基礎データ


出版 徳間書店
構成 文庫
発行日 2006/10/15(1977年8月・角川書店刊)
読書 2007/09/04-09/05

ストーリー


医師であった原田義之は突然、不在中に自宅を襲った何者かに妹・季美を強姦され殺され、父・光政を殺された。そして婚約者の野麦涼子を拉致される。そして父は、かつての戦友3名が次々と殺された謎を追っていたのである。原田は季美の婚約者でもあった親友の刑事・峰岸五郎とともに、復讐を誓い事件の謎を追う…。

おもな登場人物


原田義之 主人公。医師。妹と父を謎の男に殺され、恋人の野麦涼子を拉致される。
峰岸五郎 義之の親友。
島中常平 医院長。もと軍医。
キャラハンとペック CIA工作員
野麦涼子 義之の恋人。実は生きていた。

ここがポイント


かなりの偶然性をきっかけにした事件の発生と展開。
相当に無理のある、可能性の薄い推理を重ねた結果としてたどりつく黒幕。
死を賭した戦いを決意している癖に、やたらと隙がある主人公と穴のある作戦。
軍医と旧日本軍とハルピンがヒントに出ているのに、自力で「731部隊」という所に思い至らない主人公の抜けぶり。
そして731部隊とか書いている癖に隊長を「石野五郎」とか書いてしまう寿行先生の腰の引けぶり。
最後の雪山のアクションは爽快でしたが、総じてぶっちゃけ、駄作。

進行表


ページ 状況 みどころ
39 1 謎の闖入者に犯される季美
87 2 義之は、疑惑の島中を探るため、看護婦の平野高子に接近する。 「先生、お尻から、して」
153 3 ペックの足取りを追う義之は、謎の外人2人組に捕らわれ陵辱される。 「われわれは、日本人の男、抱いてみたいのです」
179 3 島村の愛人宅に盗聴器を仕掛けた義之は、2人の痴態を聞く 島村がMで愛人がS
209 4 中岡幹事長の愛人宅に潜入した義之だったが、2人が予想外に早く戻ってきたため押入れに隠れる 中岡がSで愛人がM。「だまれ、すべた!」
381 6 義之を襲撃してきた外人2人組を峰岸の助けで捕らえた義之は、2人に仕返しをする 2人の肛門をすりこぎで陵辱
410 6 涼子を追ってヒッチハイクでアラスカに向かう義之は、義之を拾ったキャサリンと交わる 白人男は敵だが、白人女は味方
465 6 悪い白人を皆殺しにした義之は、犯されていた涼子を救出する

ラスト


悪い白人を皆殺しにした義之と涼子は、アラスカの原野を河下りした。
そのうちなんとかなるだろう。
野垂れ死にしそうな感じもあるのだが。

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最終更新:2007年09月22日 09:22