと好色な笑みが浮かび――艷やかな唇を、そっと肉棒へと落としてきた。ぷるぷるの弾力が亀頭先端部に押し付けられ、ちゅっ、と軽く吸い付き、離れていく。
「あう……!」
「あは、おちんちんにキスしちゃいました。あったかくて、しょっぱくて……お兄さんの味がして……おいっしい……♪」
 甘く媚びた喜色の声をあげ、幼いインキュバスは再びペニスへと口付けを落とし始めた。
「ちゅ、ちゅ……。ん、ちゅ……ん、ふふ……さきっぽ、舐めてあげますね……♪」
 ちろり……。
 ちろ、ちろ……れろ、れろれろれろ……。
「あん、舐めても舐めても、どんどん溢れてくる……」
 こんこんと先走りを流し続ける尿道口に、執拗に淫魔の舌が這わされる。最初は舌先でなぞるように。あるいは、舌粘膜全体を粘りつかせるように。

「う……! 優紀、優紀ぃ……!」
「んー、えろ、れーろ……お兄さん、情けないお顔しちゃって……かーわいい……♪」
 亀頭の膨らみからカリ首へと舌は巡り、たっぷりの唾液をまぶしながら根元へと向かい進んでいく。カリ裏のくぼみや裏筋、シワの一本一本にまで舌先を滑らせ、唾液を塗り込みながら、丁寧で献身的な奉仕は続く。
「くすっ。おちんちん、ドロドロになっちゃった……♪ 」
 泡立った唾液にコーティングされてしまった肉棒。滴る唾液は竿を伝い陰毛に溜まり、一部は玉袋の裏のほうまで流れてしまっていた。
 獲物の発情を誘う、淫魔の体液にまみれ――僕の我慢は、既に限界近く達してしまっていた。
「あは……お兄さんのおしゃぶりしてたら、ボクも、こんなに興奮しちゃったんですよ……♪ 」
 ぺたりと座り込んだ優紀、そのスカートの前が、ぴょこん、と膨らんでいた。黒いストッキングに包まれたほっそりとした脚の付け根をもじもじと擦り合わせながら、淫蕩に蕩けた視線でインキュバスは見上げてくる。
 ――それは、雌そのもののカオ。女の魅力を濃密に煮詰めたような、甘く甘く蕩けたいやらしい表情。
「お兄さぁん……」
 深紅の瞳で僕を見つめたまま、女装の少年淫魔はスカートの上から自身の膨らみに手をやった。掌で先端を撫で回し、柔らかく握りこみ――自慰の快楽に、その美貌が一層淫蕩に歪み、とろとろと口の端からよだれがこぼれた。
「ねえ、ちゃぁんと見ていてくださいな。あなたのコイビトが勝手に気持ち良くなっちゃう、いけないところ……♪」
 ぞわぞわと、背筋を這い上がってくる異様なまでの背徳感。長いまつげの奥、快楽の色に染まった瞳に、魂までも吸い込まれてしまうような、言い知れない不安と期待。
「ん、はぅ、んん……」
 自涜行為を続けながら、優紀は再び目の前の男根へと奉仕を始めてきた。はふはふと荒い呼吸を繰り返し、よだれまみれの肉棒に舌を這わせるインキュバス。
「優紀、優紀ぃ……」
「はぁん、んちゅ、れろ、れろれろ……」
 先程までの、前戯の口淫から一転して、その舌遣いは実に艶かしい。カリ首や傘の裏、裏筋に尿道口――男の急所を丹念に丹念に刺激し、射精欲求を煽り立ててくる。

「ちゅ、ちゅ……ん、お兄さん、キモチイイ……? ボクのフェラ、上手でしょ……?」
 綺麗に切り揃えられた前髪は自身の汗と唾液、僕の先走りを吸って額に張り付き、白磁の肌はほんのりと薄赤く色づいている。
 両手はいつの間にか膨らみを撫でるだけでは収まらずに、スカート越しに竿を握り、上下に扱きあげていた。
「ぁん、えろ、れーろ、れろ……」
 それでいて、ペニスへの舌奉仕は片時も止まらない。
 ねっとりと唾液を滴らせ、れろん、ねろん、と大きく舌先でしゃくり上げてくる。
 あちこちを満遍なく舐め取っていたはずの軟体は、徐々に亀頭周辺を重点的にねぶり始める――。
「く、あ……っ! 優紀、もう、だめ……っ!」
 とりわけ敏感な部分に、優しく、しかし執拗に舌を這わされる。舌先でぴちぴちと叩かれ、ざらつく舌粘膜でねっとりと舐め上げられ――。
「お兄さん――白いの、いっぱい、か・け・て♪」
 尖った舌先が、尿道口にねじ込まれた瞬間――僕は、一気に絶頂へと登りつめていた。

「優紀、ゆ、きぃぃぃっ!」
「お兄さん、ボクも、ボクもおおぉぉぉぉっ!!!」
 ボーイソプラノの嬌声を響かせ、眼下のインキュバスもまた、絶頂へと駆け上がる。
 ほっそりとした両手はスカートの内側に消え、歳相応のペニスを小刻みなストロークで扱き上げていく。
 深紅の瞳と視線が交わる。お互いを見つめ合いながら――僕たちは、同時に果てていた。
「「イ、くううぅぅぅぅぅぅぅっ!!」」
 どぴゅうぅっ!! どぷっ、どぷぅっ!
 びゅくんっ! びゅる、びゅる……。
「あ――は―――♪」
 びちゃびちゃと、欲望の粘液が中性的な美貌を白く汚していく。
 淫魔と交わり続けたためか、噴き出す白濁はつまめるほどに濃厚。
 目鼻立ちの整った小顔を、下賎な欲望で台無しにしてしまう――雄の征服欲を満たす光景ながら、その本質はどこまでも真逆。
「あ、ああ……出る、出るよ、ゆきぃ……」
「ん――♪ 出してくださいな、もっと、いっぱい……♪」
 欲望を煽り、快楽で操る魔性。美貌を法悦に蕩けさせ、顔中で雄の欲望を受け止めていくインキュバス。
 天にも昇る絶頂感も、心を満たす男としての悦びも、すべてはこの淫魔に与えられたもの。しかも、相手は女ですらない、れっきとした同性なのだ――。
 魂の奥底にまで刻み込まれる背徳の記憶。もはや、彼相手では味わえないであろう、至高の法悦。
「ん……いっぱい、出しましたね……♪」
 白濁をたっぷりと浴びせられ、また、自身の男性器からも白濁を搾り出し――恍惚の表情で淫魔は笑う。
 精液にまみれたその美貌は、やはりどこまでも、雌の悦びに染まっていた。

「うう……」
 射精直後の強烈な虚脱感に襲われ、思わず靴箱にもたれかかる。
 そんな疲れ果てた僕とは逆に、少年淫魔はくすりと楽しげに笑い立ち上がる。
 スカートを摘み、そっとその禁断の暗がりが露わになっていく。
 薄布の向こうに下着はなく、幼い肉棒と玉袋が、黒いストッキングの中でひくひくと息づいていた。
「ふふ……いっぱいお漏らししちゃいました。ボク、悪い子でしょう……?」
 ストッキングから染み出した淫魔の体液は、湯気を立てそうなほどに熱い。
 トロトロと濃厚な白濁が優紀の股間をねっとりと汚し、ほっそりとした太ももを伝い流れ落ちていくその様子は、恐ろしいまでに退廃的で倒錯的。
「ねえ、ご飯の前に、先に寝室に行きましょう? いつもみたいに、いっぱい、濃厚に愛し合いましょう……ね?」
 冷たい手が、僕の手をそっと握る。操られるように立ち上がり、優紀に手を引かれるがまま、ふたりの寝室へと連れ込まれてしまう。
 きっちりと布団が整えられ、ティッシュまで用意され――倒錯と背徳の世界、その深みへと、また一歩沈み込んでいくのだった。

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最終更新:2013年05月04日 14:16