獣人スレ @ ウィキ内検索 / 「うさぎ師弟」で検索した結果

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  • うさぎ師弟
    うさぎ師弟 643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 03 05 15 ID 3fA35YYK 色飛んで余計がさがさになっちゃった。ごめんなさい。
  • 合作・短編
    ... 642 SS うさぎ師弟 スレ1 643 絵 和風シルバニア スレ1 647 絵 老狐の釣り 題名 初出 媒体 作者(敬称略) 老狐の釣り スレ1 656 SS 老狐 スレ1 667 絵 飲めなかった狸 スレ1 672 SS 老狐と狸 スレ1 675 絵 二勝一敗 スレ1 681-682 SS 川獺(かわうそ) スレ1 692 絵 冬の穴蔵で 題名 初出 媒体 作者(敬称略) 冬の穴蔵で スレ3 97-99 SS 今夜は眠れない スレ3 104 絵 リルフィ スレ3 172 絵 レリ スレ3 174 絵
  • 総合
    ... 642 SS うさぎ師弟 スレ1 643 絵 和風シルバニア スレ1 647 絵 老狐の釣り 題名 初出 媒体 作者(敬称略) 老狐の釣り スレ1 656 SS 老狐 スレ1 667 絵 飲めなかった狸 スレ1 672 SS 老狐と狸 スレ1 675 絵 二勝一敗 スレ1 681-682 SS 川獺(かわうそ) スレ1 692 絵 冬の穴蔵で 題名 初出 媒体 作者(敬称略) 冬の穴蔵で スレ3 97-99 SS 今夜は眠れない スレ3 104 絵 リルフィ スレ3 172 絵 レリ スレ3 174 絵 シリーズ化 ◆ケモノ学校 ◆FORMAT ◆難解な日常
  • ゆきうさぎ
    ゆきうさぎ  「ゆきうさぎの目が赤い理由って知ってますか?」  ウサギの島から渡ってきた、小さなうさぎのハル子が玄関先から上を見上げて言う。  お盆の季節にゆきうさぎ。ハル子は客人に『ゆきうさぎ』のことを得意げに話していた。  「どうしてだろうね」  「……うーん」  「ほら。夏って夜更かししたくなるじゃない。お祭りとか、花火大会とか」  「そっか!」  自慢するはずが教えられた。客人がついた適当なウソに気付かないハル子は改めて傍らの『ゆきうさぎ』をちらと見た。  「杉本さん……」  「ミナでいいよ!」  彼女がそう言うんだから、ハル子も遠慮がちに「ミナさん」と呼んだ。  とある港町の旅館。白いTシャツ姿のミナは旅の疲れを癒そうと、狭い畳敷きの部屋で手足を伸ばしているところだった。 ごろんと仰向けになって畳に...
  • スレ3>>790 うさぎーズ
    うさぎーズ ※左が因幡リオ、右が星野りんご 790 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2008/12/31(水) 22 12 54 ID iUMo3fsx ≫778
  • スレ3>>805 うさぎーズ・その2
    うさぎーズ・その2 805 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/01/02(金) 23 29 48 ID A11dpwoB ≫802 ああ、やっぱりスレンダーなほうが着物似合いますね。いいな、かーいーな。 どうも最初描いたときから気になっていたんですけど、兎顔って本当は こういう感じですよね。 髪の毛(というのか、長い体毛というのか) との兼ね合いが難しいのですが、やっぱりこっちの方が良いなぁ。
  • スレ10>>104-106 雪と、うさぎと。
    雪と、うさぎと。 ウサギのリオが化学準備室の窓からグラウンドを眺めていると、白いものが風に舞っているのに気付いた。 集団でふわふわと灰色の空をほしいままにする光景は、この季節には珍しくも無い。もう師走。雪が降ってもおかしくはない。 「お前、風紀委員長だろ。下校の時間を破るつもりか」 化学教師のオトナな忠告をよそに、長い耳を伏せることなくリオは外を眺め続けていた。 人肌恋しい季節に、ひんやりとした雪を降らせるとは天気もなかなか意地悪なやつだ、とリオは短い髪をいじっていた。 一方、朝からの強い風に煽られて、うたかたのように消えてしまう宿命を抱えた雪たちは、渦を巻いて風に身をゆだねていく。 「跳月先生はきっとクリスマスは、楽しみなんじゃないんですか?」 「うるさいな」 雪が自分と同じ毛並みの色なのは、はたして幸せか不幸せか。ストーブで蒸し暑い部屋の中のリオは粉...
  • スレ4>>600-601 ロールちゃん
    ロールちゃん 「あの…、跳月先生。これ見て下さい」 「なんだね。因幡くんがわたしに質問とは珍しいね。どうしたかね、PCの画面を見つめて」 「この、ヤ○ザキのロールちゃんスペシャルサイトなんですけど」 「ほほう、なにやら楽しげなサイトじゃないか」 理科準備室にはPC画面をしげしげと見つめるうさぎの風紀委員長・因幡リオ、その横の机では お気に入りのこぶし大の重い磁石を付けたり離したりしながら、 物理遊びに耽る同じくうさぎの物理教師・跳月十五の二人がいた。 因幡リオはロールちゃんを齧りながら、画面の明かりで自分のメガネを光らせていた。 最近、学園内で流行のヤ○ザキのロールちゃん。 うさぎの耳のように長くそして雪のような柔らかな食感が女生徒を中心に人気を博している。 なんでも学園下のコンビニでは放課後の時間になると 『ロールちゃん争奪戦』が女生...
  • スレ7>>279 冷やし……
    冷やし…… 279 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/09/17(木) 20 08 01 ID DVcvzoDD 蔑んだ目をしたうさぎー ずに一生見つめられたい 280 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/09/17(木) 22 53 11 ID NopPNuSV ああっ、癖になりそうな視線 りんごたそだけベクトルが違う気がするw 281 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/09/17(木) 23 41 01 ID IAQbJewg 白衣のはづきちに制服姿のりんごたんにいいんちょ。ちくょう、萌えてたまらん。 どっちもいいのう。賢そうでどこか…っていうっ子にはうさぎーずはよく似合う。 あ!あと、かなめたんにささやま先輩もよろしくね。
  • スレ8>>295 忍び笑い
    忍び笑い 295 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/03/10(水) 22 08 01 ID GjNDW5xk ≫216辺りかな? 実は英先生がインスパイアされまくりだったミセス・コリーの出てくるナントカ著の「ヒ ツジの執事」がやっとこさ単行本になりましたけど、ここの住人的には如何でしょうか? ≫291 私も、群れを作らないだの瞬発力はあるけど持久力は無いだのと、『あぁなるほど』と思 いながら観ておりました。 唯一違ったのは、自分で跳ぶ分には高いところは恐くなさそ うだった、ってところでしょうか? 296 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2010/03/10(水) 22 53 17 ID qOBPcCJ8 ≫295 女二人の間に流れる穏やかな時間って感じが出て良い感じ。...
  • スレ4>>64-66 ぱんつじゃないから恥ずかしくないもん!
    ぱんつじゃないから恥ずかしくないもん! 「一体何があったか、説明してもらおうか…因幡」 何たる不覚。風紀委員長を務めるわたしがこのような形で保健室に運び込まれるとは、末代までの恥。 けっして大怪我をしたわけではない。ただ、足をくじいただけだ。 しかし、保健のシロ先生の質問への答えようによっては、全校中の笑いものになりかねない。 横で心配そうに見つめる保健委員と宮元は、答えにのどを詰まらせる。 シロ先生はコーヒー豆の袋を見つめながら、わたしたちを尋問する。 「あの…。因幡さんが…」 やめろ、宮元。わたしのメガネ越しの訴えが分らないのか。 確かに、わたしは宮元に迷惑をかけたかもしれない。これ以上生き恥を描きたくないという乙女心を分ってくれ。 頼むから、『廊下でコケた』ということにしてくれないか。それを宮元と保健委員が目撃した、でいいじゃない...
  • スレ7>>319 ハイパーマゾヒストタイム
    ハイパーマゾヒストタイム 281 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/09/17(木) 23 41 01 ID IAQbJewg 白衣のはづきちに制服姿のりんごたんにいいんちょ。ちくょう、萌えてたまらん。 どっちもいいのう。賢そうでどこか…っていうっ子にはうさぎーずはよく似合う。 あ!あと、かなめたんにささやま先輩もよろしくね。 319 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/09/20(日) 17 00 20 ID 1hsNBsif リオとはづきちの組み合わせにキュンキュンしまくって「もしフラグたったら どうなるんだろうなあ」と描いたけど結局何もなっていなかった。今は反省している。 ttp //loda.jp/mitemite/?id=431.jpg ≫281 「Hello ...
  • スレ3>>777-782 タスクとモエ
    タスクとモエ ごきーん! 曇り空の日曜日、芹沢家の午後は芹沢モエの頭突きの音で始まる。 おでこにたんこぶをこしらえた芹沢家長男・タスクは、慣れた手つきでおでこを擦りながらPSPを器用に操り、 たんこぶを作った主犯者、芹沢家長女でタスクの姉であるモエに、ぐちぐちと不満をこぼしている。 「ちょ…『ダサっ』って言っただけじゃん」 「もう一つたんこぶが欲しい?」 ぷんぷんと頭から湯気を沸かし、 モエは短いスカートを気にしながらいつも履き慣れたバーバリーのソックスに履き替える。 ケモノとは言え、冬は冬で寒い。 モエはおきにのニーソックスを履いて、いざ街へとお出かけというところだったのに、 タスクの余計な一言で、気分を害し脱ぎ捨ててしまった。 八つ当たりはニーソックスにだけに及ばず、タスクにまで及んだ。 「せっかく買ったニーソ、どう...
  • ケモノ学校シリーズ:SS 10スレ目の作品
    ケモノ学校シリーズ:SS 10スレ目の作品 ケモノ学校シリーズ:登場人物 +一覧 名簿 教師 初等部 中等部 高等部 学外関係者 ケモノ学校シリーズ:絵 +一覧 1スレ目の作品一覧 2スレ目の作品一覧 3スレ目の作品一覧 4スレ目の作品一覧 5スレ目の作品一覧 6スレ目の作品一覧 7スレ目の作品一覧 8スレ目の作品一覧 9スレ目の作品一覧 10スレ目の作品一覧 ケモノ学校シリーズ:漫画 +一覧 1スレ目の作品一覧 2スレ目の作品一覧 3スレ目の作品一覧 4スレ目の作品一覧 5スレ目の作品一覧 6スレ目の作品一覧 7スレ目の作品一覧 8スレ目の作品一覧 9スレ目の作品一覧 10スレ目の作品一覧 ケモノ学校シリーズ:その他 ケモ学カレンダー ◆1スレ目の作品一覧 ◆2スレ目の作品一覧 ◆3スレ目の作品一覧 ◆4スレ目の作品一覧 ◆5スレ目の作品一覧...
  • スレ4>>178-180 しっぽの風紀委員長
    しっぽの風紀委員長 「おや、モエさん。その尻尾はちょっとふさふさすぎやしません?」 放課後の教室、モエの不自然すぎる派手な尻尾に、わたしの目が止まった。 こうして生徒の風紀の乱れを許しておくと、わたしの桜の花咲く学校生活が枯れ果ててしまうこと必至。 そう。ここは風紀委員長として注意しなければ、と学園から託された使命を燃やす。 きっと、『若頭は12才(幼女)』のあの名シーン・第29話で、 森三一家が相手のシマに乗り込むときの気持ちと同じだろう。 己の信じる道を進むしかない。若頭の持つ刃のように、わたしもモエに正義の刃を振り下ろす。 しかし、モエはひょいと身体を翻し、わたしの風を切るだけの刃をニシシと嘲笑う。 「リオさあ、放課後ぐらいいいじゃんよ。エクステぐらい付けさてよね」 巷ではやりの尻尾のエクステ。彼女のように長い尾を持つ種族...
  • ケモノ学校シリーズ:絵 3スレ目の作品
    ケモノ学校シリーズ:絵 3スレ目の作品 ※1が付いてるのは、ちょっとだけえっちぃです、ワンクッション置いてます。 ※2が付いてるのは、血糊・出血有、ワンクッション置いてます。 ケモノ学校シリーズ:登場人物 +一覧 名簿 教師 初等部 中等部 高等部 学外関係者 ケモノ学校シリーズ:漫画 +一覧 1スレ目の作品一覧 2スレ目の作品一覧 3スレ目の作品一覧 4スレ目の作品一覧 5スレ目の作品一覧 6スレ目の作品一覧 7スレ目の作品一覧 8スレ目の作品一覧 ケモノ学校シリーズ:SS +一覧 1スレ目の作品一覧 2スレ目の作品一覧 3スレ目の作品一覧 4スレ目の作品一覧 5スレ目の作品一覧 6スレ目の作品一覧 7スレ目の作品一覧 8スレ目の作品一覧 ケモノ学校シリーズ:その他 ケモ学カレンダー ◆1スレ目の作品一覧 ◆2スレ目の作品一覧 ◆4スレ目...
  • スレ7>>72-80 夜は出ちゃうかも?~林間学校の夜~
    夜は出ちゃうかも?~林間学校の夜~ 「食らえ!『の』の字・そば殻枕弾幕!」 「そんな攻撃は痛くもないわあ!ぐっ…」 純白の枕の弾道を顔面で受け止め、断末魔を上げるイヌが一人。その横では戦友の仇を討たんと、援護射撃の狙いを定めるネコ。 戦いの場はとある旅館の一室。夜も更けて、草木の眠りを目覚めさせんと、彼らは枕を投げ続ける。 敵陣目掛けて狙いを定める彼の研ぎ澄まされた瞳の底では、冷たい炎を燃やしながら、名誉の討ち死にを覚悟していた。 「カーッカッカ!お前らこわっぱの枕ごときで、この猪田を討ち取ろうとはかたわら痛いわ!」 隙を突いて猪田の横っ面に枕がめり込む。高い位置からの射撃は、想像以上の破壊力を持ち合わせていた。 ぐらりとメガネをずらしながら、柔らかい布団の大地に膝付く猪田を帆崎の肩に乗ったサン・スーシが尻尾を振りながら見下ろしていた。 「いのりん...
  • スレ5>>136-139 尻尾堂雑記譚
    尻尾堂雑記譚 「おーい、おやじ居るか?」 「居らん!」 蕗の森に構える古書店『尻尾堂』に現れた古文教師・帆崎尚武の声を聞くなり、店主のおやじは即答した。 帆崎は自宅の如くためらい無く奥に進み、一人通れるかどうか分らない山積みにされた古書を掻き分けると、 本棚に挟まれた店舗隅の椅子にどっかと座り、イヌハッカのタバコをのらりくらりとふかすおやじが埋没していた。 帆崎の飽きれ顔は親父には届かない。体中の毛並みが埃で煤けることを帆崎は気にする一方、 おやじは煙のために自分の時間を費やすことに熱心であった。あえて、帆崎の顔を見ずにおやじはセリフを吐き捨てる。 「誰だ。おまえ」 「ふう、帆崎だよ。帆崎尚武。古いお得意様を忘れるほどボケちまったのか?」 「三十路のハナタレが何をぬかす。この間まで売り物の本に座って万葉集を読んでただろ」 「それ、高校...
  • スレ6>>309-312 パペットさん
    パペットさん 『白せんせー、プールいやニャ…』 『なんだ。まだそんなこと言ってるのか』 『水着なんてやだニャ』 プールでひと泳ぎしたいぐらい暑い、梅雨の晴れ間。学校への坂道の途中の朝の一こま。 初等部ネコ三人娘のクロは、くすくすと笑いながら肩を小さくするコレッタの耳をつねった。 一方、コレッタは恥ずかしそうにうつむいて、ランドセルの肩紐をぎゅっと握る。 「だって泳ぐのは苦手だニャ…。でも、そんなこと言わないニャよ」 小さなコレッタの祈りは届かず、クロとミケは校門に向かって歩きながら、一緒に歩く二葉葉狐をはやし立てる。 『コレッタの水着は…全然、せくしーじゃないねんニャ』 「ねん?ニャ」 『コレッタよりもヨーコちゃんの方がせくしーやねんニャ』 「こらー!葉狐ちゃん!!私的事情を入れるなー!」 クロは葉狐に軽く手で突っ込み、一方葉狐は葉狐でコ...
  • スレ10>>73-78 心のままに~in my heart~
    心のままに~in my heart~ 写真つかいの続き【参照:cauchemar】 終礼のチャイムと同時に外へ跳ぶ。 秋の晴れ間にうさぎ跳ぶ。 凪に囲まれたウサギ島。緑の雑木が美しい。 「せんせー、さよならー!パン太郎!!プリントかじらない!」 ボブショートでメガネ、真面目ちゃんを絵に描いたような小さな小さなウサギの子が、真っ赤なランドセル背中に声を響かせていた。 誰よりも早く外に出るんだとクラスメイトをすり抜けて、秋の気配を感じ取る。 山は紅葉、海は凪。大分落ち着いてきてたけど、まだまだやる気の太陽がウサギの瞳を赤く染める。 「おーい、ハル子」 木造の校舎を背にして秘密の場所にまっしぐらに跳び込もうとしたとき。 クラスの男子の声が足元から、まるでハル子の細い脚を舐めるようにじっと見つめるかのごとく聞こえてきた。 ハル子...
  • 子どもたちの日々
    子どもたちの日々 旅は一人に限る。 こんな言葉を誰が言ったか知らないが、誰彼に気兼ねすることなく、自分の時間で自分の興味のあるところへ うろちょろと歩き回ることが出来るのは素晴らしい。羽を伸ばすという言葉がぴったり当てはまる一人旅は周りに人が居なければいないほど、 心地がよいものである。連れ立つ者の居ないという身軽さを言い換える言葉が見つからない。 「母さん、行ってくるから…日帰りだよ」 「リオ、何かあったら電話するんだよ。帰りは父さんが駅まで迎えに来るからね」 休みを利用して、ちょっとした旅行を企ててみた。荷物はそんなにいらない。着る物も余り気を使わなくていいかな。 普段愛用しているメタルフレームのメガネを早朝の陽に光らせながら、父の運転する車で駅に向かった。 旅の始まりはこの駅。見送りはここでいいよ、と駅入り口で別れて改札口へと歩道を鳴ら...
  • スレ3>>488-493 そよ風の誘惑
    そよ風の誘惑 「ヒカルくん、だっけ」 ぼくの隣でハンドルを握るシロネコのお姉さんが、助手席で居心地が悪そうなぼくに話しかける。 お姉さんはガタガタと揺れるギアを片手に、ぼくらの学校への坂道を駆け上る小さな軽トラックをまるで、 魔法使いのように手に取り操り、校門へと軽トラックを進める。彼女は、ぼくが今までに会ったことのない女性だ。 ネコミミが付いたコットンの帽子、そこから美しい滝のように襟首まで流れ落ちる金色の短い髪は、 オトナの雰囲気を醸し出し、ダウンベストにハーフパンツという活動的ないでたちは、 怖いものを知らない巣立ち前の若者のようにも見える。 「ねえ、サンは元気?」 「サン…、さん?」 「サン・スーシ。ここで数学の先生してるんだよね、確か」 ぼくらの学校ではちょっとした有名人のサン先生、隣に座る女性は彼の名を親しげに呼ぶ...
  • スレ4>>604 中々似合うじゃない
    中々似合うじゃない 604 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/02/17(火) 21 24 03 ID KBZf7JA4 「ちょっと、ふたり、これを着てくれまいか?  いや、なに、ちょっとしたことだ。うむ『かくかく』と『みるくろーる』だ、  いやいや、恥ずかしくないぞ、なかなか似合っているぞ、うんうん」 うさ+うしというパッケージの妙な凶悪さにやられて思わず描いてしまったのでした。 かなり甘くて一本で満足です。
  • スレ8>>140 2月3日の子ネコたち
    2月3日の子ネコたち 「鬼はー外!福はー内!」 「にゃっ!!」 「これこれ。豆まきの豆をはじくヤツがいるかい」 「ご、ごめんなさい!おとうさん!」 ネコの生まれもっての慣わしはとても素直。目の前を通り過ぎた父親の投げる大豆に、思わずネコパンチをする子ネコは、 白い毛並みの髪を照れくさそうに撫でながら頬を赤らめていた。かけ始めたメガネが大人びているが、中身は子ネコのままだ。 今夜は節分。静かな夜は、掛け声と共にまだまだ続く。月明かりが優しい如月。 一通り父親が豆をまき終わると、子ネコの頭を撫でながら、枡に残った大豆を見せる。 「いいかい?歳の数だけ豆を食べるんだよ。今年も健康でありますようにって」 「へー。そしたら、えっとお。わたしは、8つ!8つだね」 「そう。ひとつ……」 幼い子ネコは一つずつ大豆を摘みながら、まだまだ小さな口に放り投げた。 一粒目。 奥...
  • スレ9>>6 あまがみ同好会の活動
    あまがみ同好会の活動 保健室のシロい巨塔(巨乳的な意味で)は巡回診察にでかけることがある。 部活で怪我した奴なんかを治療するためだ。 そのスキを狙って帆崎先生やサン先生は様々なイタズラを仕掛けたりして楽しむ。 が、今日はシロ先生が居ないうちに忍び込んだ保健室で、ちょっとイケないものを見た。 誰かが入って来たから隠れたカーテンを閉めたベッドから、保健室を窺うと。 猫と犬が戯れていた。 あれは確か佐村井美琴と大場狗音だ。 優等生は問題を起こさないから問題児専門みたいな役どころを任されてるザッキーは一瞬名前が出てこなかった。 ◆ 自然に毛並がそぞろ立ち、力が抜けそうになる。 佐村井美琴は全身に痺れに似た快感を感じた。 「ん、……にゃ、ああ……」 大場狗音は放さない。 後ろから美琴の腹部に手を回し、抱き留めたままスラリとした首筋に牙を埋ずめる。...
  • スレ2>>768-769 恐怖の梟教師
    恐怖の梟教師 「吹雪の中 遠く 海を見た。 海は荒れていた。 そして海が荒れているわけが 僕には……」 小春日和の日差しが何処か温かい昼前時 教科書に掲載されている詩文を音読する犬の男子生徒の声に混じり、何処からか寝息が一つ。 音の元を辿ってみれば、腕を枕にして、意識を夢の内へ旅立たせている利里の姿があった。 「おい、起きろ……利里、早く起きろ」 それに気付いた隣の席の卓が、絶賛睡眠中の親友を起こすべく小声で声を掛ける。 だが、生憎、木枯らしが吹く日々が続いた後の久々な暖かな日差しに眠気を催した利里はそう簡単に目覚めず。 卓の焦りをより深めるだけしかなかった。 「おいおい、早く起きないと先生に気付かれるぞ、おい」 それでも、卓はちらりちらりと教壇の方を気にしながら利里を起こそうと努力する。 卓は必死だった。利里が早...
  • スレ2>>535-538 いのりんと!
    スレ2>>535-538 いのりんと! 「シロ先生のお父さんって、どんな方ですか?」 「…ふっ、どんな思い出があったかな…。わたしと似てるってよく言われるよ」 シロ先生と泊瀬谷先生のふたりは、昼休みのまったりとした時間、コーヒーを飲みながら静かに過ごしていた。 泊瀬谷先生は外を眺めながら、温かそうな湯気が立つコーヒーが入ったマグカップを両手で持っている。 一方、魚の絵の描かれたマグカップを軽く回しながらシロ先生は聞き返す。 「どうした…?突然」 「いや…ちょっとですね、この間弟からメールが来て、父さんが『姉ちゃんは元気か』ってばかり言っているって。 それで、わたしのお父さんのことをちょっと思い出しちゃったんですよ」 「ほう。泊瀬谷先生の」 「うちの父、メールとかそういうのに弱くって…いつも弟頼りなんですよ」 薄っすらコーヒーに映りこむ泊瀬谷先生...
  • スレ>>866-868 【クエストを達成しました】
    【クエストを達成しました】 凍えるような寒さの洞穴の中を、二人のハンターが息を殺して進む。 やがて、二人は洞穴の中の広場へと到達した。 広場の真中には、全身の傷を癒すために眠りにつく黄色と青の縞模様の飛竜が一頭。 この広場を住処にしている白い鳥竜は既に始末した。 よって、寝ている飛竜を起こしてしまう要因は無いも同然。 二人のハンターはお互いに顔を見合わせ、タイミングを推し量る様に無言で頷く。 一人のハンターは静かに飛竜に近寄り、その傍に火薬が詰まった特大の樽を二つ並べる。 そしてもう一人のハンターは樽を置いたハンターが離れるのを待ち、小石を樽にめがけて投げつける。 ――――刹那 ドワォッ!! 小石が当たった衝撃に反応して、二つの樽爆弾が連鎖的に大爆発を引き起こす! 無論のこと、寝ていた飛竜にとってはこの爆発...
  • ケモノ学校:中等部一同
    ケモノ学校:中等部一同 ●ケモノ学校シリーズ:絵 ●ケモノ学校シリーズ:漫画 ●ケモノ学校シリーズ:SS ●ケモノ学校シリーズ:その他 ●ケモ学カレンダー ◆教師 ◆初等部 ◆高等部 ◆学外関係者 ◆中等部一同 集合写真 お気楽三人組 刻城(こくじょう) ナガレ 猫人の男子生徒。 お気楽三人組の一人で、基本的に無口。 剣道部に所属しており、女子からモテている傾向。 父・藤二は書道家。母・円(まどか)は茶道家で華道も少し齧っている。 さらに華道家の祖母、道場(剣道)師範の祖父が居る。 高坂(こうさか) アキラ 犬人の男子生徒。 お気楽三人組の一人で、何かと理由を付けては、特攻して玉砕している。 兄と姉がおり、板前で修業している兄にはよくイタズラで弁当の中身を 海老の尻尾だけにされる事...
  • スレ3>>706-709 師走の夜の鹿男
    師走の夜の鹿男 師走に入った、ある風の冷たい日。 浮かない顔をして、シカの来栖が職員室から出てきた。この世の終わりを迎えるような、 そんな顔つきの来栖。悪友であるウマの塚本がからかい半分に来栖の角をポンと叩く。 「へへへ。やっぱり絞られたか?英に」 「いや…、そんなには…怒られなかったけど」 「なーんだ。つまんね」 この間行われた英語の小テストで来栖は、これまでに見たこともないような点数をはじき出した。 小テストとは言え、来栖のことを知らないものが見ても吹き出してしまうような、そんな点数だった。 英語科担当・英美王先生の怒髪は、職員室の天井を突き刺す勢い。それを見かねた泊瀬谷先生は、つい一言。 「あの…、英先生。来栖くんも頑張ったんだから…」 「泊瀬谷さん。ここで許してあげようってことじゃ、教師として怠慢不出来ですよ」 「そ...
  • ケモノ学校:名簿
    ケモノ学校名簿 佳望学園キャラクターを勝手にまとめた人物ファイル@獣人総合スレ ※名前が分かるキャラを片っ端から集めてみた。  五十音順です。苗字不明キャラもそのまま五十音順にいれた。  分離独立した「難解な日常シリーズ」もなんとなく入れてみた。  ちょい役も全て記載したつもりですが、誰か抜けてるかもしれない。抜けてたら教えて。 名前 ふりがな 性別 種族 備考 浅川・シュルヒャー・トランジット あさかわ ♂ 猫 写真家 浅川モモ あさかわ ♀ 猫 シュルヒャーの妹。故人 伊織 いおり ♀ 鷹 高等部 伊賀野ちとせ いがのちとせ ♀ 柴犬 中等部、忍者同好会 石和健吾 いしわけんご ♂ 竜 高等部、難解な日常シリーズ 因幡リオ いなばりお ♀ 兎 高等部 因幡マオ いなばまお ♂ 兎 リオの弟 犬飼 いぬかい ♀ 犬 高等部 犬上鈴 いぬがみすず ♀ 犬 ヒカルマ...
  • スレ2>>603-605  祭りの日
    スレ2>>603-605  祭りの日 学園祭初日は大忙し。 サン先生の上映会での挨拶にお付き合いしたのちに、クラスの喫茶店に舞い戻るという スケジュールをこなし、クラスもとい喫茶店に帰ってきた泊瀬谷先生は、生徒たちがたくさん入っているのを目の当たりにする。 「泊瀬谷先生ー。お客さんですよ」 実行委員の犬飼さんもばたばたとスカートを翻しながら接客に張り切り、一晩で現れた小さなお店を切り盛りする。その姿は、もはやプロ。 学校一堂を会して行われるこの学園祭では、初等・中等・高等部全ての生徒が祭りを盛り上げようと、お互い刺激しあう。 「まさか、牛沢先生のとこもやってるとはねえ」 犬飼さんの予想を上回る牛沢先生の行動に尻尾、いや舌を巻くばかりだ。さて、お仕事お仕事と、ぐっと手を握り締める。 「い、いらっしゃませ!」 「えっと、ミルクティをひとつッス」 ...
  • スレ8>>174-175 ヒカルとチョコレート
    ヒカルとチョコレート 「おい、因幡。調理実習なら、家庭科教室でやれ」 「ここは、はづきちのご慈悲で!だって、家庭科教室で一人寂しくチョコレート作ってたら、なんだか冷たい如月の荒波が立つ 凍てつく海に放り出されたみたいでハートが折れそうなんですよ!うおー!混ざれー!混ざりやがれー!」 料理と実験は似た者同士。そんな言い訳をして、ウサギの因幡リオはボールの中で融けたチョコレートをがむしゃらにかくはんする。 冷蔵庫に、水道、レンジ。とかく機材が揃っているからと、昼休みを使って化学準備室でリオは、 にんじんのプリントが施されたエプロンをぎゅっと締めて、女の子フルスロットル。ただ、リミッターを付け忘れたのか、少々騒がしい。 ロップイヤーのウサギの跳月先生は、リオにこの部屋を貸したことを少し後悔していた。 「犬上。うるさかったら、因幡に文句言ってもいいんだぞ」 ...
  • スレ10>>155-158 ネコの願い
    ネコの願い 「ネコの日は、ネコの願いをなんでも叶えてくれる日」 そう信じていたころを思い出しながら、ネコの古文教師・帆崎は学内にある図書館の本棚を見上げていた。 実家で読み漁った本は、爪で傷だらけになるまで読んだ。 初めて夜更かししたときは、同じネコたちが他の種族に見せない姿を垣間見た気がした。 恋心に苦しむようになったときは、自分の尻尾の存在に疑問を感じていた。 社会に飛び出したとき、自分は果たしてガキな大人なのか大人なガキなのかと悩んだ。 そして、一生を捧げることが出来る娘を抱いたとき、大人になる前の帆崎の姿はいなかった。 何の因果か、古文を教える職に就いた。「つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて」とのんきに暮らすことなんかは出来ない。 今を生きる古文教師なのに、昔の物書きの気持ちを汲み取らず、現代の物差しに当ててしまうなんて。だか...
  • スレ3>>407-412 織田さんのゆううつ
    スレ3 407-412 織田さんのゆううつ 織田さんが、いつもはぼくら生徒には見せない曇った顔をして、カウンターに控えていた。 図書館にいつも来ている嘱託の司書・織田さんは、ぼくらの学園では数少ない『人間』の職員。 肘を付いて、はあ…と、ため息を吐く姿を見ると、いち利用者ででしかないぼくでも、 老婆心ながら心配になってしまうのは、論を俟つまでもないこと。 そんな織田さんを横目に、ぼくは暇を持て余したカウンターに並ぶ。 窓から光り一杯溢れるカウンターは、静かな図書館にお誂え。 「犬上ヒカルくんですね…、はい。確かに3冊返却承りました」 先週から借りていた文庫本をあたふたしながら、返却担当・ペンギンの比取が預かる。 最近こそ利用者数が増えてきたと感じるももの、市立図書館よりも半端ない蔵書に埋もれてか、 まだまだ閑古鳥が鳴いているのが現...
  • スレ10>>244-250 牛乳会
    牛乳会  「みんなで飲めば大丈夫だニャ」  ミケ、クロ、そしてコレッタの仲良し三人組がそれぞれ牛乳瓶を持ってお昼休みの教室に固まっていた。きんきんに冷たくなった 牛乳瓶は冷や汗をかきながら、佳望学園・初等部のお子たちの手に収まる。じわじわと彼女らの浅い手の毛並みを濡らしてゆく。  勝気なクロ、マイペースなミケ、そして不安げなコレッタ。彼女らが挑まんとする相手は『牛乳』。そう、白くて舌触りのまろやかな 地上に生きとし生ける者が口にする『しろいえきたい』。くんくんとにおいを気にするのは白い子ネコのコレッタだ。  みんなで牛乳を飲もうね。彼女らが始めたのが『牛乳会』であった。会の始まりのきっかけはコレッタだった。 いくら瓶の口のにおいを気にしても仕方がないことは分かりきっているのに、コレッタはくんくんと鼻を鳴らす。それをバカにするのは 決まってクロだ。クロは...
  • スレ2>>711-718 FORMAT:2章
    スレ2>>711-718 FORMAT:2章 太陽が真上まで昇っている。 もう昼だ。 なかなか陸が見えてこないこと、 そして結局朝飯抜きになって極限の空腹状態に陥っていることもあって、 俺はかなり険しい顔をしていたことだろう。 シンディはというと、鼻歌なんか歌いながら遠くを眺めていたりしていた。 話は既にあらかた聴いた後だったから、もう彼女に用はないが、 何というか、船の上という狭い空間に二人しかいなくて、一人がこうして懸命に働いているのに もう一人が遊んでいるのを見たら誰だってムカつくだろ?画的にも。 とはいえ船の運転は彼女はできないし、特にやってほしいことなんて無かった。 ぶつけようの無いこの苛立ちのまま、俺はただひたすら船を陸にまで持っていく「作業」に専念するしかなかった。 吹雪が突然ピタリと止んだワケ、それは崩壊の影響によるもの...
  • スレ2>>9-20 本をひらけば
    スレ2>>9-20 本をひらけば 午前中の授業は全て終わり、これからは生徒たちやわたしたちのお昼休み。 わたしは家から持ってきた、ささやかなお弁当を机で頂くとする。 「やあ、泊瀬谷先生は手作りのお弁当ですか」 「や、やめてくださいよ。じろじろあんまり見ないで下さいよ、へたくそなんですから」 帆崎先生はおしぼりで手を拭きながら、わたしの小さなお弁当箱を笑う。 だめですよ、そんなこと言ってもわたしだけのとっておき、たこさんウィンナーはあげませんからね。 緑茶の香り漂う職員室、あいかわらず猪田先生の机は空席。きっと進路指導室にいるのだろう。ご飯返上で生徒と相談に応じる猪田先生、 今日も明日も未熟者のわたしには真似できないな。いや、わたしになんぞ相談に来る子はいなかろう。 「ラーメンにチャーハン大盛り!すぐに!すぐに!ええ?学校までですよ!!」 わたし...
  • スレ2>>160-213 親友以上恋人未満? 後編
    前編へ 親友以上恋人未満? 後編 そのまま数分ほど歩き、ずっと黙ってるのも難だしと俺が何か言い出そうとした矢先。 急に立ち止まった朱美が、ある場所を指差し 「あ、あそこよ! あの赤い三角屋根の店、あれが私の言ってたスイーツショップよ」 「へぇ、随分とこじんまりとした店じゃないか……」 指差されたその先には、『菓子店 連峰』と書かれた看板の喫茶店と言っても通用する位の小さなお店があった。 スイーツショップと言うんだからもう少し派手な物かと思ったが、少し拍子抜け。 まあ、スイーツショップは派手な物だとか決め付ける方もおかしいと言えばおかしいのだが……。 「あの連峰って店の目玉はスイーツマウンテンDXだって。なんだかその名前に心惹かれるものがあるよね~」 と、背負っていたバックから取り出した女性誌に書かれている目的の店に関する記事...
  • 瞳に恋して!
    瞳に恋して!    『Can t Take My Eyes Off You ~瞳に恋して!~』  「わたしもお料理頑張るから、清志郎くんも陸上の大会頑張ってね」  この一言で水前寺清志郎は胸を弾丸で打ち抜かれたような気がした。甘い言葉に気をつけろ。でも、その甘さに甘えていいじゃないか。 ジャージ姿の清志郎は学校の渡り廊下で想い人から告げられたセリフを何度も繰り返していた。星野りんごというウサギの子を目の前に。  星野りんごはレストランの娘だ。なので料理はお手の物。もちろん、清志郎の目当てはりんごの作る料理ではない。  清志郎が星野りんごに夢中になった理由をよく覚えていない。人を好きになる理由はいらない、とはよく言ったもので清志郎も その理由を探ろうとはしなかった。ただ、彼女をずっと追いかけていたい、そして心を奪ってしまいたいと思っていたのだか...
  • スレ7>>844 コレッタ、木に登る
    コレッタ、木に登る 白い子ネコが銀杏の木からずり落ちた。金色の髪の毛が滝のよう流れ、子ネコの顔に降りかかる。 「あいったたた!うにゅう……もうすこしだったニャ」 「やーい、コレッタやーい!にゃ」 初等部のコレッタはしりもちをついて、捲れたスカートを押さえながら、目に薄っすらと涙を浮かべた。 木の幹にしがみついていたコレッタは、腰の辺りの高さから落ちたのだが、痛さよりも悔しさの方が強い。 「もう!クロったら、突然帰りに木に登るって言うんだからニャ!」 「悔しかったら、登ってきなさーい!にゃ」 枝の上ではコレッタと同じ初等部のクロが、両手一杯にこぶしを振り上げるコレッタを見下ろしてケラケラと笑い、 コレッタはコレッタで悔しかったのか、銀杏を揺らそうと大きな幹に抱きつき揺さぶる。しかし、所詮はぬかに釘。 足をぶらつかせているクロは、眼下に広がる佳望の街の眺めを堪能しながら、白...
  • スレ5>>473-520 ヒカルの御堂家訪問前編
    ヒカルの御堂家訪問 前編 「あれ? 御堂じゃないか……お前が図書室に来るなんて珍しいな。本でも借りに来たのか」 図書室入り口の一目で高級な材木を使っているであろう重厚な扉を開け放ち、 室内の本のインクと接着剤の臭いが交じり合った特有の空気を感じる間も無く、 俺の存在に気付いた図書委員の和賀が首を伸ばし、酷く珍しそうに声を掛けてきた。 「いや、ちょっとしたヤボ用って所だな」 「……ヤボ用? って事は本を借りに来た訳じゃないのか?」 俺の答えに伸ばした首を不思議そうに傾げさせる和賀。 それと同時に図書室の隅の席で本を読んでいたヒカルも俺の存在に気付くが、 一瞬だけ珍しい物を見る様な眼差しを向けた後、直ぐに興味を失ったのか本へと視線を戻した。 相変わらず人嫌いな奴と言うか心に壁を張っている奴と言うか……ま、それは気にしないとして。 ...
  • スレ9>>36-48 若頭は12歳(幼女)外伝 隻眼の獅子編【終劇】
    若頭は12歳(幼女)外伝 隻眼の獅子編【終劇】 「ふぅ……やっと落ち付いて煙草が吸える」 あの戦いから数時間後。 すっかり日も暮れた森三一家の屋敷の、手榴弾の爆破の後も綺麗に修復された縁側にて、 縁側に腰掛けた私は夜空に瞬く星空見上げ、恐らく数日ぶりの煙草の味を満喫していた。 ……あの後は本気で大変だった。 何せ、騒ぎに気付いた警察が来る前に、返り血の付いた服を別の服に着替えた上でビルから脱出しなくてはならず。 もう大慌てで予め持ちこんでいた衣服に着替えをした上で、用意していたバッグなどに返り血の付いた服を隠し、 更に変に目立たない様に気を使いながら、それぞれ車に分乗して大急ぎでビルを後にしたのだった。 特に、私はバイクに乗ってきていた物だから、バイク置いて他の皆と一緒に帰ると言う訳にも行かず、 結局、私は全身痛い上に疲労感で潰れそうな身体へ鞭打って、バイクで帰還する事となったのだった。 ...
  • スレ8>>483-496 若頭は12歳(幼女)外伝 隻眼の獅子編【起】
    若頭は12歳(幼女)外伝 隻眼の獅子編 【起】 「盗んだバイクで走り出す~♪ 行く先も、解からぬまま~♪」 新緑生い茂る峠道、私は涼やかな初夏の風を尻尾に感じつつ、 お気に入りの歌の1フレーズを口ずさみながら、愛車と共に峠道の一陣の風となっていた。 やはり、たまにこう言う風に気の赴くままに走りまわってみるのも良い物だ。 私の愛車のZⅡも、心なしか機嫌良い感じにエンジン音を響かせている。 因みにだが、この私が駆る愛車のZⅡは歌の様に盗んだ物ではなく。 高校生の頃、尊敬する先輩が卒業する際に譲り受けた相棒である。 普段、私の住むマンションと職場である学園との間の往復だけにしか使っていないZⅡだが、 纏まった休暇がある時は、何時もこうやって宛の無いツーリングと洒落こんでいる。 それにしても、今日は絶好のツーリング日和である。 空は雨の気配を全く感じさせぬ抜けるような青空を見せ、吹き付ける風も冷た...
  • スレ6>>24-42 ある晴れた日に
    ある晴れた日に 晴れた日は空を飛ぶに限る。 これは昔の偉人が言い出した事ではない、飛澤家に受け継がれる持論である。 確かに、晴れた日の青空を見上げるのは気分も良いし、太陽の光を受けた景色も何処か輝いても見える。 こう言う日は両の翼を広げ、風の吹く限り何処までも飛んで行けたら気持ちの良い事間違い無しだ。 こればかりは、空を飛べる種族の特権と言える筈だ。……多分。 「朱美、空を飛ぶなら飛んでる人の動きには気を付けなさいね?  「分かってるわよ、お母さん」 「それと、突風にも気を付けなさいよ? 今日は風が強いと天気予報でいってたから」 「はいはい、気を付けるわ。それじゃ、行ってきます」 余計なおせっかいを掛けてくるお母さんの言葉を振りきって、あたしは玄関から文字通り飛び出す。 額の髑髏マークと耳を入れる為の尖った形をしたスペースがチャームポイントの自作の皮製の飛行帽にゴーグル、 蝙蝠のマークをあ...
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