いつの間にか夕陽が秋の空を染め上げ、俺一人しかいない空き教室も茜色になる。
窓の外からはかすかに校庭で汗を流す運動部の声と、そして風の音が聞こえてくる。
今日は寒くなりそうだ。
待ち人が来ない退屈を紛らわせるように、
足の先にひっかけた上履きをジャグリングのようにもてあそぶ。
黒板の上にかかる時計の針は刻一刻と進み、
夕陽は茜色から紅へとその色を変えていく。
もう帰ろうかと思ったそのとき、ようやく教室の扉が開き、
待ちかねていた待ち人が現れた。
「遅かったね、帰ろうかと思ってたよ」
「ごめんなさい、職員会議が長引いて・・・・・・」
本当に急いでいたのだろう、運動しなれない彼の息は少し上がって、
ちょっと癖っ毛気味の髪もボサボサに乱れている。
「言い訳はべつにいいよ」
必死に弁明する彼を、ちょっと冷たくあしらってみる。
少しおびえたような小動物のような目を見せる彼。
女子生徒の間で「彼氏にしてかわいがりたい先生No1」に堂々君臨している
高橋雄二の生まれ持った最大の武器だ。


「ところで、そのカッコどうしたの?」
「ん?似合う?」
俺は雄二の前に立ち、ちょっと短めのスカートをヒラヒラさせた。
「いや、そんな格好してるとは思わなかったから、ちょっとびっくりした」
俺が身にまとっているのは近隣の女の子たちにカワイイ!
と評判になっている、うちの学校の女子制服。
生活指導の高橋先生と会うのだから、
ちゃんと校則どおりブラウスも指定のものを選び、
スカートのプリーツもきっちり折り目正しく。
もちろん、丈もギリギリのミニに抑えてある。
模範生徒として表彰されてもおかしくないと思うぐらい、
いまの俺は校則どおりの女子生徒だ。
ただ1点、校則違反を犯しているとするならば、
俺が男子生徒用の制服を着ていないことだけだろうか。


「どう?俺の美少女っぷりは?惚れた?」
「・・・・・・惚れてるのは前からだ」
なんという返答でしょう! さすがマイラバー高橋雄二。
美少女でもそうでなくても、俺にぞっこんだそうですよ。
わかっていても、愛の言葉を彼の口から聞くと、自然に顔がほころんでくる。
ふと雄二の顔を見ると、彼の視線がスカートからすらりと伸びた
俺の脚に注がれているのに気づく。
黒のニーソに包まれた美脚に見ほれているのか、それとも別のところに興味あるのか。
「・・・・・・スカートの中、見たい?」
俺がちょっと上目遣いで雄二を見ると、凄い勢いで首を縦に振る。
「ほれ、どうだ!」
スカートをめくると、今日のために通販で買ったシルクのショーツが露になる。
股間が女性的ラインではなく、ぷっくり膨れているのは、そこはそれ。
俺が男だって言うことで、雄二にガマンしてもらおう。


めくりあげられたスカートの下を、まじまじと見つめる雄二。
よく見えるよう眼鏡をかけなおし、そしてその鼻息は荒くなり。
その姿は決して彼を信奉する女子生徒には見せられたものではない。
「ど? 興奮しちゃった?」
ニタリと笑い、雄二の顔を覗き込むと、彼は顔を真っ赤に染めて目をそらす。
「興奮しちゃったんだぁ・・・・・・やっぱ雄二は変態だね、ヘ・ン・タ・イ!」
恥ずかしそうに、目を伏せる雄二。
さらに追い討ちをかけるように、耳元に囁きかける。
「変態さんだもんね、雄二は。いまも俺の股間見て勃起しちゃってるんでしょ?」
「そ!そんなこと・・・・・・」
慌てて否定するが、恥ずかしさからか語尾がにごる。
「じゃ、勃起してるかどうか、脱いで見せてよ」
「!」
さらに顔が赤くなる雄二。わかっているからこそ出来る追撃。
「どうしたの?脱がないの?」
恥辱からかすかに震える雄二を、じーっと見つめる俺。
そして彼はワイシャツのボタンに手をかけ、ゆっくりと脱ぎ始めた。


するりするりとかすかな衣擦れの音ともに、
雄二は1枚1枚身にまとっているものを脱ぎ去ってゆく。
俺だけのかぶりつきストリップショーは、
踊り子がいまいち燃えなかったのか、そっけなく終わってしまった。
そして残されたのは、ビスチェタイプの黒い下着と、
お揃いのショーツに身を包んだ雄二。
黒いストッキングに覆われた脚が夕陽を浴びて、やけに艶かしく輝いている。
下着姿の雄二を、じっと見つめ続ける女子制服の俺。
なんともいえない沈黙が2人の間を支配する。
「・・・・・・で、朝からずっとつけてたんだ、下着」
「だって、つけてろって命令するから・・・・・・」
ふうん、とそっけなく返事をし、上から下まで嘗め回すように雄二を見つめなおす。
華奢だが、しっかりと成人男性している体型に似つかわしくない女物の下着。
しかも夜の生活にスパイスを与えるような、繊細なレースに彩られた、淫靡な黒の下着。
デルタゾーンはしっかりとお手入れされていて、1本の毛もはみ出ていない。
ちゃんと言いつけどおり、アンダーヘアを剃ってきたようだ。


そしてショーツに押し込められたペニスは激しく自己主張をして、
恐らく先っぽが当たっている部分がじんわりと湿ってきている。
俺にじっと見つめられ、興奮してきているみたいだ。
「でも、興奮してるよ、雄二」
「そ、そんなこと・・・・・・」
「神聖な学び舎で、女物の下着つけて喜んでる変態は、
 この程度じゃ興奮しないって、そういうこと?」
「違う・・・・・・」
くっと唇をかみ締め、言葉責めというには他愛のなさ過ぎる言葉に耐える雄二。
しかし雄二が耐えようとすればするほど、その股間はムクムクと大きくなり、
また染みもひろがっていく。
たぶん、ショーツの内側はガマン汁でネトネトになっているはず。
「ふぅん・・・・・・でも雄二のチンコはガチガチに大きくなってるよ?
 やっぱ変態なんだぁ」
雄二の顔は火が出そうなほど真っ赤に染まる
その白い肌も赤く火照って、黒い下着と見事なコントラストを描き出している。


しかし、あまり言葉でいじめていても面白みが少ない。
俺は机に腰掛け、上履きを脱ぎ捨てた。
「そうだよね、雄二は下着を身に着けるよりも脚を舐めるほうが好きだもんね」
ずいと雄二に差し出される、ニーソックスに包まれた俺の健康的な脚。
それに引き寄せられるかのように雄二はひざまずき、足の指をしゃぶり始めた。
一本一本味を確かめるように口に含み、舌で転がし、吸い付く。
指だけじゃない。足の裏にも舌を這わせ、土踏まずやかかとも丹念に嘗め回していく。
ニーソの生地越しに伝わる、雄二の舌の動き。
ふくらはぎを、すねを、ふとももを舌で愛撫し、そしてまたつま先へと戻っていく。
「今日、体育があったから、汗で蒸れ蒸れでしょ」
「ひゃい・・・・・・しょっぱくておいしいですぅ」
ぞくぞくするほどの征服感。そして背徳感。
雄二のほうも、舐めるたびにビクンビクンと股間を切なそうに震わせている。
舐めるだけで興奮するなんて、なんて変態なんだ。
舐めさせるだけでドキドキする俺も変態だけど。


「もういい。舐めるのやめ」
あまりにも一心不乱に脚を舐める雄二にも飽きてきたので、おあずけさせてみる。
ちょっと名残惜しそうに脚から顔を離したが、まだ舐めたかったのか不満そうな瞳で見つめてくる。
なんという目で俺を見るのか。雄二のくせに。
「そんなに脚が好きなのか?」
つま先で雄二の股間をつついてみると、はふんと抜けたような声であえぎだす。
これは面白い。
嫌がる雄二を無視して、つま先ででつついたり足の裏ではさんだりして、
雄二のペニスをもてあそぶ。
ぎこちない脚の動きは予想外の刺激を与えるようで、
指を動かすたびに聞いたこともないような声で快感を表現する雄二。
どのぐらいいじっていたかわからない。
不意に雄二がビクンビクンと背筋をそらせて絶頂に達した。
ドクドクとザーメンが溢れ出すのが、下着越しでもわかるほどの量。
ほとばしるザーメンは下着をあっという間に汚し、
俺のニーソックスもねっとりとした粘液で覆われてしまった。
「汚れた。舐めて」
雄二のよだれと精液でぐちょぐちょになった脚を、彼の鼻先へずいと突き出す。
なにもためらわず、美味しそうに舐めだす雄二。
その浅ましい姿を見ていると、脳がしびれ、背筋に電気のような快感が疾る。
ああ、俺も変態だ。


ぴちゃり、ぴちゃりと子犬のように脚を舐め続ける雄二。
一心不乱になめる姿は、かわいく、間抜けで、それでいて愛おしい。
脚を舐めさせるだけで、彼のすべてを征服したような、たまらない感覚。
屈辱を味あわせているというよりも、
彼のすべてを支配している優越感が胸にあふれて、
興奮度はどんどん高まってくる。
つま先でくいっと雄二の顎を軽く持ち上げると、とろんと恍惚に浸っている瞳で俺を見返してくる。
しかしその目の奥には、舐めているだけでは満足できないどす黒い欲望が渦巻いていた。
なんてかわいい奴。
「もういい」
机からぴょんと飛び降り、雄二と同じ目線に座り込む。
お互いの吐息が感じられるほど近い距離。
俺の目と雄二の瞳が交わり、そして雄二がふっと目を閉じる。
重なり合う2人の唇。甘い甘いキス。
リップクリームなどで手入れをしていない、ちょっと荒れた唇はそれでも柔らかく暖かい。
どちらからかわからず、舌を絡め、唾液を交換し、お互いを求め合う。
夕陽を浴びて教室に伸びた1つの影は、やがてゆっくりと2つへ別れ、
名残を惜しむかのように、2人の間にビーズを通した糸のような唾液がキラキラと輝いていた。


キスをしただけなのに、お互い肩で息をするほど熱く、興奮する交わり。
俺のモノも痛いほど勃起し、かすかにスカートを持ち上げている。
それに気づいた雄二が、また机に腰掛けるよう促してきた。
雄二に言われるがまま机に座り、スカートの裾を咥えて下半身を露にする。
俺自身が選んだ勝負下着は内側から盛り上がり、
分身は早く戒めから解き放たれようと叫んでいる。
その悲鳴を聞き届けたのか、雄二は清楚な白いショーツに手をかけ、ずりおろした。
ピンと天を突き、激しい自己主張をする俺のペニス。
その先からはタラリと透明な液体が零れ、切なそうにかすかに震えていた。
雄二はそっとペニスに手を当て、愛おしそうに指で撫であげる。
「っ!」
繊細で、それでいて男らしい彼の指の感触が、たまらない快感を紡ぎだす。
声を上げようにも、口に咥えたスカートがそれを許さない。
しばらく撫でてもてあそんでいた雄二は、にんまりと猫のように笑うと、
一気に俺のものを咥えるのだった。


ねっとりとまとわりつく暖かい舌の刺激や、ぺたりと吸いつくような頬の内側の粘膜の感触。
竿を口に含むだけでなく、舐めたり、唇で締めつけたり。
さらにはタマも口に含み、コロコロと転がされたり。
口だけしか使っていないのに、一瞬たりとも同じ刺激がない愛撫の連続。
時折上目遣いで俺の顔を見て反応をうかがいながら、
さらに絶妙なポイントを細かくついてくる。
その間抜けで綺麗な雄二のフェラ顔に、俺はさらに興奮し、
容赦ない刺激でどんどんと高みへと導かれていく。
「!」
俺の中で白いなにかが弾けた。
その瞬間を予測し切れなかったのか、
雄二はその迸りを顔全体で受け止め、紅潮した顔を白くデコレーションした。
そしてまだドクンドクンと脈動を続けるペニスにそっと唇を添えると、
溢れ出したザーメンをその口ですべて受け止めた。


尿道に残る最後の一滴まで搾り取ると、
そのまま雄二は俺に見せつけるかのように口を開き、
そして数回噛んだ後ごくりと飲み干した。
そのときの雄二の表情といったら、
まるで人気店のケーキを食べて微笑んでいる少女のようだった。
「やっぱ明のはおいしいね。
 でも、やっぱり・・・・・・お口でよりも・・・・・・ね?」
唇の端からたれる精液を舐めとりながら、満足そうに微笑む雄二。
その笑いは獲物を狙う獣のように、蝶を誘う薔薇のように、
ゾクリと震えがくるような恐ろしくも美しいものだった。
教卓に手をつき俺に尻を突き出すと、肩越しに愛をねだってくる。
黒いレースのショーツに包まれた、ちょっと肉付きは悪いが形のいいヒップが、
ゆらりゆらりと俺を誘惑する。
ガマンなんてできるはずがない。
導かれるまま、誘われるまま、俺は雄二のショーツを一気に引きおろし、
彼の肉欲の壷へ自分自身を突きたてた。


雄二のヒップに手をかけ、一心不乱に、それこそ犬のように腰を振り続けると、
激しいピストン運動にあわせ、俺のスカートがひらりひらりと翻る。
入れるほうがスカートを履き、入れられるほうがランジェリーで自らを彩る。
しかし、どちらも女性ではない。
その事実がより俺を興奮させ、雄二へとのめりこませる。
雄二も普段よりも甲高い声で嬌声をあげ、快楽をむさぼるように味わっている。
攻める俺。受け入れる雄二。
だけど、なぜかちっとも責めている気はしない。
むしろ雄二が俺を快楽責めにしているような、そんな錯覚すら覚えてくる。
「っ!」
絶妙な腸の動きに一気にクライマックスへと突入し、雄二の中へ放出する。
抜こうとしてもガッチリくわえ込んで離さない雄二のオスマンコは、
俺から一滴残らず精液を搾り出そうとキュンと鳴いている。
もう出ない。そう思った瞬間、戒めは緩んで、ぬぷりと音を立てて俺のモノは雄二の中から帰還した。
ごぽり。
雄二の中に注ぎ込んだ俺の欲望が、音を立てて溢れ出す。
「あ・・・・・・・出ちゃった」
そう呟いた雄二の顔が、なぜか本当の女に見えた。


立て続けの射精に、俺のモノはすっかり萎えてしまっているが、
雄二のはまだ元気にそそり立っていた。
「・・・・・・できる?」
「ちょっと、無理」
雄二がねだるように上目遣いで俺の顔を覗き込んできたが、
さすがにその体力はなく、彼には悪いが断ってしまった。
若いとはいえ、全力の射精を連発すれば、勃つものもたたなくなるもんだ。
すると雄二は、また背筋が凍るような笑みを浮かべ、
俺の耳元にそっと近づくと、こう囁いた。
「じゃ、しゃぶってみる?」
つまり、雄二のを。
特に決めた覚えは無いが、いままで俺が責め、雄二が受けと決まっていた。
それは2人の関係が始まってから、ずっとずっと続いてきた暗黙の了解。
しかし、彼は逆転しようというのだ。
いま、ここで。
頭のどこかで引き返せ!と誰かが叫ぶ。そっちへ行ってはいけないと。
「僕のココ、明に咥えてほしくて、ほら♪」
ヒクヒクとガマン汁を垂れ流しながら、赤黒い雄二の肉棒はこれでもかと屹立していた。
確かに咥えてみたい。そう思えるほど、彼のペニスが魅力的に見える。
普段はいじくる対象でしかない、貧相なものが。今日に限って。


「ね?」
懇願するような、小動物のような、あの瞳。
快楽で麻痺した俺の脳が、雄二の瞳の魔力に逆らえるはずもない。
薔薇に吸い寄せられる蝶のように、俺はすぅっと雄二のモノに口付けをしていた。
唇が触れた瞬間、ぴくんと跳ね上がる彼のペニス。
その反応が楽しくて、シャフトを口に含む。
雄二がしてくれたように、喉の奥までずいと飲み込むと、急に吐き気がして軽くえづいてしまった。
「ダメだよ明。ちゃんと奥まで飲み込まないと」
普段俺が言うセリフを、雄二が甘く囁く。
愛する人により気持ちよくなってもらおうと、一生懸命奥まで咥え、
唇や頬、舌を使ってしごきあげる。
たぶん、雄二からみればえさを食べる鯉のような、間抜けな俺のフェラ顔が見えるはず。
上目遣いで見上げると、征服感に酔いしれる雄二の顔が見える。
それはたぶん、いつも俺が彼に見せているはずの表情。
不意に雄二の肉棒がはじけ、苦い液体が口の中いっぱいに溢れ出す。
「こぼしちゃだめ!飲んでもダメだよ!」
言われるがまま、ドクンドクンと溢れ出る雄二のザーメンを口の中に溜める。
射精を終え、つるりと俺の口からペニスを抜くと、口の端から軽くザーメンが零れた。
「口の中、見せて」
精液でいっぱいになった俺の口の中を見て、にんまり笑う雄二。
「よーく噛んで、飲んで」
牛乳を飲むように雄二の赤ちゃんミルクを噛むと、何ともいえない嫌な味が舌の上に残る。
飲み込んでもなかなか喉を通らない、被虐と恥辱に満ちたテイストが、
俺の脳みそをさらにしびれさせ、興奮させていく。
気がつくと、俺はスカートの中で力なく射精していた。

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最終更新:2013年04月27日 19:11